THE X-FILES "Audrey Pauley" #9X13
Original Air Date: 03/17/02

脚本:
STEVEN MAEDA

制作:
KIM MANNERS


オープニング:バージニア州、Falls教会にて。MonicaとDoggettはDoggettの家の外に車を止めている。二人はどこかで食事をしてきたようである 。Monicaは「週末は?」と尋ねると、Doggettは「ピザとテレビさ」と答える。それを聞いたMonicaは「ペットでも飼った方がいいかもね、その方が長生きできるって」と言い、猫を飼おうかと思っていたんだ、というDoggettに「貴方は犬タイプよ、だって忠実で、頼りがいがあって、悪知恵を働かせるタイプじゃないし、一緒にいると幸せだし」と言い、彼を驚かせる。「なんで猫なの?」と聞くMonicaにDoggettは「世話いらずだし、あまりアテにされないだろうし」という。それを聞いたMonicaは「私は貴方がだれかをがっかりさせたことなんて見たことがないわ」と言う。そして二人の間には微妙な空気が流れるが、Doggettが「月曜日に」と言って車を降り、Monicaは車で去る。直後、彼女の運転する車の前に猛スピードの車が現れ、よけ損なったMonicaの車は大破してしまう。
 病院に運ばれた重傷のMonicaはベッドに横たえられている。医師が検査をしている。しかしその様子をMonica自身が見守っている。彼女の目からは彼女につながれているはずの機器類は全く見えず、病室を出てあたりを探しても誰もいない。彼女が病院から外へ出るとそこには何も無くそこは宇宙の中に浮いているようであった。
 Monicaが顔の血を拭っていると、男(Stephen Murdoch)が現れ「最初は怖かったがもう慣れた、外は覗いちゃだめだぜ、事故に遭ったのかい?」と話す。そしてBarreiroという工事現場で転落したはずの別の男を呼ぶ。やってきた彼の頭部には大きな傷があり、縫合の跡も生々しい。彼らは自分達が死んだんじゃないかと話すが、Monicaはそれを信じようとしない。
 その頃、病院でMonicaを案ずるDoggettのもとにスカリーが到着する。DoggettはMonicaがビールを一杯飲んでいたんだ、と話すと、彼女はMonicaの車にぶつかった車を運転していた人物は15杯飲んでいたのよ、だめよ貴方そんなことしちゃ、と話す。そしてMonicaは植物状態になっており医学的には間違いなく死んでしまったのよ、と話すが、Doggettはもちろんそれを受け入れられるはずもない。
 一方、別の世界のMonicaは心臓モニターの記録を見ている。そこへStevenが現れ「慣れればここもそんなに悪くないよ。天国とは思えないけれど。もしかしたら次の段階までの待合室みたいなところかも知れない」と話す。しかしMonicaは「出口を探すわ」と言って辺りを探し始める。彼女は見つけたマグカップを外の宇宙空間のようなところへと投げ落としてみるが、なんとそのカップは輝きながら消え失せてしまう。
 Monicaの病室にJack Preijers医師が現れ、スカリーとDoggettに自己紹介をする。彼はMonicaが生前に臓器提供に同意していることを二人に説明する。Doggettは、Monicaには脳にダメージも無いんだからなんとかならないのか、とスカリーに聞くが彼女の答えは否定的である。そして医師は、臓器提供のためには時間がすべてだ、ミネソタに心臓移植を待っている人がいる、と話す。
 別の世界のMonicaは女性(Audrey Pauley)の姿を見かける。Monicaは後を追うが、相手の女性は何か怯えているようで逃げ出してしまい、行き止まりまで追ったにもかかわらず、その女性の姿は忽然と消えている。そこへSteveが呼びかける。Monicaが駆けつけると、そこではBarreiroが輝いており、ちょうどマグカップの時の様に苦しんでいて、そして消え失せてしまう。その頃、現実の世界ではPreijers医師がBarreiroの臨終を看取り、家族にそのことを告げる。そしてその様子をAudreyがじっと見ている。
 スカリーはMonicaの脳スキャンの結果を見ている。そこに現れたDoggettは、医師達はMonicaの臓器をどう扱うかの相談をしていて、明日には摘出を実施したい、と言っていると話す。スカリーは脳の一部にわずかな硬膜下出血の様子を認めるが、それがMonicaの現在の状態を引き起こすほどの出血とは思えないと話す。Doggettは心臓モニターの記録からMonicaの心臓が8:11に止まったことに気づき、それが意味することが分かれば、事態を解決できるかも知れないと考える。
