車遍路旅日記

             車遍路日程   平成15817日(日)〜25日(火)

このたび、4人で車遍路に行ってきました。
その時に調べたこと、感じたことをお話します。車での遍路を計画している方の参考になれば幸いです。


車遍路の注意点

車を利用した四国遍路での間違いやすい場所、危険な場所を記します。

走行

・お寺への案内標識は国道や主要県道に付いています。
・主要な国道、県道以外の道路の走行は避けましょう。路地に入り込むとUターンが出来ません。
・山間部では道路が狭いところが多いので対向車に気を付けましょう。
・標識、カーブミラーは必ず注視して、カーブの前方に注意して走りましょう。特にすれ違える場所に来
 たら、かなり前方を注視して、対向車が来ないことを確認してから進入してください。
 山道でのバックは危険をはらんでいます。

装備

・地図は 四国道路地図を、できれば車遍路用地図も用意しましょう。
・カーナビ は便利ですが狭い道路や、田んぼ道に案内される場合があるそうです。特にレンタカーでは、
 順打ちにセットされているそうですので、逆打ちの人は、確認しましょう。
・携帯電話は、昨年よりもエリアが広がりましたが山間部では通じないところが多いようです。
 昨年はJ−フォンを使用しましたが、山間部ではほとんど使えませんでした。
 今年はドコモを使用しましたが、深い山間部を除いて大体通じました。
 充電器 はシガレットライターから取れる車専用充電器も便利です。

危険な場所

・9番法輪寺は 田園の中にあります。8番熊谷寺から案内板に従えば迷わずに行けますが、道が狭いので
 注意しましょう。
・10番切幡寺へは、駐車場の横を行きますが、狭いので注意してください。遍路道も走れます
・切幡寺入口の石柱から先はとても狭く、人とのすれ違いも出来ないほどですが進入できます。
 先に車が来ていないかを確認してから進入してください。
 入口に有料駐車場もありますが、ここから歩くと30分かかります。
・11番藤井寺へは遍路道も利用できます。潜水橋は風情があって面白いですよ。お勧めします。
 決して危険ではありません。ただし、増水時は迂回しましょう。
・12番焼山寺は、 梨の木峠は危険なのでやめたほうがいいそうです。駐車場から眺めたところ、車1台
 がやっと通れるほどの幅で、横は断崖にもかかわらずガードレールがありません。
 脱輪したら・・・と思うと私は通りたくありません。
 今回は藤井寺に早く着いたので、17番から逆打ちしました。
・27番神峯寺は 急カーブ、急坂が多いので注意して下さい。最初の登り口では、上から降りて来る車が
 いたら、下で待機しましょう。よく見えます。途中でのすれ違いは不可能。

35番清滝寺の登りは狭く対向車に注意。バスを見たらカーブの手前で待ちましょう。カーブ付近でのバ
  スとのすれ違いは苦労します。不可能といってもいいでしょう。
39番延光寺へは、中村方面へ抜けるのが速いです。
44番大宝寺45番岩屋寺へは、岩屋寺経由で行く方が効率的です。

60番横峰寺は、 63番宝寿寺より国道11号を東進すると案内板があります。森林組合の有料道路を車
  で行くと1台1,800円。バスに乗り換えると、1人1,700円です。道はしっかりしていますが、バスとのすれ違
  いで、ミラーを見ないでカーブに進入すると厳しくなります。カーブミラーさえしっかり見ていれば
  大丈夫です。
  1人の場合はバスのほうが料金が100円安くすみます。

66番雲辺寺へは、 ロープウエイ利用の場合は国道11号線から、車の場合は国道192号線から案内板
  に従って走ります。駐車場から1km歩きます。

自家用車(ガイア・ミニバン)で11日間にわたり、四国遍路に行ってきました。
昨年の33日間にわたる歩き遍路の行程を振り返るとともに、次の歩き遍路のために、出来る限り歩き遍路道を確認しながら走りました。

カーナビは、四国遍路では使いにくいとの情報もあり、使用しませんでした。
最近のカーナビは性能がよく、最短距離を選ぶためか、田んぼ道にも誘導させられるそうです。
レンタカーで回る人の話では、カーナビの付いている車は1日1000円高いそうです。
順打ちにセットしてあるので、逆打ちでは前に進めないようですので、逆打ちの方は、レンタカー利用に注意が必要でしょう。

