仏壇店の用語解説 |
仏壇店に立ち入ると耳にする、
いろいろな言葉を解説します。 |
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仏壇の種類に関するもの |
1.【金仏壇】と【唐木仏壇】 伝統的な工法で作られる仏壇は、この2つに大別されます。 【金仏壇】は、漆塗りと金箔押しがされている事が特徴です。 私が組み立てる仏壇も、この金仏壇です。 金仏壇は、近畿・北陸・東海3県・中国・九州で多く、 形や大きさなどに強烈な地域性があるため、 「京壇」「大阪壇」「富山壇」「広島壇」「名古屋壇」など、 産地を冠した名前がしばしばつけられます。 【唐木仏壇】は、木地材料の木目と色を直接見せている事が特徴です。 徳島、静岡が2大産地です。 関東以北、四国などは唐木仏壇が主流です。 これらの地域の人が金仏壇を見ると、「これが仏壇?」と驚くでしょう。 2.【小仏(こぶつ】と【大仏(おおぶつ)】 両者は、字面の通り、仏壇の大きさに関する用語です。 どの大きさ以下のものを小仏と呼ぶのかについては、 地域差があると思います。 彦根で製造・販売される仏壇に関しては、 外幅で2尺8寸(約85cm)以下を小仏、 それを超えるものを大仏としています。 彦根仏壇における大仏は、外幅で約121cm(4尺)。 これで1間(6尺)の仏間に入れても楽に扉を開閉できます。 小仏は1尺6寸(約48cm)からあります。 我が店では、2尺8寸、4尺の2種類を製造しています。 3.【伝統的工芸品】と【組合合格壇】 彦根で製造される仏壇は、 彦根仏壇共同事業組合のメンバー間で相互に検査することにより、 仏壇に対して品質の保証を行う仕組みを作っています。 【伝統的工芸品】は、その材料と工程から経済産業省が認定しているグレードです。 指定された材料を、国家試験によって「伝統工芸師」に認定された職人が、 伝統的な技法によって作り上げていることを、職人達の署名とともに証明しています。 【組合合格壇】は、伝統的工芸品の基準から、彦根仏壇として 間違いない品質と認定できる範囲内で緩和した基準を作り、 これに沿って組合が検査・合格した仏壇。 緩和されているとはいえ、産地としてのプライドを保つだけの品質が要求されます。 |
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「お洗濯」「移動」「掃除サービス」 |
1.「お洗濯」 金仏壇は、材料などにもよりますが、40年以上経過すると、 仏間内の湿気・気温差、ほこり、ろうそくや線香の煙などの影響で、 徐々にいたんできます。 このような仏壇をお預かりし、解体・木地修復後、 漆塗り→金箔押し、彫金のメッキ・色つけ直しなど、 新品製造とほぼ同じ工程を通って、きれいな状態に仕上げます。 2.移動 引越しは、普通引越し業者に依頼しますね。 ところが、実際に手続きに入ってから知る人が多いんですが、 大きな仏壇を置いている家では、引越し業者は仏壇の移動を 拒否したり、高額な保険をかけることを要求したりしてくることがあります。 ここで、仏壇店に出番がまわってきます。 遠隔地での引越しとなると、交通費を頂くことが多いんですが、 聞く話では、それでもわりと安くすむようです。 3.「掃除サービス」 「お洗濯」は、上述の通り相当な手間をかけますので、 期間にして最低3ヶ月、予算的には百数十万以上と、 それなりの大仕事となります。 これに対して、「掃除サービス」は仏間から仏壇を出す こともなく、仏具だけ一旦外し、掃除してきれいにする サービスをしています。 工期は数時間と、午後から訪問して夕方には終わる程度。 最近はじめたサービスで、まだまだ告知がいるかも。 |
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仏壇のグレードを決めるあれやこれや・・・ |
