●多尿、多飲、口渇が糖尿病の三大症状

 体のエネルギー源であるブドウ糖が、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの不足やはたらきの低下によってうまく利用されなくなると、血液中のブドウ糖濃度の高い状態(高血糖)が続くようになり、やがてブドウ糖は尿に含まれて排肥されるようになります。これが糖尿病で、成人病型(インスリン非依存型)糖尿病は、体質的な遺伝に加えて、高力ロリー、高脂肪食、肥満、運動不足など、様々な生活習慣が原因となります。初期はほとんど無症状で、糖尿病の二大症状があらわれる頃には、すでに進行しているケースが多いものです。糖尿病のこわい点は、様々な合併症を招くこと。検査で高血糖を指摘されたら、生活を改善して血糖値をコントロールしていきましよう。

   
 

糖尿病予防・治療は食事が第一

 血糖値をコントロールするには、食事療法が最も大切になります。まず気をつけたいのは、エネルギーをとりすぎないこと。インスリンのはたらきに見合った食事をすることで、ブドウ糖を完全に利用しきってしまうことが大切なのです。次に栄養のバランスをとること。エネルギーは必要最小限でバランスのとれた食事が、体の代謝機能にとって最も負担が少なく効率のよい食事です。食品交換表を利用したり、医師や栄養士の指導を受けましょう。糖尿病食は、病人食ではなく、体にとって最も理想的な健康食なのです。

   
 

ふだんの食事で気をつけたいポイント

揚げもの、妙めものは避け、「蒸す、茄でる、焼く」を基本に
  フライ、天ぶらなどは、カロリーがグンと高い食事。
  マヨネーズやソースなども意外に高カロリーなので注意を。

「甘いもの」はなるべくひかえる。
  砂糖は即効的に血糖値を上げるので、なるべくひかえてください。

お酒は飲まないにこしたことはない
  酒類は栄養価はゼロで高カロリー。また、食欲を増進させて過食の原因にもなります。
  できれば禁酒を。

食物繊維を積極的にとろう
  イモ類や海藻類などに多く含まれる食物繊維は、腸管での糖質吸収をやわらげる作用があり、
  インスリンの節約に役立ちます。

外食のときは力ロリーに気をつけて
  外食の場合、どうしても高カロリーになる傾向があります。また、栄養のバランスも問題。
  なるべく油を使った料理は避け、できれば定食(揚げものを除く)のようにいろいろな
  おかずがあるものを選ぶようにしましょう。

   
 

無理のない運動を続けよう

 糖尿病の予防、そして治療のために、適度な運動は欠かせません。肥満の解消、血糖値のコントロールに、運動療法は効果を発揮します。運動といっても、急にスポーツをはじめるということではありません。たとえば、散歩でもいいのです。要は自分の体に適した方法でエネルギーを消費するということです。最低でも30分くらいは無理なく持続でき、体内に新鮮な酸素をたっぶりと送り込む有酸素運動、たとえば早足で歩く(ウォーキング)、プールで泳ぐ、自転車に乗ることなどが適しています。最も手軽で安全、そして効果的なのがウォーキングといえるでしょう。1日1万歩を目標に、ふつうに歩いている人を追い抜くくらいのスピードで歩いてみてください。あらゆる成人病の予防にもなります。大切なのは、毎日続けることです。

 


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