気が付いたことは、四国のお寺には猫が多いこと。
いずれも子猫のように、片手に乗るほど小さく痩せていて、人懐っこいのが印象的でした。
昨年の歩き遍路で石出寺でネズミにジャレ付かれて逃げ惑っていた猫に会いましたが、今回その猫にそっくりな猫に出会いました。

あのときの猫かと思いましたが、1年たっても手のひらに乗るほど小さいので多分違う猫でしょう。
とにかく人懐っこい猫が多いですね。
次回は30日間の歩き遍路を行いたいと思っています。

第1日目 平成15817日 () 
第1番 霊山寺 第2番 極楽寺 第3番 金泉寺 第4番 大日寺

600分に出発。中央高速で。明石海峡大橋経由で走行。淡路島SAに1350到着。 明日から札所めぐりを行う予定であったが、早く到着したので、今日は4番札所まで参拝した。
参拝客は我々のほか数名で、いずれもマイカー遍路である。

1番札所(霊山寺)で、足りない用品を購入。
道路は、昨年の歩き遍路のイメージがなく、かなり狭い。歩いているときは結構広いと感じていたのだが。
1630 4番札所を打ち上げ、今日の宿の「御所温泉」へ向かう。宿泊代は12食付で8,500円。
山奥という感じの温泉宿である。

第2日目 平成15818日 ()
第5番 地蔵寺 第6番 安楽寺(900 ・ 第7番 十楽寺 第8番 熊谷寺 第9番 法輪寺 10切幡寺 11 藤井寺(1210) ・ 第17 井戸寺(1330) ・ 第16 観音寺 ・ 第15 国分寺(1445 ・ 第14 常楽寺 ・ 第13 大日寺(1540

 800出発。
第5番 地蔵寺は、昨日回れたが五百羅漢も見たかったので、今日お参りする。
第8番 熊谷寺は毎月18日にご本尊をご開帳。金色に輝く見事なご本尊。昨年末、住職交代後ご開帳されたそうだ。

第9番 法輪寺へは、狭いが案内板があるので迷わずに行ける。
10 切幡寺へは、駐車場の脇の狭いあぜ道を行く。今回は、狭いのを嫌って戻ってしまったために、少々遠回
りした。山門入り口の石門から先は車が入れないくらい狭いが、駐車場はこの先にある。ここの有料駐車場に止めると
30分以上歩くことになるので慎重に進入しよう。


11 藤井寺へは、国道が一般的だが、今回は遍路道を行く。道は狭いがすれ違いが出来る、街中の生活道路である。危険はない。道なりに行き、郵便局の先を右折すると川に出る。土手を右に回って超えて潜水橋へ。この眺めはすばらしい。
川島橋を超えると右回りで国道192号に出る。3キロほどで案内板が出る。右折して道なりに行くと11番藤井寺に着く。案内板もしっかりしているので道に迷う心配がない。

17 井戸寺へは、この国道192号を標識に従って進む。
17 井戸寺から先は標識に注意し、地元の人に聞きながら進んだほうがいい。
今日の宿は、第12 焼山寺への途中、神山温泉の民宿「明日香」。
隣が町営の温泉(銭湯。入湯料500円。民宿で無料券をくれる)。
洋式トイレあり。コインランドリー2機。洗濯、乾燥各200円、洗剤30円。

第3日目 平成15819日 ()
12 焼山寺(925 ・ 第18 恩山寺 1110)・ 19 立江寺(1200 20 鶴林寺 21 太龍寺(1340 22 平等寺 23 薬王寺(1600) 

 朝810分出発。
12 焼山寺へは鍋岩まではすれ違い可能な山道。鍋岩からは急に狭くなり、すれ違い不可能な道が続くので、カーブの手前で対向車に注意。慎重に譲り合えば危険はない。

20番札所(鶴林寺)への登りは狭く急でカーブもきついので注意。
21
番札所(太龍寺)までの県道は工事で通行止め。対岸に迂回する。
21番へは、太龍寺ロープウエー利用。23番札所(薬王寺)を打ち終え、室戸岬手前のロッジ室戸岬に宿泊。洋式トイレあり。女将は歩き遍路の面倒見が良い。

第4日目 平成15820日 () 
24 最御崎寺(750)・ 25 津照寺(840 26 金剛頂寺 27 神峰寺 28 大日寺(1220 29 国分寺 ・ 30 善楽寺 31 竹林寺 32 禅師峰寺 33 雪渓寺(1600

