Global Warming
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地球温暖化問題 二酸化炭素、二酸化炭素と騒いでますが(私だけ?)、いったい誰がどれくらいの二酸化炭素を出してるんでしょうか。今回は国別で見た場合の二酸化炭素排出量の内訳について調べてみました。 世界の地域で見た内訳
下の図は、二酸化炭素の排出量を、先進国と発展途上国、旧ソ連に分けて表したものです。まず、先進国を見てみましょう。水色の線が先進国全体、緑の線がその中の西側先進国の排出量を示しています。先進国が最も多くの二酸化炭素を排出しているのはまあ予想通りなんですが、1980年代以降、排出量の伸びはやや落ち着いてきているのは結構意外です。これは、各国で環境規制が厳しくなってきたこと、京都議定書に代表される国際的な取り組みが始まったこと、各種技術が進歩して来たことなどによります。 それよりも意外なのは紫の線の発展途上国です。1970年以降、急激に排出量が伸びてきています。このまま行くと西側先進国に追いつきそうな勢いです。発展途上国といっても、中国をはじめとして人口の多い国が多いですし、近年になって工業化が急速に進んでいるというのが原因でしょう。先進国に見られる厳しい環境規制がまだ整備されていないというのも理由のひとつですね。 東欧と旧ソ連は・・・どうしちゃったんでしょう?おそらく、民主化に伴って西側諸国との関係が深まり、環境規制なども西側のレベルにあわせ始めたというのが大きな理由だと思います。経済が不安定なせいもあると思いますが。
国別で見た内訳 では、もう少し詳しく、国別の排出量を見てみるとどうなるんでしょうか。下の図は、二酸化炭素の排出量が多い国々の人口ひとりあたりの二酸化炭素排出量を示したグラフです。これを見ると、アメリカが最も多くて、オーストラリアやカナダが続きます・・・ってちょっと待て。これって数字のトリックなんでは?だって人口が少ないほどひとりあたりの排出量って多くなってしまいますよね?それだとそんなに排出してない国でも、コアラやカンガルーの方が人間より多いオーストラリアあたりは上位に来てしまう計算になります。ということに気付いて一時間ほどかけてアメリカの研究機関のデータベースを探し回ったんですが、どこも「人口ひとりあたり」とか「GDP(国民総生産)1ドルあたり」とかいうデータしか公開してません。GDPで割ってしまうと発展途上国が上位に来るに決まってます(実際、メキシコが2位です)。もちろん、「○○あたり」という数字も指標としては大事です。人口ひとりあたりの排出量が多いところは、それだけ削減する努力が足りてないということですからね。でも、この数字のトリックの裏には、「なんとか先進国の責任を軽くして発展途上国にも削減努力をさせよう」という意図が見え隠れします。
でも、考えてみて下さい。地球温暖化は二酸化炭素の排出量そのものが問題なはずです。地球の立場からすれば、どの国の人口ひとりあたり云々というのはどうでも良くて、全体としてどれだけ二酸化炭素が出されているかだけが問題なはずです。なのでやっぱり国別の二酸化炭素排出量を突き止める必要があります・・・と思ったら結構すぐ見つかりました。 下のグラフは化石燃料を燃やすことによって発生する二酸化炭素排出量のトップ20を示したグラフです(ちょっと汚いですが)。左のグラフがパーセンテージ、右のグラフが人口ひとりあたりの排出量(上のグラフとほぼ同じ)を示しています。パーセンテージを見るとアメリカが世界の排出量の25%を占めていてダントツのトップです(人口で割ってもGDPで割っても1位なんですけどね)。上のグラフではオーストラリアとアメリカがどっこいに見えますが、そのオーストラリアも排出量そのもので見れば14位で、その他大勢といった感じです。中国は排出量で見れば2位なんですが、人口ひとりあたりにすると少なくなります。12億人も人がいれば当たり前です。で、日本は4位です。
・・・なんか世の中にあふれてる数字ってちょっとナナメから見てみないと本当のことが見えてこないものもあるんですね。いろいろと小細工をしてますが、取りあえず国別で見ればアメリカが断然悪いということがよく分かりました。数字のトリックを使ってゴネた挙げ句に京都議定書から脱退したんですから、片腹痛いものです。京都議定書についてはもうちょっと後で取り上げますね。
次回は排出源(車とか、発電所とか)別で見た場合の内訳について調べてみます。 |