操作法については取扱説明書を見ればいいわけですが、ここでは、BTRONの初心者、特に他のOSから移ってきた人が、「直感的に」迷ってしまうだろうと思われる事柄について上げてみました。ちなみに、私はBTRONの方が先だったのでMacintoshやWindowsを使い始めたときは、これらの逆方向のことで悩みました。 ■選択枠(チラツキ枠)が消えない 《適当な場所をクリックすれば選択枠は消える》 ファイル(仮身)や文章・図形などをクリックすると、チラツキ枠(選択枠)が出現して、その部分が選択されたことが示されます。選択枠がチラチラしてうっとうしいときは、そのウインドウ内の何もない場所をどこでもクリックすれば消すことができます(何も選択されていない状態になる)。 ■作ったはずのファイルが消えてしまった 《ファイルを扱うときも保存操作が必要》 一般に、普通のワープロソフトでは、文章を書き終えたときに「保存」操作(Ctr+Sなど)をしなければ、その文章は実際にコンピュータの中に保存されません。表計算ソフトでも同様です。B-right/Vでは、仮身についても同じ事がいえます。キャビネットの中で仮身を新たに作ったり、他所からコピーしてきたり、仮身を移動したりという作業をした場合、かならず、作業をしているウィンドウ内で「保存」操作が必要です。これを忘れてウインドウを閉じてしまうと、作ったはずのファイルがどこにも見あたらないという事態が起こります。 一見面倒な操作ですが、BTRONではファイル(仮身)を文章・図形・表計算など様々なところに置くことができるため、キャビネット内の操作と、それ以外の文章・表計算ソフト内での操作とがこうやって統一されています。 ■ファイルを削除したいが「ごみ箱」が見つからない 《ファイルの削除はキー・メニュー操作から》 BTRONでは、ファイルを削除するための「ごみ箱」は用意されていません。削除したい仮身を選択し、「削除」キー(通常、Delキー)を押すか、メニュー内の「削除」(通常は「編集」メニューの下にある)によって削除します。 「ごみ箱」がないのは、いろんなソフトウエアにおける「削除」の操作性を統一するためだと思われます。確かに、例えばMacintoshでは、ファイルと違いワープロの文字列や表計算のセルを「ごみ箱」に直接捨てるという操作はあまりしないと思います。BTRONでは、この「操作の統一性」というのは非常に重視されている分野であるためにこういう作りになっているのでしょう。 しかし、理論的にできないわけではないので、フリーソフトウエアなどで実現可能だとは思われます。その場合、ファイル(仮身)だけでなく全ての要素をごみ箱に放り込むことができるようになるでしょう。 ■コンピュータの電源を切りたい 《初期ウインドウを閉じるとシステムを終了させることができる》 「初期ウィンドウ」(ルートウインドウ)とは、B-right/Vを起動させたときに最初に開くウインドウで、全ての操作はここから始めることになります。逆に、システムを終了させたいときには、このウインドウを閉じると電源を切ることができます。 初期ウィンドウがわからなくなったら、「ユーザ環境設定」小物によってウィンドウ名を確認することができます。 ■フロッピーディスクにコピーしたはずのファイルが開けない 《「仮身」のコピーと「実身」のコピーは違う》 フローピーディスクやZipディスクなどへファイルをコピーするときには、「実身のコピー」をしなければデータの中身はコピーされません。 実身のコピーをするには、クリックドラッグという操作が必要です。 普通に仮身をつかんで(注:ドラッグ操作)、他のディスクに持って行くだけでは、「仮身のコピー」になってしまいます。「仮身のコピー」とは、ファイルの名称だけをコピーした状態です(エイリアスやショートカットを作ったような状態)。仮身の左上の角に黒い三角マークが出ますが、これは、「このディスク上にはデータ本体はありません」という意味です。 もし、クリックドラッグが難しい場合は、手間ですが次のようにすると確実です。 1.コピーしたい仮身をコピー先のディスクへ持っていく(この時点では、「仮身」のコピー)。 2.その持っていった仮身をクリックして選択するとチラツキ枠で囲まれる。 3.メニューを表示し、「実身操作」から「実身複製」を選択して実行する。 4.新たに現れた仮身が、データごとコピーされた目的の仮身です(「実身」のコピーが完了しました)。 5.忘れずに、コピー先のウインドウ上で「保存」(Ctr+S)を行って下さい。 ■デスクトップにファイルが置けない 《全てのデータはウィンドウ上に置くことになっている》 B-right/Vでは、背景の壁紙の上にファイルを置くことができません。でも、禁止されているわけではないので、これが可能になるフリーソフトウエアが出来たら便利だと思います。 ----- 1999.12.18.