朝7時40分に出発。
24 最御崎寺を打ち終わり、 25 津照寺へは国道を行く。
26 金剛頂寺への登りは狭く注意が必要。特にバスとのすれ違いはカーブでは難しいので必ず手前で待つこと。
今回、カーブでくだりの観光バスに出会い、すれ違うのに苦労した。

27
神峰寺は、全山、寺の所有地なので通行には寺の許可が必要。しかし、ほとんどが無許可で通行しているようだ。途中の橋が雨で破損し、一般車通行止めになる。橋の手前までタクシーで、橋の先はマイクロバスで送迎される。料金はタクシー代往復3500円。

32 禅師峰寺へは、案内板に注意しながら行かないと、行き過ぎる箇所があるので注意。
33 雪渓寺打ち終わり、宿泊は「浦戸一」。トイレは和式のみ。ランドリーは2台。300円。洗剤付き。

第5日目 平成15821日 ()
34 種間寺(840)・第35 清瀧寺 36 青龍寺(1010 37 岩本寺(1220)・ 38 金剛福寺 1440)・ 39 延光寺

815出発。
34番札所(種間寺)ヘは、道なりに行く。途中工事中の箇所があるが、案内板があるので迷うことはない。

35 清瀧寺へは遍路道が近道だが、道が狭く生活道路になっているので遍路の車両は進入禁止。
右折して道路標識通りに国道を行く。寺への登りは狭いので慎重に。

36 青龍寺からは、道標がしっかりしている。

宿は旭屋旅館。料理、設備ともホテル並みで昨年の歩き遍路の時もお世話になった。歩き遍路用に、ご主人お手製の遍路地図も用意されている。設備は広い廊下にレストルーム。トイレもホテルより広くウオシュレット付き。ランドリー完備。

ご主人の話では、この時期、秋にかけてはマムシの出産期にあたるので、歩き遍路は山越えはやめたほうがいいとのこと。
歩き遍路も車道を行くほうが安全だそうだ。
マムシに咬まれたら、傷口をナイフで切り広げると細菌感染の恐れがあり、口で吸い取ると、口に傷があった場合には、そこから毒がまわるそうだ。

咬まれたら、血を絞り出し、出来るだけ速く下山して治療を受けたほうがいい。
昔は血清を打ったが、今は血清を打たないようだ。血清を打つと血清成分に対して抗体が出来るので、最近の治療は血液の入れ替えをするそうだ。

第6日目 平成15822日 () 
40 観自在寺(805)・ 第41 龍光寺 ・ 42 仏木寺 ・ 43 明石寺(1050)・ 45 岩屋寺(1315)・第44 大宝寺(1410)・ 46 浄瑠璃寺(1530)・ 第47 八坂寺 48番(西林寺1610)・ 49 浄土寺   51 石手寺(1730

朝7時50分に出発。
45
番札所(岩屋寺)、44番札所(大宝寺)へは、突合から右折する。狭い道で、急カーブが多く、道路の拡幅工事中の箇所が多く、ダンプカーの往来が激しい。前方に注意していないとすれ違えなくなるので注意しよう。

工事が終われば通りやすくなる。

45番札所(岩屋寺)は駐車場から20分ほど登り道になる。ゆっくり歩けば年配者でも大丈夫。それほど急ではないし、舗装してあるので歩きやすい。

本堂は岩肌に沿って建てられている。さらにこの上に不動尊、修行の道場があるので、体力に自身のある人は行くのもよい。歩き遍路は裏から山を越えてこの修行道を下って来る。しばし、修験者になったような気分である。

50 繁多寺は、時間がなく明日に打ち、51番札所(石手寺)に向かう。石手寺は道後温泉の観光地にあるかなり広い境内のお寺である。 

宿は、松山郵便会館。温泉あり。朝食つきで8000円。

第7日目 平成15823日 ()
50 繁多寺(820)・ 52 太山寺 53 円明寺 54 延命寺 55 南光坊(1120)・ 56 泰山寺 ・第57 栄福寺(1210)・ 第58 仙遊寺(1235) 59 国分寺(1340) 61 香園寺(1430) 62 宝寿寺 63 吉祥寺 60 横峰寺

800分に出発。
 昨日残した第50 繁多寺を打つ。第51 石手寺の前を道なりに戻り、左折してすぐだ。案内は小さいので見落とさないように。地図を併用したほうが無難。

