●食べすぎ、飲みすぎが招く脂肪肝

 肝臓は人体の化学工場といわれます。胃腸で吸収された栄養素やアルコールをエネルギー源につくりかえたり解毒処理したり……。ですから、食べすぎたり、お酒を飲みすぎたりすると、忙しい肝臓をフル回転させても処理しされす、肝臓を肥満させてしまい、その結果、肝機能の低下を招くことになります。これが「脂肪肝」といわれる状態で、原因は食べすぎと飲みすぎ。ほとんどの場合、原因を改善すれば治るものですが、放っておくと、肝炎や肝硬変を招くことになりかねません。大食家、お酒をよく飲む方は、 一度、肝機能検査を受けて、自分の肝臓の状態をチェツクしてみてください。

   
 

休肝日を設けてアルコール性脂肪肝を予防

 お酒好きの人は、飲みだすとついつい量が増えてしまうもの。1日の疲れをときほぐす晩酌も、日本酒で3合以上を毎日飲んでいたら、かなりの確率でアルコール性脂肪肝になるといわれています。お酒は1日に日本酒で2合以内にとどめておきましょう。それでも毎日飲んでいたら、肝臓は休むひまがありません。肝臓の処理能力にも限界があるのです。最低でも週に2日はお酒を飲まない「休肝日」をもうけ、肝臓を休めてください。また、飲むときには、肝臓の代謝能力を高めるタンパク質を多く含む食品をとるようにしましょう。豆腐やチーズなどはもってこいですね。

 肝機能検査を受けて、アルコール性脂肪肝を指摘されたら、まず禁酒が鉄則です。お酒を口にしないで、十分な栄養を補給していれば、3〜4週間で肝臓の肥満は解消されるものです。放っておくと、肝炎、肝硬変に進行することがあるので、必ず禁酒をしてください。アルコール性肝炎にすすむと上腹部に痛みがあらわれたり、吐き気や嘔吐、黄疸などの症状がみられます。ふだんから2〜3合の晩酌をしている人が、宴会などで酒量が増える日が続いたときに起こることが多いといわれます。さらにアルコール性肝硬変に移行すると、手の平の赤い斑点、黄疸などがみられ、上腹部にふれると、肝臓がはれているのがわかることがあります。そうならないように、脂肪肝の段階で適切な治療を受けてください。お酒と長くつきあうためにも、肝臓をいたわることをお忘れなく。

   
 

低脂肪の食事で過栄養性脂肪肝を解消する

 肝機能低下と聞くと、まずお酒が思い浮かびますが、まったくお酒を飲まない人も、脂肪肝になるのです。大きな原因は過食、運動不足による肥満。このタイプが過栄養性脂肪肝と呼ばれています。
体に脂肪がつくように、肝臓だって肥満してくるのです。特に脂肪や糖分は、中性脂肪として肝臓にたまりやすいのです。毎日の食事のカロリー制限と、運動による肥満解消で、この状態は改善できるのです。食べすぎによる脂肪肝の場合は、高タンパク質、低脂肪の食事が治療の原則。タンパク質不足は、肝臓に中性脂肪をためてしまいます。当然のことながら、脂肪や果物、糖分はひかえめにしてください。

 


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