●前立腺肥大症は男の更年期障害

 生殖器の一つである前立腺は男性特有の臓器で、精液の一部をつくるはたらきをしています。膀胱の下に、尿道をくるむようにしてある前立腺は、尿の出口をしっかりと締めておく括約筋としてのはたらきももっています。この前立腺が肥大してくると、尿道が圧迫されて排尿障害を招くことがあります。「どうもこの頃、おしっこの出が悪い」「夜中に何回もトイレに起きる」といった心あたりのある方は、前立腺肥大の心配があります。

   
 

避けては通れない老化現象

 前立腺肥大の原因は、ひと言でいえば「老化」です。老化によって男性ホルモンの分泌が低下することで、前立腺が肥大すると考えられています。つまり、程度の差こそあれ、だいたい50歳をすぎたら誰もが避けて通れない病気なのです。ただし、すべての人が排尿困難を訴えるわけではなく、治療が必要とされるのはその一部。初期であれば薬物療法で経過をみますが、進行すると手術や温熱療法などが必要となります。これといった予防法はありませんが、不摂生をしない、適度な運動を続けるといったことを心がけてください。
老化を遅らせることで、前立腺の肥大を遅らせることが可能でしょう。

   
 

おしっこが出にくい、近い人は要注意

 おしっこが出にくい、おしっこがちかい……といった自覚症状があらわれたら、早めに泌尿器科で検査を受けましょう。病院へ行く基準として、寝床に入ってから起床するまでに2回以上トイレに起きる、公共のトイレで自分がおしっこをしている間に隣の人が2人以上かわる、といったことがあげられます。
前立腺肥大の症状があらわれているのに放っておくと、まったく尿が出なくなる尿閉や、尿路感染によって膀胱炎や副睾丸炎などの合併症を招くおそれがあります。
排尿異常には、十分な注意をしてください。

 


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