52 太山寺へは、今来た道を戻るのが分かりやすいが、今回は路地を突き抜けて近道を行く。案内板はないので地図を頼りに進む。遍路用道路で遍路車道に出たら道標が完備しているのでそのまま進むと到着。

53 円明寺は、そのまま道なりに行けばよい。
59番国分寺を打ち終えると、先に61番札所(香園寺)から63番札所(吉祥寺)を打つ。
61番札所は鉄筋コンクリートの近代的な建物で、2階の講堂に本尊、大師が祀られている。講堂は広く、600以上の椅子席がある。その正面に本尊、大師が祀られている。
60
番横峰寺へは、狭いながらもしっかりした山道を登る。上野原で登山バスに乗り換える。料金は1人1,700円。車は1台1,800円。

今夜の宿は湯之谷温泉。温泉は銭湯のように地元の人も入りに来るので、中はごったがえっている。朝風呂が遅いので入れないのが心残りである。

第8日目 平成15824日 () 
64 前神寺 65 三角寺第 ・ 66 雲辺寺(1050) 67 大興寺 68 神恵院寺 69 観音寺 70 本山寺 71 弥谷寺 ・第72 曼荼羅寺 73 出釈迦寺 74 甲山寺 ・第76 金倉寺 77 道隆寺 ・ 第75 善通寺 (1630)

朝8時に出発。 
今日は道中が長いので時間節約に松山自動車道を利用。 66番雲辺寺はロープウェイで山頂へ。
68番札所(神恵院)、69番札所(観音寺)は同じ敷地にある。

71番札所(弥谷寺)は駐車場から700以上ある階段を登っていくが、足の弱い人は有料道路経由で中腹までいける。駐車場は狭い。
先に第76 金倉寺 77 道隆寺を打ち、旅館に車を置いてから75番札所(善通寺)を打つ。境内は広いが観光客もまばらで、がらんとしている。 

9 平成15825日 ()
78 郷照寺 ・ 第79 天皇寺(830) 80 国分寺(915) 81 白峯寺 82 根香寺 83 一宮寺(1140) 84 屋島寺(1330) 85 八栗寺 ・第86 志度寺(1450) 87 長尾寺・ 88 大窪寺(1600

7:30時に出発。
第79番天皇寺を打ち、81番白峯寺へ。今日中に打ち終わりたいので少々スケジュールをつめて行動する。
88番札所(大窪寺)に16:00に到着。 今夜は遍路最後の宿泊。87番札所前の民宿「ながお路」。昨年は打ち終わってここに泊まる予定だったが、ご主人の都合で休業。電車で高松まで戻って前日泊まったビジネスホテルに連泊して翌日新幹線で帰宅した。今回は、新館に貸し切りで泊まることが出来た。

    終わりに
お遍路は、なぜお大師さまを拝むのでしょうか。

ただ頭を下げて願い事をするだけの人がいます。本当にそれだけで願い事がかなうと信じているのでしょうか。
信じているのなら結構。信じていないのなら拝む必要はないでしょう。
車で88カ寺廻りたいだけなら、門前で位置を確認してすぐに次のお寺へ行ったほうが効率がよいかも知れません。

「納経はスタンプラリーみたいでいやだ、しかも金がかかる。1ヶ寺300円として88カ寺では26,400円にもなる。だから納経はしない」という人もいます。
毎回納経する人は同じ納経帳に朱印だけを押してもらいます。数をこなすと帳面は真っ赤に染まります。重量も重くなり結構貫禄が出ます。

朱印を頂くか否かは心の問題です。
自分の心が何処にあるかで決まります。
金がかかるからやらないとか、スタンプラリーはしたくないという人は、1度でいいから納経してみてください。

そのとき感じた気持ちを大切にしましょう。
「本当は納経したいがお金がないのでお大師様お許しください」そう願って、あえて納経しない人は立派だと思います。

自分が何を目的に遍路をしているのかを、自分の潜在意識に問いてみましょう。

「観光に行くのだ。遍路は格好いいからするだけで、本当は拝むことはどうでも良い。あわよくば願掛けが叶ったらもうけものだ」
あるいは
「いつも不幸が襲ってくる。真剣にお大師様におすがりしよう」

