
「衛星が受信できなくなりました(;_;)」
ややドモリのある妙齢の美人の声が、レガシーのフロントパネルにくくりつけられたサブノートPC から聞こえて来た。
ここは秋田。 奥羽山脈のど真ん中、深い緑の樹海のトンネルを車は走っていた。 今日は源さんと二人で、秋田県湯沢市にある田螺沼(ツブ沼)を探索しようと、はるばる宮城県くん だりから遠征してきた。 二人とも県境の花山ダムまでは来たことがあるが、その先の“緑の魔境”は今日が初めてである。秋 から春まで、雪で通行止めになる凄いところである。
地理不案内の場所はなんと言ってもカーナビだっ! とは言うものの、貧乏でカーナビの買えないボク(T^T)は、毎晩遅くまで夜鍋をして、金持ちの兄か らのお下がりであるDX4-75&24MBというプアーなDOS/VサブノートPCに、Pentium&32MB以上仕様 のナビゲーションソフトを乗せる事に成功した(^_^)vヤタ!
とは言うものの、ソフトの要求にハードが付いて行けないので(^_^;)、時々美人オペレーターの声が どもったり、曲がり角を過ぎてから「T字路を左折して下さい(^_^)」な〜んて言ったりもする(T^T) しかし、ま、それも愛嬌である。 やっぱり美人は得だ>なんのこっちゃ(~◇~)
「まもなく目的地です(^_^)v」 美人オペレーターが自信に満ちた口調でガイドする。 「ホンマか?(ーー;)> 「ヤーね、ホントだってばぁ(ーー;)」 な〜んてナビが答えたら面白いだろうと思う(((^^;;
緑の魔境奥羽山脈山中にポッカリと出現した、初めて見るツブ沼はぢつに神秘的であった。 周囲を白樺やブナなどの広葉樹が厚く覆い、透き通った水はエメラルドグリーンに輝いていた。 水辺に立つと、その凄い水の透明度に改めて驚愕した。 底にある小石がどーんと手に取るように見える。凄い、凄い!! 裏磐梯のゴリラ池といい勝負である。ひょっとするとゴリラ池より透明かもしれない。 身体がゾクゾク震えた。 『凄いところだ!』
エサ打ち30分。全然触らないけど、余裕である。 足下の水中にこぼれ落ちたエサに沼エビやカジカが寄って来て食べている。その数、無数!(゚◇゚) 凄い!
「なんだぁ〜!?(゚゚;) 俊作さ〜ん、イモリまで寄って来たぁ〜!」 源さんが頓狂な声を上げる。 「イモリにエサ合ったのがぁ〜?」
エサ打ち1時間、全く触らない。少し焦って来た。
「源さ〜ん!オラんとこのイモリは、グルテン喰うぞぉ〜!!」 「なにすや!?んぢゃ、底釣りできねーべっちゃ!?(ーー;)」 「おぅ。KIYOさんが来たら、イモリばっかり釣れっぺよ。ガハハハ!」
イモリがグルテンを喰うところを見ていると面白い。 最初口先でモゾモゾしていて、いきなりパクッ!とくわえ、モングモングと食べてしまう。で、食 べ終わると、ダァー!と深みに戻る。その戻り方がぢつに可愛い(^_^;) イモリのグルテンの食べ方を浮子の動きにすると、モゾモゾと触ってツン! 完璧な底釣りアタリだ(~_~;)
エサ打ち2時間。全くもって触らない。イモリが可愛いどころの騒ぎではない。 話が違うべ(;_;) 話では、ヘラが真っ黒くなるほど寄るという事だったンだケド、、、、、
エサ打ち3時間、ヘラが真っ黒くなるほど寄った(^_^;) もうそれこそウヂャウヂャだ!浮子の下に50枚はいるナ(^_^;) 特に、両ダンゴで攻めている源さんの所が凄い!100枚はいるナ((((^^;;
離れた所から見ていても、そのヘラの数の凄さがよーくわかる。 もうヘラのジュウタン、ヘラのお座敷、ヘラの洪水(((((^^;;
「そんなにヘラ集めてなじょすんだぁ!?(゚゚;)」 「ン?養魚場だっちゃ、よーぎょじょー。源養魚場(^_^)」
アホ((((^^;; 土手に上がって源さんの浮子を見ていると面白い。 水が凄く透明なので、全てが手に取るようにわかる。ホント、養魚場だ。 馴染むエサをヘラがパクパクしながらスポッ!と吸い込む。すかさず合わせがは入り、ヘラは一瞬 グイと上に引き上げられ、ダァー!と走り出す。 まわりのヘラは一瞬パッ!と散るが、すぐまたワァーと集まってくる。
ポチャ、パクパク、スパッ、ダァー、ワァー、ポチャ、パクパク、スパッ・・ その繰り返しでボクは45枚釣り、源さんは44枚釣った。 こんなに釣ったのは何年ぶりだろうか?で、あんまり釣れすぎて飽きた(^^;;
カンリには年に1回行くか2回行くか程度のボクたちですらこのくらい釣ったのだから、カンリが 得意なへら師だったら軽く200枚は行くナ(^^;;
養魚場主の源さんこと、鈴木広利さん
緑の魔境、奥羽山脈の豊かな樹林。 滅茶苦茶透き通ったエメラルドグリーンのキレイな水。 真っ黒く寄りながらも、バクバク素直にエサを口に入れる無垢なおばこベラ。 尾っぽピンシャン、汚れを知らない真っ黒くキレイな身体。
秋田田螺沼。ホントに凄い所だ。