MonicaはSteveと共にAudreyが消えた様子のことを話している。それはBarreiroが消えた時の様子とは明らかに異なっている。MonicaはBarreiroが実際に死んだために消え去ったのだと考えている。しかし自分たちが何処にいるのかは分からない。
 その頃、Doggettは心臓モニターの記録の説明をPreijers医師に求めている。医師は自分が医療過誤で責められているのかと考え、不愉快そうであるが、Doggettはただ何が起きたのかを知りたいだけだと話すと、看護婦のWhitneyを呼び、緊急事態の医療記録を持ってこさせる。Doggettは、Monicaはシートベルトをしていて、エアバッグも作動しており、救急隊員の説明では収容時には意識があったとのことなので、自分たちが気づかない間に何かが起きたのではないかと考えたのであった。説明書を受け取ったDoggettがMonicaの病室に行くとAudreyが彼女のベッド脇に居て、自分は患者介護に携わっていて、主に花を配っているのだ、と説明する。そして「彼女の夫なの?」と聞かれ「いいや」と答えるDoggettにAudreyは「でも愛しているのね。彼女は死んではいないわ。彼女の魂は」と言って部屋を後にする。
 Audreyはエレベーターで病院の地下へ向かう。彼女の居室には病院のモデルがあり、彼女はその窓をのぞき込む。突然シーンは変わり別の世界ではMonicaがSteveに「あきらめちゃいけない」と話している。そこへAudreyが突然現れる。それを見たMonicaは「逃げないで!、ここから出る方法を教えて」と言うが、彼女は「助けてあげられないわ」と言う。そして「何故?」というMonicaに向かって彼女は「貴方の友達は貴方のことを愛しているわ、みんな貴方が死んだと思っているのよ」と言い立ち去ろうとする。その彼女に向かってMonicaは「Johnに伝えて、貴方は犬タイプよって」と言う。
 その頃、Preijers医師の元にWhitney看護婦が現れる。彼女は「Monicaに何か注射したのを見たのよ。エピネフリンだと思っていたけれど。弁護士は興味を持つでしょうね」と言う。医師は何のことか分からないととぼけるが、突然彼女に何かを注射し、そしてWhitneyは床に崩れ落ちる。
 Doggettは悲嘆にくれながら、Monicaとの会話を思い出している(そのイメージの中では二人はキスをしている)。突然女性の悲鳴が聞こえ、Doggettが駆けつけるとそこにはWhitneyが倒れている。直後、スカリーはWhitneyの遺体を調べている。Doggettは、自分が彼女にMonicaの治療時に何が起きたのかを尋ね始めた途端に彼女が死んでしまったことから、彼女が何かの事実隠蔽のため殺害されたのではないかと考えている、と話す。スカリーは、即効性のペントバルビタールを注射跡が残らないような小さな針で注入し、自然に意識がなくなったかのように見せかけていた可能性を指摘する。するとDoggettはWhitneyの血液もテストしてくれと話すが、スカリーは「いいわ、でも彼女が回復する望みがあるわけではないわよ」という。
 Monicaの病室にいたDoggettの元へAudreyが現れ、「彼女が伝えてくれって、貴方は犬タイプよって」と言い残す。驚いたDoggettは「誰が言ったんだ!」と彼女の詰め寄るとAudreyは「言ったでしょ。彼女は死んでないって」と答える。
 別の世界のMonicaは自分の心臓モニターの記録を再度見ているが、その記録はただでたらめに文字が並んでいるだけで全く意味をなさない。そして辺りを注意深く見ると、その病院のあちこちにはあるべきラベルや、文章などが無くひどくいい加減な作りになっていることに気づく。突然Steveが息を詰まらせたように苦しみはじめる。現実の世界ではPreijers医師がSteveの人工呼吸装置を止めて、家族に「もう時間の問題だ」と説明している。AudreyはDoggettを自分の部屋に連れて行き、修道女が自分をここに住まわせてくれた、看護婦になりたかったのだけれどうまく行かなかった、と話す。病院のモデルを見つけたDoggettが、それについて尋ねるとAudreyは「私が作ったの。頭の中でそこへ行くのが好きなの、静かだし。でもいろんな人が現れるようになったの、患者さんとか、Monicaもよ」と話す。にわかには信じられない様子のDoggettであるが、「他に誰と会ったんだ」と聞く。
