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善福寺公園周辺に1カ月で13羽も
カラスの変死体に膨らむナゾ
毒殺?それとも集めて遺棄?
近くには捕獲用のおりも‥‥
(東京新聞朝刊 2002年3月20日)


記事の全文 
東京都杉並区の善福寺公園で、先月からカラスの死がいが立て続けに放置され、周辺住民らの間で「毒殺では」との不安が広がっている。十九日にも公園に隣接した民家の敷地内で三羽の死がいが見つかり、これまでに確認されたものと合わせると“変死体”は十三羽にも上るという。誰がカラスを殺したか−。

 「公園の近くに住む友人から、二月中旬にカラスの死がいを見たと聞いたのが最初です。『気持ち悪いね』なんて言い合っていたんですが、三月に入ってからはほとんど数日置きくらいに続いて…。とても自然死とは思えない」 公園周辺でのカラスの死がいを独自に調査し始めた高橋由美さん(43)は、そう話す。死がいが続けざまに見つかったのは公園北側の空き地周辺だ。高橋さんらが野良猫のエサやり場にしている場所だったため、すぐに気付いた。
 公園を管理する東京都公園協会によると、二月初旬から今月十九日までに見つかった死がいは十三羽。特に三月十日以降は二、三日置きに見つかるほど頻度が増している。 同協会では、これまで死がいを公園内に埋めて処分していたが、十九日に見つかった三羽については家畜保健衛生所に持ち込み、死因を調べている。


■野良猫の死がいも空き地で見つけた
 同協会は「いずれも目立った外傷はないが、カラスのほかに野鳥や野良猫などの被害がないので、毒殺は考えにくい。誰かが死がいを集めて捨てているのではないか」と話す。 だが、高橋さんは野良猫の死がいも目撃している。三月十一日午後七時半ごろ、黒っぽい、しま模様の雄猫の死がいを空き地で見つけたという。「写真を撮ろうと、カメラを取りに家に戻っている間になくなっていた。その猫は見覚えがあった。数日前に、この辺に迷い込んできた雄猫だと思う。やはり目立った傷はありませんでした」と高橋さんは証言する。 高橋さんとともに調べている近所の主婦岸野節子さん(44)は「死がいだけではなく、動きが緩慢なカラスも二回見た。犬をけしかけてみると、よろよろと羽を広げてちょっとだけ移動し、具合が悪そうだった」と話す。二人は六羽の死がいを実際に見ているが「そのうちじっくりと見たカラスはくちばしに白い液体がべっとりと付いていた。何かの毒を口にしたとしか思えない」と強調する。

■パトロールを強化 困惑する荻窪署
 警視庁荻窪署でも今月十二日から公園のパトロールを強化しているが、同署では「死因などが不明なので、事件なのかどうか、今は何とも言えない。もし毒殺ということになると鳥獣保護法違反でしょうか。どんな罪状になるんでしょうかねえ」と困惑した様子だ。 謎は膨らむ一方だが、さらに住民らに不気味な印象を与えているのが、カラスの死がいが集中している空き地から十メートルほどしか離れていない公園敷地内にあるカラス捕獲のわなだ。昨年末に都が設置したばかりで、子どもたちが遊ぶ広場の一角で、多いときは十羽以上がおりの中でバタバタともがいている。 天井から針金が無数にぶらさがっており、もしおりから逃げることができたとしても血まみれになるのは必至で、「おりから逃げたとも考えにくい」(同協会)。 高橋さんは「カラスの痛々しい姿を見せつけられるおりがあり、その近くに死がいが続けて放置されている。この二つのことが無関係とは思いにくい。どういう因果かはまるで分かりませんが…。もし、毒殺だとしたら、毒だったら犬や猫ばかりか幼児らも間違って食べてしまう危険性もある。なんとかしてもらいたい」と訴えた。


解 説

ついにおこった事件。東京都はどうする。
記事を読んだ限りでは、毒殺がどうかわからないが、毒殺が事実とすればゆゆしき問題。この記事以外にも毒殺の情報もあり、ついに「カラス=悪」だから殺してしまえという短絡的な風潮が蔓延してきてしまったのかも知れない。記事の中でも触れているがやはり公園に捕獲のわなを置くのはどういう配慮なのだろうか?東京都はこの事件をどう処理するのか注目である。


都庁前の新宿中央公園にも捕獲罠がある。
ここのは葭津があって見えないようになっているが…。
都庁の展望室から見た捕獲罠
石原都知事は毎日この光景を眺めているのだろうか?
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05年08月06日 土曜日
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