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SRX-6 '85 レストア回想記
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SRX-600T型(1JK) の再生を(断片的に・・・)振り返りまする。
<<その1=入手の巻>>
- いつどこでどのようにしてきっかけが生まれたのか、今となっては記憶に無いほど前の話ではありますが、譲って頂いた方は、他にも400をお持ちのインテリア(?)デザイナーさん。走行7,000km強の不動車を\25,000にて購入。写真を掘り返すと、引き取り日は1999年03月31日でございました。んで、その引き取ってきたときの車体全体の写真も撮っていないという慌てぶり。
- 最初の印象は「確かに(T_T)ヒドイ・・・」とは思ったモノの、書類付き初期型600やし・・・と内心喜んだのが運の尽き。その後の新品部品代は・・・(怖)
- 飲食店を営む車&単車好きの友人に運搬を手伝ってもらうべく、彼の定休日に合わせて仕事を休み、平台のハイエースを借り片道2時間強のドライブ。自宅にやっとこさ降ろしたと思ったら、さっさとタンクを取っ払い、カメラ片手にこんな写真・・・パチリ

- 書き忘れてはならないことが・・・いかんせんこんな状態故、帰り道の解体屋でエンジンのみ(これが引き取った車体の倍!(T^T)の値段)を購入し、一緒に積んで帰ったのは、我ながら「エラかった!」(と、自画自賛)
<<その2=部品代の巻>>
- エンジンは載せ替え決定となった為、筒から上をオーバーホール+エンジン以外で必要な部品もまとめて発注すべく、チビチビ分解しつつ必要な部品をリストにしていくと、その数200点以上。
- 部品は近所のYSPへ注文しに行った。
- 「ちょっと数が多くて申し訳ないんですけど、部品お願いしたいんですが」と、こちとら一見の客らしく、極力関西弁を抑え、極めて低姿勢で行ったにも関わらず、オヤジの対応は到底客商売とは思えないモノでいささか閉口した。
- が、今思い出しても腹立たしいのであまり詳しくは書かない。「2度と行くか!あんな店」と思っていたら、しばらく後、行きつけの大型二輪用品店の真横に立派な三階建てのビルをおっ建てて引っ越して来よった。
- インシュレーター、燃料/エアー系のゴムホース、燃料コックなど、ゴムの類は軒並みアウト。
- その勢いで電気系の配線の「皮」も心配ではあったが、ハーネス類は外観/中身とも問題無しでちょっと安心(最近聞いた話では、メインハーネスも絶版とか)。
- 錆がどの程度か?と思ったフレームも最も酷い箇所でこの程度だったため、剥離〜ワイヤーカップで研磨〜(自前)再塗装することとした。

- 結果、第一回発注(後々時間が空きすぎてモレていた部品や、結局使えないことが判明した部品などを除く)の部品代は、「諭吉」が10人ほど。
- 高くついたのか安く上がったのかは不明ではあるが、「日々のメンテは懐にも優しいはず。今後はマメにチェックしよ・・・」と思った次第。
その他、インターネットオークションで初期型600ダブルディスク用キャリパーを買ったり、実家にいたころの行きつけのショップでデッドストックのタンク&シートを買ったり・・・と、この後も部品にはチマチマ出費有り。
<<その3=開けてビックリの巻>>
- さて、「不動車」のダメージはどんなもんかと、開けようとしたヘッドカバー・・・ネジも緩めていないのに、カタカタ?浮き上がってる?
- 直受けのカムジャーナルは焼けただれ、ロッカーアームも高温に依るものか変色&焼けただれ。


- ヘッド側も真っ茶色に変色したオイルがわずかに残っているものの、状態はヘッドカバーと大差無し。
軸受け部分を拡大するとこんな感じ。


- カムシャフトも、軸受け部分表面には、軸受け側の素材(アルミ)が擦り付けられたように。

- ここまでくると、筒から下はひょっとして大したこと無いかも・・・という期待も無くなり、筒を引っこ抜いたピストンも真っ黒&ガリガリ傷だらけ。(ちなみにこのピストン↓ピストンピンを入れ、オイル孔をアルミ丸棒を打ち込んで旋盤で外径を軽く削り、ひっくり返してただいま会社で灰皿として余生を送っておりまする。)

<<その4=スペアエンジンの巻>>
- 「予習」のつもりで開けてみた元のエンジンをほっぽり出し、ここで解体屋で購入したエンジンのコンディションをチェック。

- 長年原チャリなどのエンジンの下に埋もれていた為か、外観はオイルのシミに埃が積もっていて、決して綺麗と呼べる状態ではなかったが、祈る思いで開けてみると・・・。
カバー、ヘッド、シリンダー全体にコンディションは(元のに比べれば)悪くない。


- サービスマニュアル片手に各部の寸法、クリアランスも可能な限り確認、こっちはほぼそのままで大丈夫そうで一安心。
ただ、そのままではさすがにみすぼらしいので、ウェットブラストを依頼し、表面のコンディションをリフレッシュ。その仕上がりには小躍りせんばかり!で、白熱灯でストロボ使わずに撮った写真が下のように。ん〜、美しい!



