第76話
キジの話

みくにだより2012年2月号より転載

 「鬼は〜外、福は〜内」。
2月3日は節分ですね。
毎年、その日の幼稚園では鬼に扮した園長先生が子供たちに豆をぶつけられて痛そうです。
こんなふうに節分では、豆まきで鬼を退治しますが、
桃太郎の話では、家来の猿、犬、キジをつれて、鬼ヶ島に桃太郎が鬼退治に行きます。
なんでこの三種の動物をつれていったのか、
ちょっと疑問に思ったので調べてみました。

するとどうやら干支に関係しているようです。
鬼がいる方角は北東、いわゆる鬼門です。
十二支で北東は牛と虎にあたり、
だから鬼は頭に牛の角があり虎皮のパンツをはいているのだそうです。
その鬼を退治するのだから、
鬼門と反対の方角に位置する干支の猿、犬、酉が選ばれたという説があります。
では、なぜたくさんいる鳥の中でキジなのでしょうか。

これは調べた結果よくわかりませんでした。
しかし、キジのオスの脚には蹴爪という戦うための武器があるからではないかと私は思います。
キジのオスたちは、繁殖期にメスをめぐって激しいケンカをします。
このとき蹴爪であいてを攻撃するのです。
昔の人はそんな勇壮な姿を知っていて、戦力になりそうなキジを選んだのかもしれませんね。



 さて、キジは手賀沼の周辺に行けばけっこう簡単に見られるのですが、
みなさんは見たことがありますか? 
見つけるのにはちょっとコツがあって、
特徴的な「ケーン、ケーン」と聞こえる鳴き声を覚えることです。
注意して聞くとケーンケーンのあとに「ドドドドド」という音が聞こえますが、
これは「ほろ打ち」といって翼を羽ばたかせて出した音です。
鳴くのはオスだけで繁殖期の春に手賀沼の遊歩道を歩いていると、
あちこちで「ケーン、ケーン、ドドドド」というキジの声が聞こえます。
ちなみに「けんもほろろ」という言葉がありますが、
この言葉の由来は、このキジの声だと言われています。

 ところでキジは、日本の国鳥なのをご存知でしょうか。
昭和22年に日本鳥学会でヤマドリやヒバリなどの候補をおさえ国鳥に選出されました。
キジは日本の固有種であることや人里近くいてなじみやすいことなどが選定理由だそうです。
しかし、国のシンボルの鳥なのに、
今でも狩猟対象の鳥でハンティングの標的にされているという現実もあります。
世界でも国鳥を銃で撃って食べちゃう国はそうないのではと思います。

 さいごにキジの雑学をもうひとつ。
防衛省情報本部のシンボルマークもキジです。
キジは桃太郎のお話で情報を収集して活躍したことになっているので、
それにあやかって防衛省情報本部のマークもキジが描かれているということです。

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2011.12.1

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