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ああ、汝、黙せる闇よ 母胎のごとく優しく覆いて 疲れる旅人を癒し 大洋のごとく大きく隔て 外なるものを断絶する者よ 汝の母体のあまりの深さに 星々の輝きですらみだすことできず 獣の瞳持ちてすら見通すことあたわず |
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畏怖に満ちた闇の中 旅人は何処へ行くというのか ゆうげんなる大地に立ちて むげんなる大空へと想いをはせる たとえ闇のいたずらで 道おなじ者が分からずとも 思惟に従う旅人は いったい何をしようというのか |
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灯火掲げ進むものよ 汝はこの闇の中何を思うのか 照らされし領域にその身を預け 目に捕らえし光の反射に信頼を寄せる 恐ろしくは無いのか うつし出されぬものの存在が 感じられはしまいのか 引き裂かれし闇の中でのうごめきが |
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明かりも持たず道ゆくものよ 汝はこの闇の中何を思うのか 何が真で何が虚偽か 全てを隠す闇の中 恐ろしくは無いのか 触しものの姿形が 感じられはしまいのか 影さえ見えぬ自が姿が |
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思うをやめた旅人よ 汝の歩みは本当にとまったというのか 消されし炎のかすかな火種が 優しき息吹に目覚めることも 彼方より聞ゆもとむる声が 汝の心を揺るがすことも 思うをやめしその身には 訪れることはないというのか |
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ああ、汝の闇の子らは 時には凍える旅人を 海のごとく優しく包み 時にはわずかなぬくもりすらを 吹雪のごとく奪い取る 照らす者の意思を挫き 目しいた者を呪縛する ただムチなる者が惑う事なし |