第24回司法問題自主ゼミ
『インターネット犯罪について』第2回〜〜ネット社会の光と闇〜
報告者:小川 雅史(鹿児島大学法文学部法政策学科3年
9月24日(火)18:00〜19:30
鹿児島中央図書館2F21号グループ学習室
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ネット上での名誉毀損
☆日本生命仮処分事件(東京都地方裁判所平成13年8月31日決定)
<事実の概要>
2000年秋ころから「2ちゃんねる」という巨大掲示板サイトのある部分で日本生命に対する誹謗中傷的発言が繰り返されるようになり、日本生命側は掲示板の管理者に一連の書き込みの削除を申請し、さらに、2001年3月21日仮処分申請を行った。
審尋では名誉毀損部分の特定など困難な作業が行われ、8月28日の決定では、日本生命側の主張がほぼ認められる形で指定されたすべての書き込みの削除が命じられた。
<評価>
掲示板はそもそも書き込んだ者が匿名で行うため、書き込み自体を問題としても、削除を命ずる相手を誰にするかで困難な問題を生じさせる。したがって、掲示板の主催者、すなわちそのホームページの管理者に対して、その管理責任を問うほかなく、本件仮処分も「2ちゃんねる」の管理者に対して提起されたものであった。
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匿名で行う誹謗中傷的発言を取り締まるための方法はないのか?
●ネット上での個人情報漏洩
それぞれの事例を一通り調べておく
1992年9月 東京都の固定資産税未納督促状一覧表の一部が名簿業者に持ち込まれる
1995年5月 消費者金融「プロミス」の顧客データ約20万人分が流出し元社員ら逮捕
1998年1月 さくら銀行の顧客データが約2万人分流出、派遣プログラマーらを逮捕
1998年1月 高島屋の顧客データ約50万人分が名簿業者に流れる
1998年1月 大手人材派遣会社「テンプスタッフ」の派遣社員9万人分の情報が流出
1999年5月 千葉県警、電話帳で非公開になっている電話番号や氏名等の個人情報を外部に漏らし、見返りとして現金数十万円を受け取ったとしてNTT神戸支店姫路営業支店職員を日本電信電話会社法(NTT法)違反(収賄)の疑いで逮捕
1999年7月 京都府宇治市の住民票21万件を流した元大学院生を書類送検
1999年9月 NTT社員が電話加入者の個人情報を漏らして現金を受け取り、その情報がインターネット上で販売された事件で、日本電信電話会社法(NTT法)違反(収賄)の罪で懲役2年、執行猶予4年、追徴金89万3000円の実刑判決
2000年3月 NTTの顧客情報を漏らした見返りに現金320万円を受け取ったとして、日本電信電話会社法(NTT法)の収賄罪に問われたNTT西日本大阪支店元職員に対し、大阪地裁は懲役2年6月、執行猶予3年、追徴金320万円(求刑2年6月、追徴金320万円)を言い渡した。
http://www.mainichi.co.jp/digital/netfile/archive/200007/31-1.html
≪参考≫インターネットの法律実務 新版 新日本法規 p250〜251
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インターネット社会における個人情報漏洩の防止法はないのか?
【参考文献】
自由と正義 2002年6月号 日本弁護士連合会 P58〜91
サイバースペース法 日本評論社
ハッカーVS不正アクセス禁止法
インターネット訴訟2000 ソフトパブリッシング株式会社
e-の法律 東京布井出版
インターネットの法律実務 新版 新日本法規 p250〜251
インターネット法学案内 インターネット弁護士協議会 日本評論社
p93〜105 p258〜262