信州・福祉住環境ネットワーク(しんぷく・ねっと) |
||||||||||||
|
モビリティ=移動性平成21年3月20日、福祉住環境コーディネーターの集い「タウンミーティングIN長野2009~地域とともに歩むFJCの可能性・タウンモビリティを通じて」が長野県では四年ぶりに松本大学で開催されました。長野県全域、また県外から、医療・高齢者福祉・障害者福祉・建築・まちづくり・商工関係の専門家や福祉住環境コーディネーター、そして一般住民や学生など、約70名が集まりました。
|
|||||||||||
タウンモビリティとは・・・ハンドル型電動車いす(電動スクーター・電動カートとも言われます)や車いす、ベビーカー、シルバーカーなどを貸し出して、移動困難な方でも商店街などを移動しやすくするまちづくりシステムで、イギリスで広く普及されています。
などの実施例があります。 参考サイト(財)国土技術研究センター(JICE)
|
前半は、イギリスからこのしくみを日本に紹介した第一人者である、白石正明氏に「タウンモビリティとまちづくり~人とまち。100歳時代を生き抜くヒント」と題して、ご講演いただきました。

白石正明氏 プロフィール
国際プロダクティブ・エージング研究所代表。特定非営利法人ユニバーサル社会工学研究会理事長。 |
具体的なデータや、イギリス他諸外国や国内各地での実施例をふんだんな写真で説明してくださいました。
|
長野県内では、これまで、社会実験レベル以上の取り組みはありません。各地で活性化に取り組む皆様。ともに、こうしたしくみについてさらに学び、研究していきたいものですね。
「福岡県久留米市におけるタウンモビリティの実践から」吉永美佐子氏
「長野県内での実験的取組を通じて」廣瀬豊
「松本駅西口・巾上西町会における、大学と地域の取組から」松本大学

![]()
後半は、パネルディスカッションで、松本大学のグループによる、松本駅西口のまちづくりに関わっている報告が行われました。フロアには、担当自治会長さんもいらっしゃいました。歩いて楽しめる街道をつくりたい、という壮大な計画も披露されました。

松本大学白戸ゼミナール・地域づくり考房ゆめのグループと、松本巾上西町会長筒井氏
詳細はこちらで取り上げられました。信濃毎日新聞2009.03.21

クリックで拡大します
![]()
また、福岡・久留米市では、日本でのタウンモビリティ先進地として、もう五年も継続されているそうです。
はじめは空き店舗を自分たちで改修してはじめたそうです。スーパーも立ち入り禁止だったとか。でも、続けているうちに、いつのまにか、スロープができたりしたそうです。毎週決まった日に利用する常連さん、学生ボランティアさん、、、笑顔の写真が印象的でした。
モビリティサービスを実施していることによる商店街への経済効果が実際データとしてとれていることや、行政・他NPO・学生など地域ボランティアとの連携、ベビーカーが思ったよりも貸し出されている、など、実践に基づいてこそわかる大変貴重なお話しをお聞きしました。

福岡・久留米 NPO法人高齢者快適生活つくり研究会(こうれい研)理事長 吉永美佐子氏
![]()
最後に、当会代表廣瀬より、県内の取り組み事例として、大町での学生さんと商店街を歩いた実験の様子が報告されました。アーケードで比較的安全な商店街での体験で見えてきたことは、よかったことだけではなかったようです。
ハード面の整備がされているだけでは、モビリティは安全に確保できません。電動車いす等を使う人の技術、まちを使う人々のモラル、サポートする主体の持続性等、ソフト面でも解決できる課題について、示唆されました。

信州・福祉住環境ネットワーク代表、松本大学松商短期大学部 専任講師 廣瀬豊
詳細はこちらの松本大学のホームページでごらんいただけます。

![]() |
フロアには、そのときに参加されていた方が、福井県からみえていました。 | ![]() |
山間地でのモビリティについて、質問もありました。 |
![]()
移動に電動車いすを使うことによって、歩かなくなるのではないか、という声もよくきかれるそうです。しかし、外出し、生活にハリが出てくると、動きたくなる。歩行時間が増えることが、実証されているそうです。つまり、モビリティ支援は、医療費削減にもつながるのです。
ハード整備だけではなく、地域住民や専門家等の「人」=ソフトの力があってこそ育ちつづける「タウンモビリティ」。今回のタウンミーティングでは、
がわかりました。そして、様々な立場の人々が集うことによって得られた共通認識は、
だったように思います。非常に示唆に富む時間でした。


タウンミーティングは、福祉住環境コーディネーターの身近な情報交換の場としても期待されています。県内各地の団体の方にもおいでいただきました。左から




![]()
長野県内では、福祉住環境コーディネーター検定合格者は3000人を超えました。
福祉住環境コーディネーターも現在では、在宅介護支援住環境整備だけでなく、ユニバーサルデザイン、介護予防住環境整備、福祉用具等の知識、防災家具止め等災害支援、福祉のまちづくり・まち歩き、など、幅広い視野が求められるようになりました。
企業や関連団体の連携努力はもちろんですが、何より現場が、何より一人一人が、自分たちの身近な環境・地域で具体的な行動をおこしていくことが、高齢化社会に真に求められる人材として、認められる唯一の道だと思います。活動の受け皿が見つからず悩み迷う合格者が多い中で、認知度を高めてゆくためにも、地道で継続的な活動をともに進められる仲間、異業種ネットワークの構築が必要になってくるだろうと思います。
本サイトでは、今後も各団体の方々からいただいた情報を掲載していく予定です。
皆様も、個人・ボランティア・関連職能団体等の情報がありましたら、メールいただければ幸いです。
※この他、FJCネットワーク東京の皆さん、遠方よりご参加、ありがとうございました。
![]()
謝辞
なお、今回のタウンミーティングは、平成20年度松本大学松商短期大学部地域共同研究支援事業「生活(住む)から観光(訪れる) を視野に入れたコンパクトシティの展開-タウンモビリティの活用・普及によるまちづくり」の一環として企画されており、
主催 信州・福祉住環境ネットワーク(しんぷく・ねっと) ・松本大学松商短期大学部
共催 福祉住環境コーディネーター協会
後援 長野商工会議所・松本商工会議所・佐久商工会議所・諏訪商工会議所・飯田商工会議所・伊那商工会議所・大町商工会議所・千曲商工会議所・駒ヶ根商工会議所
で実施させていただくことができました。 ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

福祉住環境コーディネーター協会事務局長 北之口孝一氏
![]()


交流会は、地域づくり考房ゆめの駅前分室で行われました。
皆さん、お疲れ様でした。



写真 北之口孝一・仲條晴子(文も)
■タウンーミーティング IN 長野 2009
|
![]() |
※このページへのリンクについては、事前にご一報ください。また、当サイトの情報の無断転載は御遠慮くださいますよう、お願い致します。