| TOEFLとGREの基礎知識
今回は大学院留学に必要な試験、TOEFLとGREのお話です。MBAを目指す人にはGREの代わりにGMATというさらに手強いのが用意されています。私はGMATのことは全然知らないので、GREのお話で何か参考になれば幸いです(っていうかMBA志望者はこんなぬる〜いページは見てないと思いますが)。
TOEFLとGREの具体的な内容については各試験の公式サイトを見て頂くとして(オイ)、ここでは全然知らない人にもイメージをつかんでもらえるような簡単な説明にとどめておきます。まず、TOEFLですが、「留学生がアメリカの大学に行って生き延びられる英語力があるかどうか」を試すテストです。昔は677点満点という奥歯に物が挟まったような点数体系でしたが、いまでは試験のコンピュータ化に伴って300点満点で表記するのがポピュラーになっています。GREは「大学卒業時に身につけておくべき学力をチェックする」ためのテストです。英語、数学、論理という3科目から構成され、それぞれが800点満点(最低点は200点)、合計2400点が満点ということになります。
それぞれの特徴とレベル
【TOEFL】
TOEFLは「TOE」の部分だけTOEICに似てますが全く異なると考えておいた方がいいでしょう。TOEICはビジネスの場面を想定した出題が多いのに対し、TOEFLでは学校生活を想定したものがほとんどです。テストの構成は聞き取り、文法、読みとり、エッセーです。特にエッセーは与えられたトピックに対して30分で500ワード程度(だったと思う)の英文を書き上げる必要があり、本当の英語力と論理構成能力が問われます。ウワサでは今年(来年?)からエッセーが2問になったと聞きましたが本当ですか?(誰に聞いてる?)
【GRE:数学】
GREの数学は、日本ではサルでも出来る中学校2年生レベルです。日本の大学を卒業した人ならちょっと勉強すれば満点近く取れます。
【GRE:論理】
おもしろいのが論理(Analytical)で、知能テストみたいな感じです・・・って一応最新の情報をチェックしたら形式が変わってました。論理的作文(Analytical
Writing)になってました。2002年10月からの実施ですから私が渡米した直後ですね。プリンストンレビューの日本校ホームページによると、「あなたの情報をまとめる力、そして論理的な分析力を計ります」と書かれています。TOEFLのエッセーよりも論文に近い形式なんですかね?難しそう((;゚Д゚)ガクガクブルブル。これについてはよく分かりません(ゴメンナサイ)。
【GRE:英語】
で、英語ですが、むちゃくちゃ難しいです。脅かしでも何でもありません、難しいです。初めて問題を読んだ(正確には眺めた)ときは留学やめようかと5分間本気で考えました。GREはアメリカ人の学生も受けるテストですから、TOEICやTOEFLなどの外国人向けのテストとはワケが違います。
レベルが違います。例えるなら、
TOEIC:ぼくは、きのう、おともだちとゆうえんちにいきました。
TOEFL:私は昨日、友人と連れだって遊園地へと足を運んだ。
GRE:епрукпфзуәлпфзөуәкпзкоәфмагшәзң
といった感じです。とくにボキャブラリーを試すパートでは、出てくる単語の98%は見たこともない単語だと思った方が良いです。
いつの間にか、奴らはそこにいる
よっぽど長期的な計画を立てて留学準備に取り組んでいない限り、社会人留学の場合、TOEFLとGREのスコアを満足行くまで上げるのは難しいと思います。仕事に追われ、派遣留学OKの知らせを待っている間にあっという間に「出願まであと1年」という状態になるからです。事務的な手続きにかかる時間を考えると、出願の2ヶ月前には最終的なテストのスコアを揃えておく必要があるため、実質的にはテスト勉強と受験期間をあわせて(どんなに粘っても)せいぜい10ヶ月くらいだと思っておいた方が良いです。幸い、どちらのテストも毎月一回好きなときに受けられるので、10ヶ月のうち半分を準備に費やしたとしても5回ずつは受けられる算段になります。ただ、勉強を始めて1ヶ月後くらいには一度試しに受けておいた方が良いでしょうね。
10ヶ月といっても、いろいろと物事に追われているとあっという間ですし、日々の仕事のことを考えると一日に取れる勉強時間も限られてきます。なので出来るだけ余裕を持って計画を立て、直前になって慌てない工夫をしておきましょう。
Shin流、TOEFL&GRE対策計画〜『勇気ある撤退』
参考になるかどうか分かりませんが、私が各テストのスコアを上げるために取り組んだ(そしてあきらめた)様子を書いておきます。記憶はちとあやふやですが。なお、出願までの残り時間は締め切りが
一番早い学校を基準にしています。
2000年12月(出願まであと1年)
派遣留学への応募から3ヶ月くらい待たされ、ようやく本社の人事から「派遣留学許可通知」(たった1行の文書)が届く。偉そうに「貴殿の海外留学派遣の件について、これを許可します。」とか何とか。喜びよりも怒り心頭。それはさておき、半年後の5月くらいからは学校に提出するためのエッセーや推薦状に集中したいので、TOEFLとGREに費やす時間を半年と設定(以下、目標期限と表記)。とりあえずTOEFLの教材を買いに行き、付録に付いていたCD-ROMで模擬テストをやってみる。文法と読みとりはそこそこ出来たが、聞き取りが難しくてちと心配なため、主に聞き取りの勉強に注力することに決定。エッセーは採点してくれる人がいないから「ま、こんなもんだろ(´ー`)y─┛~~」と悠長に構えてみる(で、後で痛い目にあう)。
