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地球温暖化問題
その1:いったい何が起こってるんですか?
昨今、環境問題と聞いて、真っ先に思い出すのはこの地球温暖化問題ではないでしょうか。新聞をパラパラっとめくっても、「地球温暖化対策のため燃料電池車を開発」とか「風車建造〜地球温暖化対策」とか、1日に最低1回はこの単語が使われていると言っても過言ではありません。非常にややこしい問題なため、サイト設立以来、意図的に避けていた構想を練り続けていたのですが、この私的環境学でもついにこの話題について語るときが来ました。まずは地球温暖化が起こると何で問題なのかについて考えてみます。
地球温暖化のここが悪い
地球温暖化が起こると何が起こるのか、逆に何が起こると地球温暖化と言えるのか、科学者の間でも未だに意見が分かれるところです。なんせ、地球規模で起こっている現象ですから、因果関係が複雑すぎて原因だと思っていたことが結果だったり、その結果がまた何かの原因になっていたり、それを解明するだけでも大変な時間と労力を要します。ひとつ言えるのは、地球温暖化によって地球の平均気温がちょっとずつ上昇している(だから地球温暖化って言うんだろというツッコミは無しの方向で)ということです。地球の気温が上がるといろいろと悪いことを引き起こすと思われているのですが、問題はどこからどこまでが地球温暖化の影響で、どこからどこまでが地球温暖化と関係ないのかがよく分からないのです。同じように、何が本当に地球温暖化の原因になっていて、何が関係ないのか、よく分からないのです。夏が異常に暑くなったり、雨が多くなったり、上司の髪が昨日より増えたような気がしたり、奥さんが最近妙に優しかったり、彼女のマツゲが異常に長かったり、モーニング娘。の人数がいつの間にか増えていたり、スーパーで売ってる銀ムツがなぜかチリ産だったり、マックの定員が「よろしかったですか」となぜか過去形で話したりしてるのも全て地球温暖化の影響かも知れないし、そうじゃないかも知れないのです。取りあえずここでは、「かなり関係がある」と見られている現象についてまとめてみることにしましょう。なお、これ以降の内容とデータはアメリカ環境省(USEPA:
Environmental Protection Agency)の地球温暖化サイトと、気候変動に関する政府間パネル(IPCC:
Intergovernmental Panel on Climate Change)のレポートを参考にしています。
(1)暑い、または寒い
地球温暖化が起こると、地球の平均気温が上がります。夏が今までよりも暑くなったり、冬がそこまで寒くならなかったりします。実際、アメリカの各都市で、ここ十年来熱射病による死者が増えているとの報告があります。ある報告によると、夏の平均気温が1℃上昇すると、熱射病患者数が20%増加するとされています。気温が上がった都市もある一方で、ヨーロッパ北部などでは逆に夏の平均気温が下がり続けているという報告もあります(Financial
Post, June 21,
2000)。穀物の栽培に適した時期が短くなってきているというのです。地球温暖化とひとことで言っても、地球上の熱量の配分によって暑くなったり寒くなったりする地域があるということです。
(2)異常気象が起こる
一時期、エリマキトカゲ並に日本中を席巻した言葉にエル・ニーニョというのがありましたが、その当時はその現象が地球温暖化とほとんど同意義で使われていたような気がします。まあ、エル・ニーニョも異常気象の代表ですが、世界各地でいろいろな異常気象が報告されています。アメリカでは今年(2003)の5月、592個の竜巻が発生し、これまでの月間最多竜巻記録399個を大きく塗り替えました(CNN
News, July 3,
2003)。アジアではサイクロン(台風)の威力が年々が強力になっているそうです。他にも、アフリカの干ばつが深刻化しているとか、異常気象に関する報告は枚挙にいとまがありません。
(3)生態系、人体への影響
地球の平均気温が上昇すると、針葉樹林の生息可能地域が北上し、今まで針葉樹林だった地域は広葉樹林やその他の植生に取って代わられます。EPAによると、平均気温が2℃上昇すると、針葉樹林の南限が320km北上するとされています。これは北海道の南北がほぼすっぽりと入ってしまう距離です。森林の生息域が変化すると、そこを住みかにする動物、昆虫、植物も移動します。新垣努さんの「さとうきび畑」が沖縄を連想させる歌ではなくなるかもしれません。いや、そんなことより、マラリアを媒介する蚊が日本にわんさか発生する可能性があります。他にも、これまで風土病とされていた外国の病気が日本やアメリカに渡ってくる可能性が高いのです。
(4)食料生産への影響
(1)〜(3)の結果、農業生産にも深刻な影響が及びます。これまで栽培できていたはずの作物が気候や植生環境の変化によって育たなくなったり、今まで気にしていなかった害虫・害獣の被害を受けるようになったり、強力な台風で根こそぎ持って行かれたり、日本伝統の「かかし」を屁とも思わない凶悪な害鳥が渡ってきたりするでしょう。先進国は農業技術が発達しており、農業の多様化、品種改良(そして遺伝子組み替え・・・)も進んでいますが、農業技術が未熟で単一作物農業(モノカルチャー)に依存している発展途上国では、大きな影響を受けることになります。その結果、これまで発展途上国から輸入していたはずの食糧が手に入らなくなり、世界的な食糧難に陥る可能性が無いとは言えません。
(5)海面の上昇、治水への影響
地球温暖化を物語る象徴的な現象として、北極や南極の氷河が溶けて無くなりつつあるということが新聞や雑誌で報じられています。実際、北極の氷河の厚さが40%減少しているとか。また、ヒマラヤ、エベレストなどの氷河もかなりの部分が溶けて無くなっており、さらに雪解けの時期が年々早くなっているそうです。今まで凍ってたものが溶け出すと当然海面が上昇し、海岸線が内陸に向かって前進(後退?)します。先日、この影響で移設を余儀なくされたCape
Hatterasというところの灯台に行って来ました。この灯台、1871年に立てられたのですが、その時には海岸から457mの距離があったそうです。それが1999年には37mになっていました。128年間で実に420m、年平均3.28mも海岸線が前進(後退?)したことになります。アメリカ人らしく豪快にズルズルと、海岸線から762m地点まで動かされたこの灯台、関係者によると「これであと100年は大丈夫」だそうです。・・・ってことはあと100年で700mは行くってこと((((
;゚Д゚)))??
まあ、ざっとこんなところでしょうか。この地球温暖化問題についてはかなり本腰を入れてこのページでも取り扱おうと思っているので、それぞれの項目はあとで詳しく検証することになると思います。たぶん。
その2:二酸化炭素が悪い?に続く
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