半分だけ“'97秋物”の写真(^_^;)に入れ替えました。
みちのく會津の名釣り場
喜多方川前

『川前情緒』そんな言葉が自然と浮かんでくる純日本的な風情溢れる釣り場が喜多方
川前であります。
奥会津&栃木県境の深山幽谷に源を発する会津大川(阿賀川)の蛇行部分が河川改修によ
る直線化で馬蹄形に取り残された残存旧河川です。

春情景 壱
“川前”というのは、直前に川を控えていることからそう呼ばれている集落の地名で、
釣り場そのものは、現在も最下流で阿賀川とつながっているので阿賀川の一部という事に
なります。
以前は今の大川荘の下流に”渡し場“(川前渡し)があったそうで、今も「針金(渡し)」
というポイント名にその名残が残っています。
そんな歴史と情緒あふれる川前のへら鮒釣りのスタイルは、昔ながらの木造の和舟を長い
竹の水竿で固定する舟釣り。
春情景 弐
春情景 参
緑の木々に囲まれた静かな川面でゆったりへら浮きを見入る落ち着いた風情に魅了された
ファンも多く、かくいうボクもその一人であります。川前でとりたてていい思いをしたと
いうわけではありませんが、やはりあの独特の風情はしみじみとへら鮒釣りをしていてよ
かったと感じさせてくれます。
春幽玄
川面をわたる風にそよぐ緑の木々、5月は藤の花が薄紫の色を添え、キラキラ水面に映る
青い空、そういう優しい自然にゆったり包まれながらただただ1本の鮮やかなへら浮きを
一心に見入ることのできる幸せ。まさに至福の時がゆっくりゆっくり流れて行くのを実感
させてくれる釣り場です。
春情景 四
春情景 五
へら鮒の放流については諸説があり確たる事実はわかりませんが、三浦北舟師によると
昭和30年頃からまだ当時は普通の農家だった今の大川荘の厩(うまや)の土間に筵(む
しろ)を敷いて、寝泊まりしながら農作業用の田舟を借りてへら鮒釣りをしたそうであり
ます。
なんでも、仙台から喜多方まで汽車で行き、そこから川前まで歩いたというのですから、
今時のサンダル突っかけ釣り堀へら屋など、駅から数歩も行かない内に死んでしまうに違
いありません。
昔のへら師こそまさに「へら師」と呼ぶにふさわしい人々でありました。
秋情景 壱
秋情景 弐
釣り期は4月末から10月いっぱい。ベストシーズンは5月の中旬から下旬にかけてと、
9月中旬から10月初めにかけて。特に5月は、釣れれば尺2寸前後の良型ばかりとい日も
珍しくありませんが、放流が充実してきたためか数は釣れるが40cmを越える地べらの大型
が少なくなったとの声も聞かれます。
去年も今年も5月には度々大釣りが記録され、それはそれで何が何でも数を釣りたいへら
師には結構な事なのでしょうが、以前に比べて魚体に“野性味”がなくなったというか
“精気”がなくなったように感じるのはボクだけでしょうか?
秋情景 参
秋情景 四
身勝手な一川前ファンとしては、川前が三島湖のようにならない事を祈りたい。東北の悠々
とした青空の下には、東北らしい「釣れない野釣り場」があってもいいように思う。
とは言うものの、やっぱりボーズはイヤなので(^_^;)せめて10枚くらいは釣らさせて欲し
いと思うのは、まだまだボクも“若い”という証明でしょうか((((^^;;
春一番の乗っ込みは、舟着き場から上流の岸辺のマコモやヨシ際狙い。マコモやヨシが
揺れていたらしめたもの。短竿で草ギリギリにエサ打ちします。あくまで底釣りが基本で
す。あまり上流は浅すぎて釣りになりませんので注意。
5月中旬からの本命時期は、舟着き場周辺から下流のやや岸よりのラインを狙います。
今年は底釣りがよかったですが、タナ1本〜2本の宙が本命。
秋情景 冬支度
冬の乾燥による舟体の“割れ”を防ぐため、沖目に舟を繋ぎ石を乗せて水中に沈める。
秋情景 五
主なポイントは、舟着き場竹藪前。舟着き場下の大石周辺。山崩れのオダ回りや旧針金渡
し、大曲前後。大橋手前のオダ周辺。大橋前後。大橋下流の第二ポンプ周辺やその下流の
小ワンド。高圧線下。
6月に入ると一服状態となり、夏から秋にかけては、前述のポイントでやや沖目の澪スジ
狙いとなります。
この釣り場は、絶えず本流の影響によって上下に流れが付き、それによってへら鮒もか
なり移動します。前日好調なポイントもモジリがないようでは期待薄で、ポイント選定の
目安は、やはり朝一番ののモジリが間違いないようです。
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