 その頃、Monicaは息を引き取りつつあるSteveの側に寄り添っている。彼は「もっと違った人生を送れたろうに」と言い残す。
 Doggettはスカリーの元へ行く。スカリーは、Monicaの両親が、最後の別れのためメキシコシティーからこちらに向かっている、と話すが、Doggettは「彼女の生命維持装置をはずさせはしないよ。Preijers医師が何か手を下したんだ、MurdochとBarreiroという患者もそうだ、二人とも彼が担当だったんだ」と話す。そしてどうやってその二人の名前を知ったのか?、と聞くスカリーに「きちがいざたと思われるかも知れないが、MonicaとMurdochはまだ生きているんだ、助けなきゃ」と話す。その頃、別の世界ではStevenが輝き始めるが、痛みは無いようで、Monicaに微笑みかけそして消え失せてしまう。一方、DoggettとスカリーはBarreiroの病室に行く。するとそこではPreijers医師が遺体を覆っている。
 Audreyの部屋にDoggettが現れる。彼は、彼女に助けを乞うが、彼女は、自分には花を配ることだけしか出来ないわという。その彼女にDoggettは涙ながらに「出来るよ。彼女に伝えてくれ、自分がそこにいることを何とかしてこちらに伝えるんだ、戦えと」と話し、部屋を後にする。しかしその様子をPreijers医師が見ている!
 Monicaの元へAudreyが現れる。彼女はDoggettが「時間がもうあまりない。なんでもいいから生きているサインを見せてくれ」と伝えてくれと言われたことを話す。そして「ごめんなさい。何もしてあげられないの。花を配ること以外は。頭の中が何かおかしくて、カードに書いてあることも読めないの」と話す。それを聞いたMonicaは、自分が彼女が作った病院の中に居ることに気づく。それは彼女がすべてのルールを決めており、脱出させることすら可能なことを示していた。しかし現実の世界ではPreijers医師がAudreyの部屋に現れ、「叫ばないよな」と言いながら注射器を取り出す。一方、突然消えてしまったAudreyを探していたMonicaの周りで空間がゆがみ始め、そしてAudreyが再度現れる。Monicaは何が起きているのか尋ねるが、彼女は「逃げるの」と言って彼女を連れて、深淵の宇宙の方へと走り始め、Monicaをその宇宙の中へと跳び込まさせる。
 現実の世界ではDoggettがMonicaに付き添っている。スカリーが移植チームが準備を整えたことを伝える。Doggettは移植なんてさせないと主張するが、スカリーは医師達を納得させるだけの根拠がなければ、と答える。しかしその彼らの後ろでMonicaの心臓モニターが変化を見せ、そして彼女は意識を取り戻し「John?」と呼びかける。驚いて駆け寄る二人にはMonicaは「Audreyは?」と尋ねる。直後DoggettがAudreyの部屋に行くと、ちょうどPreijers医師が出てくるところであった。Doggettが飛び込むとすでにAudreyは息絶えていた。
 3日後:DoggettがMonicaを彼女の家まで送ってくる。二人の間にはまたも微妙な空気が流れるが結局何も起きず、そしてDoggettは寂しげに彼女を見送る。

CAST:
GILLIAN ANDERSON as Dana Scully
ROBERT PATRICK as John Doggett
ANNABETH GISH as Monica Reyes

GUEST CAST:
Tracey Ellis as Audrey Pauley
JACK BLESSING as Dr. Jack Preijers
VERNEE WATSON-JOHNSON as Nurse Whitney
STAN SHAW as Stephen Murdoch
DEL ZAMORA as Barreiro
MICHELE HARRELL as Mrs. Murdoch

ひとこと・・・
・さらにMonicaとDoggettの関係が深まるか・・・。しかしなぜ事を急ぐんだCCは?、シーズンフィナーレが近いからか?
・この話からすると脳死患者は収容されている病院の模型の中にいつもいるのかな?、それともAndreyみたいな触媒的人物が必要なのかな?
・スカリーは冷たい、突然現実主義に戻ったか?

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