TIMEやThe Economistといった一般雑誌を読むときにはあまり辞書を必要だと感じません。日本語を読むときよりは遅くても、わからない単語が少ないとかなり楽です。記事の論旨を理解するのがずっと容易になるように思います。文章の意味を決めてしまう重要な単語がわからないと実に困ります。
「TOEFLに出る単語××集」「英検○級突破」*といった語彙教材を書店で見かけると、
「ご苦労様です」
といつも思います。こういった本を一生懸命勉強するにはかなりの忍耐が必要でしょうね。かなり勉強が進んで
「ああ、やはり役に立った」
と感じるときにようやく報われた気持ちになるのでしょうか。
私は高校を卒業してから語彙増強教材を使ったことがありません。
語彙教材を使うことを「待ち伏せ」学習と呼んでも良いのではないでしょうか。前もって準備しておけば出会ったときに困らない。短期間の準備で検定試験を受験するときにはこういう学習も有効なのかもしれません
私の学習方法は対照的で、出会ったら憶えようというものです。必要な記事を読んでいると知らない単語・用法に出会う。そうしたら文中での使い方と共に学習する。
この方法の第一の利点は、自分が興味を持って(あるいは必要を感じて)読んでいる文章が例文ですから、容易に記憶に残ることです。そして、文語的なのか口語的なのか、かしこまっているのかくだけているのかもよくわかります。
この方法の第二の利点は、自分に必要な語彙を優先して憶えることです。優先順位を他人に決められるのではなく、自分で決めているのですから。出てきた単語を順番に片づけるだけなので、なんとなく気楽に構えていられます。気楽な方が学習の効率も良いでしょう。
この方法の弱点は、知らない単語が多すぎると文章の内容を理解するのがとても難しくなる(やってられなくなる)ことでしょうか。場合によってはやや平易な記事(語彙を制限している読み物や日本で刊行している新聞など)で準備することも必要かもしれません。
仕事に関連して、会計や経営学の教科書や論文を英語で集中して読みました。これは(今思うと)語彙を習得するのにとても有効だったようです。どのようなことが書いてあるかはかなり想像がつきますから、専門用語も簡単に頭に入ります。そして英語(西ヨーロッパ言語)の専門用語は日常使う言葉との関連が深いようなので、無味乾燥という印象はありませんでした。
同様の理由で、趣味や日常生活のための本も語彙増強に非常に効果がありました。
* 注 書名は架空のものです。もし現実の書名に類似していても、それは偶然です。