- ウェットブラストが帰ってくるまでの間に、腰下もCRCなどを使用しゴシゴシゴシ。

- 文字通り「骨格のみ」となったフレームはこの後剥離〜ワイヤーカップで錆落とし〜再塗装。んが、フレームの再塗装だけは専門の業者に任せるべきやった!溶接のスパッタ(スパークして飛び散った鉄粉がそのまま付着)等の処理、入り組んだ箇所の剥離(特にステアリングステムの裏)、剥離してからサフ吹くまでの間の防錆、防錆してしまったらサフ吹く時の脱脂、脱脂したら即塗装、しかも相手はデカイ&重い・・・などなど、二度はやりたくない。

- 完全に「粗大ゴミ」になってしまった元エンジン(腰から下)は、ありがたいことにこの状態のまま、大阪の某同好の氏が引き取ってくれた。感謝・・・m(_"_)m。

<<その5=ウェットブラストの巻>>
- エンジンと共に、全バラを機にウェットブラストを依頼したキャブの比較写真。作業前後でほぼ同じ条件となるように撮影したが、カビかシミのようになっていた黒ずみも、長年の経年変化によるアルミの白濁もすっきりピカピカ。



<<その6=塗装の巻>>
- この後、塗装から組立の途中経過は写真が無い。恵まれた環境で作業していたガレージを引き払い、アパートに引っ越すこととなり「とにかく急いでナンバー取らな!」な状況になった為。と言う理由の他に、塗って乾かして、乾かしている間に別の場所を組み立て、組み終わったらまた塗って・・・を繰り返していると、つい作業のみに没頭してしまった為も有り。
- 塗料はデイトナから出ている「MCペインター」なる商品を使用。各メーカーの純正色の他、一般的な「黒」や「ガンメタ」といった色も豊富にあり、下地処理から上塗り・脱脂剤などなど種類も豊富、親切な説明書きもGood。
さらに上塗りは2液性のウレタンを使用。値は張るものの、その仕上がりは(下地処理&仕上げ処理に手を抜かなければ・・・)これまたGood。
- 外装は上記「MCペインター」の「ルミナスウィンザーグリーン」、フレームはウレタンの黒。「ルミナスウィンザーグリーン」はカワサキ・エストレアの純正色で、濃いグリーンのメタリック。エストレアにはこの他にも深い(濃い)オレンジのメタリックなど、結構良い色が有る。にも関わらず、町中で見かけるエストレアは酷い扱いを受けているように見受けられる。綺麗にしなくても、大事にしろ!>オーナー達。
- 話が逸れた・・・メタリックにありがちと言われるフレーク(キラキラの粒々)の場所による偏りも無く、「薄〜く繰り返し重ね塗り」の基本(=結構親切な説明書)に従えば、自画自賛な仕上がりが期待出来る。外装の下地のプラサフ(シルバー)やフレームの下地のサフ(白)が上手く塗れたので、「このままクリアーでもエエかぁ?!」と思ったことは、あまり大声では言われへん。

- フロント&リアキャリパーは、ヒミツの場所でサンドブラスト。アウターチューブは電気リューターでひたすらショリショリ・・・。

- タンクも載っけた状態、この写真やと、なんとか「緑」が解るかな?

<<その7=(早くも?)車検の巻>>
- 多分車検場へ行く前日の写真。3月の、まだまだ寒さが身に凍みる時期であったが、キックひゃっぷぁ〜っつ!(か、それ以上・・・)で汗だくになりながらも、腰上だけとは言え、初めて自分でバラシ&組んだエンジンが掛かった瞬間は、涙が出そうやった。

- 錆が酷く、再生も困難と思われたステップ&リアサスに社外品or他車種用を使っている点を除くと、ほぼオリジナルの状態。翌日車検場に持ち込み、検査〜ナンバー取得の間は、お約束の不親切極まりない「お役所仕事」にも悩まされたものの、無事に通ってさらにニタ〜ッ(端から見ると相当怖いに違いない・・・)。車検場からの帰り道、「事件」が起こるとは想像もせず、自分が「ネタ」抱えて走るとも思っておらんから、この後は写真は全く無し。
<<その8=(お約束の?)事件の巻−前編>>
- 午前中に無事ナンバーを取得、喜び勇んでいざ帰ろう!と走り出したまでは良かった。んがっ!信号で停止すると足元からモクモクと白煙がっ?!
- 慌てて路肩に寄せて覗き込んでみると、なんと、シリンダーヘッドカバーからプツプツとオイルが滲み出ており、滴ったオイルがエキパイに落ちるたびにモクモクモク・・・。
- 「SRXはオイルポンプにエアー噛みを起こしやすく、エアー抜きせずに走るとカムが焼き付く」という話は何度も聞いていたため、ヘッド回りにもオイルが回っている(=オイルポンプにエアー噛みしてない)証拠で、ある意味喜ぶべき?ではあるものの、その後はひたすら回転を上げないように走ったのは言うまでもない。
<<その9=(ご期待に応え?!)事件の巻−後編>>
- ネタがこれだけで終わらないのが関西人(?)しばらく走ってまた信号で停止する時、次の事件が発覚。ブレーキ掛けるとフロントが「スコーーーッ」と・・・おいおい、まさか・・・?
- 案の定、フロントフォーク(右)のオイルシールがご臨終。フォークがストロークするとダストシールからブチュブチュ・・・(-"-;)。この後、それまでよりさらに低速&なめらかな運転(「メリハリが無い」とも言う・・・)で帰ったのも、当然と言えば当然。
- ちなみにその道、片側3車線の、結構なペースで流れてる国道なんやけどね。
<<その10=いきなり移植の巻>>
- 以上のような事件の結果、それまで乗っていた400(2NY)から前後足回りをそっくりそのまま移植。というわけで、フロント18インチの初期型600にも関わらず、17インチのシングルディスク仕様と相成りました。チャンチャン♪
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お読み頂いた皆様、ありがとうございます。
時折思い出したときに何か書き足すかも・・・
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