●6人に1人は胆石症!?

 肝臓でつくられる胆汁は、主に脂肪の消化に役立っています。その胆汁が十二指腸に注がれるまでのルート(胆嚢、胆管)に、胆汁成分が固まってできた石が胆石。これが胆道のどこかに詰まると、肝機能の低下を招き、黄疸があらわれることもあります。胆石は、その主成分によってコレステロール胆石とビリルビン胆石に大別されます。かつてはビリルビン(胆汁色素)胆石が多かったのですが、食生活の欧米化(高脂肪食)に伴い、コレステロ―ル胆石が増加。いまでは80%以上を占めるようになりました。どうして石ができるのか、不明な点も多いのですが、飲酒、過労、不規則な食事、ストレスなども胆石の誘困になるようです。

   
 

肥満の原因=胆石の原因?

 高コレステロール食は、肥満や多くの成人病の原因となりますが、胆石の危険因子でもあるのです。特に動物性脂肪のとりすぎには注意が必要です。また、不規則な食事も胆石の誘因となります。胆石をもっている人が1食抜いたりして絶食時間が長くなると、胆汁のうっ滞が起きて胆裏のはたらきが低下し、結果として胆石を大きくする傾向があります。やはり食事は規則的に1日3回、を守りたいものですね。胆石予防にかぎりませんが、バランスのよい食事を心がけてください。くれぐれも暴飲暴食、過食をしないように。食物繊維は血中コンステロール濃度を低下させる作用があり、また、胆石発生の誘引ともなる便秘の解消にも役立ちますので、積極的にとるようにしてください。

   
 

右上腹部のさしこむような痛みは胆石のサイン

 胆石には、特徴的な症状があります。胆石疝痛発作といわれるものです。これは右上腹部に突然、さしこむような痛みがあらわれ、その痛みが右肩や背中に散ることもあります(放散痛)。この発作は、高脂肪の食事をしたあとや、暴飲暴食をしたあと、しばらくしてあらわれるケースが多いものです。だいたい数時間でおさまりますが、膵炎を合併しているような場合は、長く続きます。痛みのほかには、嘔吐を伴うことが多く、吐いたら痛みがやわらいだり、吐いたものが黄色いときは、まず胆石が疑われます。悪寒、あるいは黄疸があらわれることもあります。治療法は様々ですが、胆嚢胆石の場合、近年、普及してきたのが積極的に体を動かして胆石予防腹腔鏡下胆嚢摘出術。おなかに小さな孔をあけて、腹腔鏡などの手術器具を挿入して胆嚢を摘出するこの方法は、従来の開腹手術に比べて患者の負担を大きく軽減しました。
 一方で、胆石があってもまったく無症状のままでいるケースも少なくありません。これは「サイレントストーン」と呼ばれていますが、病院での定期的なチェックが必要です。一日中デスクワークをしていると、どうしても運動不足になりがちです。それに加えて、すわりっぱなしでいると、常に上腹部が圧迫されて、胆石ができやすくなるといわれます。無理なく、長続きする運動をみつけて、積極的に体を動かすようにしましょう。手軽で効果的なのがウォーキング、水泳などの有酸素運動。エネルギーを上手に消費できて、胆石の原因となる肥満の解消につながります。ただし、 一度でも疝痛発作を起こした人は、飛んだりはねたりといった運動は避けたほうがいいでしよう。また、過度のストレスによって自律神経が失調し、胆汁の流れが滞ったり、胆嚢や胆管のはたらきのバランスを崩して、胆石を招くこともあります。運動がストレス解消にもつながれば一石二鳥。散歩からでも、はじめてみましょう。目にもあらわれる「成人病」年齢を重ねることによってあらわれやすくなる病気が成人病といえるでしよう。目にも成人病があらわれるのです。なかには、糖尿病や高血圧、動脈硬化といった全身的な病気の一症状として、目に異常が出ることもあるのです。おかしいなと感じたら、なるべく早く検査を受けるようにしてください。早期に治療することが、明るく豊かな老後につながるのです。

 


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