「お大師様におすがりすることはない。人生の出来事はすべて自分が希望して成ったのだ。これからは自分を変えて違う人生を歩みたい。それをお大師様に見ていただきたい。着実に1歩1歩歩んでいる自分を監視していただきたい。人間は弱いものだ。人が見ていると長続きするが、誰も見ていないと怠けるものだ。だから、怠けないようお大師様に見つめていてもらいたいのだ」
こういう考えでお参りしている人もいます(私ですが)。

本堂、大師堂で読経すると、潜在意識の門が開放します。自分のあらゆる感情、思考が湧き出てきます。今まで考えてもいなかったすばらしいアイデアも湧き出てきます。これを雑念というのでしょうか。

私は雑念ではなく、自分の本当の心が、理性に抑え付けられていた本当の自分が姿を現したのだと思います。
読経中、バスの団体遍路がうるさいとか、納経箱をあさっているな!、浅ましい人だ。そういう浅ましい根性をたたきなおすためにお遍路をしているのではないのか・・・色々なことが頭を掠めます。

時にはそういう人にお説教をしたり、感情をあらわにしたりします。
お寺で人懐っこい猫に心を奪われて、しばし猫と戯れたりします。
そういうとき、日頃体験しない、非常にすっきりとした、なんともすがしがしい気持ちに浸っている自分を感じて思わずハッとします。

理性、潜在意識の扉が開放されると、自分を外部から守ろうとする自分が消えていきます。
自分の本当の姿が現れてきます。
ここで振舞った自分の行為が、本当の自分だったのだと気づきます。

お経を唱えて、なんともいえないすがしがしい気分になり、路傍の地蔵さんにも手を合わせるようになる。生かされていることに感謝する気持ちが湧いてくる。
猫と戯れることが、とてもリラックスできて心の洗濯になって、どんどん心の垢が落ちていくことに気づきます。

しかし、再び人と交わると、もとの理性に縛られた、かたくなな自分に返ってしまうのです。

ある遍路やどの女将が言っていました。
「お遍路は1人で歩くものよ。そうでないと、せっかくのご利益が消えていきます。」
この意味が最近わかってきたような気がします。

遍路中は、おしゃべりをしなくなります。したくなくなるのです。
出来るだけこのようなリラックスした空間に浸りたいのです。
俗界の人になるべく接しないようにして30日、40日間過ごすと、かなりの深さで心が洗われていくでしょう。

この場合の俗界とは、今までの生活パターンを言います。
遍路宿の女将、道すがらの地元の人たちは、すべてお寺の猫と同じ・・・と言っては叱られるでしょうか。
とにかく心が洗われ、すがすがしい気分にさせてくれて、自分を新しい自分に変える道案内をしてくれる人たちです。

ただ単に、お経を唱え、お大師様におすがりしても、何のご利益もないでしょう。
ご利益とは、自分で自分を変えることです。

どのように変えたいかをはっきり認識して行動に移すこと。それをお大師様に見守っていただくことが「願を掛ける」ということです。

自分では何もしないでお願いし、納経箱から他人の納めたお札を盗むような人は絶対に、絶対に、自分を変えられません。
幸せが逃げていきます。
きっと不幸の神様に好かれることでしょう。
そういう人を「不幸の神様」は大好きなのです。

四国遍路道には、お大師様のほか、このような人生の足を引っ張る悪魔もうろついています。
いい加減な気持ちでお参りして、心の扉を開いてしまうと、この悪魔が心の奥に住み着いてしまいます。
遊び半分でお経を読むのはやめましょう。
自分の心を鍛えて心の中にお大師様を呼び込むことが大切です。

自分の心をしっかり固めましょう。
そうすれば、たとえ潜在意識が開放されても、やる気を損なう言葉や否定的な言葉など、人生の足を引っ張る暗示は入る余地がなくなります。
あなたが幸せな楽しい人生を送ることを妨げる、マイナスの暗示を受け付けなくなります。

以上、つれづれなるままに、遍路中に感じたことを綴ってみました。
これからお遍路に出かれる方の参考になれば幸いです。

車で出かけられる方が一番心配するのは道路事情でしょう。
山道に慣れていない方は、前置きに書いておきましたが、自信を失うようなところが数箇所あります。
遍路をしていると四国の山道に慣れてきますので、慎重に対向車の動向を見極めて走れば問題ないでしょう。

安全運転に気をつけて行ってらっしゃい。
私も来年は還暦を迎えた最初の年になります。
記念して、30日の歩き遍路を予定しています。
また来年この紙上でお目にかかれたら幸せに思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
感謝!

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