When will the oil have gone?

石油っていつ無くなるの?(その1)

石油って無尽蔵ではないんです

私は環境をエネルギーという観点から考えています。環境破壊が進んだのは人間が化石燃料を燃やすということを学んでからだからです。すべての人間の活動は、なんらかの資源から得られたエネルギーをベースに営まれているからです。という前置きはこれくらいにして、みなさん、小学校や中学校で習った地理の授業で、石油はあと何年分残ってるって教わりましたか?僕の時は50年だったと記憶しています。小学校だったと思うのですが、「ってことは俺が生きてる間になくなるっつーこと?(゜ロ゜;)」とクラスで一人だけうろたえていたように思います。それから20年近く経ち、小学校で習ったことが正しければ石油はあと30年で無くなるという計算になります。そこで、調べてみました。アメリカのエネルギー省(Department of Energy: DOE)の情報機関であるEnergy Information Administration (EIA)がいろいろと試算をしていて、たくさんデータが提供されているのですが・・・「あと何年」という言い方はしてませんでした。そのかわり、「いつ頃石油の生産はピークを迎えるか」という分析がなされていて、その結果を表したのが下のグラフです。

ぱっと見ると何のことやら分かりませんが、要するにこうです。「世界の経済成長率を2%と仮定し、さらに今後発見される原油の埋蔵量を3,000,000百万バレルと仮定すると、2037年に生産のピークを迎え、以降は減少する。」赤いラインは現状のデータから考えられる平均値、青は悲観的、緑は楽観的な見方を表してます。つまり、楽観的に考えたら生産のピークは2047年ということです。

「2037年に生産のピークを迎えるだけで、2100年くらいまで石油あるんじゃーん」と考えた方、ちょっと待って下さい。おそらく、残念ながら、その最後の一滴の石油はあなたのものにはなりません。最後の一滴どころか、いったん生産のピークを迎えてしまうとあなたのもとには石油が届かなくなる可能性すらあります。

なぜって?それはこの計算が、「世界のみんなが仲良く石油を最後まで分け合ったとして」という絶対あり得ない前提に基づいているからです。つまり、「2037年までは増加し続ける石油生産量をあてにして世界の国々は2%の経済成長を続ける。その後、石油の生産は減少を始めるが、代替エネルギーの導入などにより2%の成長を維持しつつ、残り少なくなっていく石油を最後まで分け合う。」というシナリオです。・・・まずあり得ません。それは様々な理由によりますが、ここでは大きく2つの理由を挙げます。ひとつは「石油は偏在している」ということ、もう一つは「 石油はけんかのもと」ということです。

その2へ続く


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