1.木地 わかりやすい区別を挙げれば、「無垢材と合板(ベニヤ)」があります。 ご存知の通り、パーツによって合板を使用すれば、コストを抑えることができます。 ただし、合板使用→粗悪品とは断定しにくい部分も。 板物部分に無垢材を使用すると、気温・湿度の変化によって 沿ったり塗装が割れてきたりする恐れがありますので、 エアコンが近く、断熱性の高い住環境には不向きです。 合板は、3層または5層の板を圧着して作りますが、 その最も外側に貼る素材によって、プリント合板、ヒノキベニヤなどと区別されます。 無垢材は、ヒノキ、スギ、紅松、ケヤキ、ヒバなどがあり、 色合い、香り、手触り、木目などでそれぞれ個性があります。 我が店ではヒノキ、紅松をよく使いますが、高級品では一部ケヤキやヒバも使います。 2.塗り 塗りは、漆を手作業で・・・が伝統的な技法ですが、 安く上げる方法として、次の2つがあります。 ★手塗りでなく、ガンを使って拭き付け加工する。 (要するに、車やグランドピアノと同様な技法です) ★漆の代用品として、安価なカシュー塗料を使う。 カシューとは、ご存知カシューナッツの木のことです。 また、拭き付け、手塗り共、塗った後に磨きをかける ことで、付加価値をつけることができます。 拭き付けなら「磨き」、手塗りなら「蝋色(ろいろ)」 と呼び、仕上がり品の角の立ち具合、ツヤの出具合がレベルアップします。 手塗りの職人である塗師(ぬし)は、 それぞれの技量に応じて異なる価格体系を持ち、 仏壇店としても、誰に塗ってもらうかは、仏壇の価値を決める 重要な要素となります。 我が店でも、伝統工芸品の、さらに高いクラスの時だけ、塗師を替える事になっています。 3.金箔押し、金粉蒔き ここでも、相当な種類があります。 1つの仏壇でも、パーツによって複数の種類の金箔を使用しますし、 一部を金粉仕上げにする場合もあります。 金箔と金粉では、金粉の方がコストは数倍します。 また、金箔、金粉はいずれも接着剤代わりになる漆(箔押し漆) を塗りつけてから押しますが、「ブラック」と呼ばれる代替品が存在し、 これを使うと施工が簡単なことから、安く上げる手段に使われます。 ただし、このブラック押しでは、金箔・金粉の輝き具合が変わり、安っぽさが出てしまいます。 金箔・金粉自体、数多くの種類がありますが、 これはリンクで紹介することにかえさせて頂きます。 4.彫刻、宮殿(屋根) 彫刻は完全に、「国産か輸入品か」に行き着きます。 そして残念ながら、現状では中国製のものの方が、 技術的にも優れた彫刻を作っています。 鳳凰、天人、牡丹など、様々な図柄がありますが、 図柄によるグレード差はなく、単に大きさによる価格差 しかありません。 宮殿も、グレードとしては彫刻と同様ですが、 宗派によって形が変わるため、若干それで価格は変わります。 5.彫金 彫金を作り出す職人を「錺(かざり)金具師」といいます。 我が店も、戦前は錺金具専門だったそうです。 この職人の手仕事による彫金を「手金物」といいます。 40年前くらいから、化学的な処理で作る「電鋳」が使用され始め、 昭和50年代頃から、プレス加工による彫金も出回り始めました。 一般に、手金物→電鋳→プレスの順に安くなります。 手金物は柄の1つ1つが手仕事なので、同じ図柄でも全く同じにはできません。 電鋳は、電気分解の原理を使っているため、表面が凸凹した感じになります。 プレスは、全体としてすべらかで、のっぺりしたイメージです。 6.蒔絵 蒔絵だけは、機械が立ち入る要素が少ない、「芸術家の領域」です。よって、「誰が描く蒔絵か」が蒔絵の価値に決定的な影響を及ぼします。 また、同じ人による蒔絵でも、蒔絵の上に透明な漆を塗り、 磨きをかける処理(みがき蒔絵)によって耐久性を高めることができます。 |
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リンク集 |
彦根仏壇事業共同組合 |
彦根で仏壇を製造・販売する事業所による組合。 きちっと更新して欲しいサイトNO1です(笑)。 仏壇に関する基礎知識が得られます。 |
今井金箔 |
金箔の種類に関してきちんと説明をしているサイトを探してみました。 ページ下の方の、金箔の種類一覧の中で、「五毛色」から「四号色」 までの金箔を、仏壇の金箔として使用しています。 |
仏壇を作る人の日々〜彦根仏壇の組立現場より〜 |
仏壇作りの現場から、その場で作っている仏壇を紹介するブログ。 |
彦根仏壇〜現場の小箱〜 |
彦根仏壇の製造工程、分類、用語集など。 |
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