2001年1月(目標期限まであと5ヶ月)
何はともあれ、一度テストを受けてみなければということで、1月下旬にTOEFL(1回目)を受験。長崎在住のため、わざわざ福岡の試験センターまで電車で2時間かけておもむく。コンピュータでの試験はサクサク進んでなかなか心地よいが、問題用紙に線が引けないのがちょっと不便。試験が終わるとエッセーを除くパートについてはその場で点数が出るのがなかなか優れものだと思う。
大好物の博多ラーメンを食べて家に帰る(゚д゚)ウマー。
2001年2月(目標期限まであと4ヶ月)
1回目のTOEFLの結果は250点。予想通り、聞き取りとエッセーで点数をロスしている模様。でも1回目でこれなら先行き明るそう。「俺ってもしかして
帰国子女?」などと調子に乗りつつ、出願予定の学校のサイトを眺めていると、「230点が最低ライン」というところと「250点が最低ライン」というところがある。最低ラインで出願するのは心許ないので、もうちょっと勉強してもう一回受けてみることにする。TOEFLのメドが
立ったことから、GREの勉強も開始。英語は難しいと聞いていたので数学と論理から手をつける。TOEFLの聞き取りは今更焦っても急激には良くならないので、CNNニュースなど生の英語に耳をさらす時間を増やす。エッセーについては「出題される問題はストックされた200問程度の中の1問」という驚愕の事実を
(試験3日前に)知り、取りあえず問題すべてに目を通して頭の中で論理構成を組み立てる訓練をする。
下旬、TOEFL(2回目)とGRE(1回目)を2週連続福岡に出向いて受験する(2週連続で博多ラーメンが食べられて(゚д゚)ウマー)。TOEFL会場では
、待合室でエッセーの模範解答全てを暗記しようとしている猛者を発見!っていうかTOEFLの受験意義を履き違えてるのでは( ̄□ ̄;)!!それはさておき、TOEFLは2回目なので(エッセー用に英語のブラインドタッチも練習してきたし)、特に問題なく終了。GREはやはり英語パートが難しく、あまりのショックにその時の記憶が抹消されている模様。途中でキレて全部2番目の答えを選んだような記憶はある。
2001年3月(目標期限まであと3ヶ月)
2回目のTOEFLの結果は270点。聞き取りがやっぱりイマイチなものの、エッセーもそこそこ取れたし、TOEFLはこの辺でカンベンしてやることにする(なぜか強気)。
問題はGRE。数学は満点、論理は710点くらい取れたものの、英語が310点・・・。そりゃサルみたいに適当にマウスクリックしてりゃーそうだわなと妙に納得する。特にボキャブラリーの問題が「誰かが俺のアメリカ入国を阻止しようとしてるのでは?」と思いたくなるくらい難しいので、対策本を買ってきてひたすら勉強する。が、難しすぎて現実逃避に「サカつく」を徹夜でプレイしてみたりする日々が続く。
下旬、捲土重来でGRE(2回目)を受験。英語パートは最後まで歯を食いしばって「野性の勘」をフル稼働させたものの・・・帰りに食べた博多ラーメンの湯気が目にしみる・・・
。・゚・(ノД`)・゚・。
2001年4月(目標期限まであと2ヶ月)
結局、2回目の英語320点・・・。数学770点、論理750点。トータル20点アップという結果。ここでなぜか千代の富士の引退会見での名セリフ「体力の限界・・・」が頭の中を駆けめぐる。そう、男は引き際が肝心なんだと。こんな
、テストでしか出てこないような単語を一生懸命覚えたところで何になるんだと(現在、授業で使う教科書でも出てきますが何か)。ここで「勇気ある撤退」を高らかに宣言し、GRE英語の320点と成績証明書にプリントされた犯罪者より凶悪な顔写真のことは金輪際忘れることにする。
とまあ、こんな感じです。私の場合、TOEFLの初回の点数がなかなか良かったため、後の展開が楽になったという面もありますが、それよりもGREの英語に深入りしなかったのが今となっては正解だったかなと思ったりもしてます。GREの英語はボキャブラリー勝負なんです。それもアメリカ人ですら2,3秒考え込むような(あるいは辞書を引くような
)単語を死ぬほど暗記しなければいけません。一朝一夕にボキャブラリーを増やすのは不可能ですし、それよりも他のパートで満点近くを狙った方が、選ぶ側からしても印象に残ると思います。GRE英語で高得点を取る留学生はほとんどいないため、無視しても構わないという説もあるくらいです。むしろTOEFLに時間をかける方が得策でしょう。
今回は長くなってしまいました。楽しんで頂けましたでしょうか。ところでこの「社会人留学の舞台裏」、各回のタイトルの下にその回の内容を端的に表す格言をくっつけています。自分ではなかなか気に入ってるんですが
(今回は特にハマリだと思う)、いかがですか?
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