21世紀よこんにちは(りんこの残酷嫁物語)


 皆様、記念すべき新世紀をお元気にお迎えでしょうか?
 ブルーな気持ちで21世紀に突入された方には、この“おば研”が少しでも元気の素となれたら、りんこ
は、とっても嬉しいです。

 ・・って、あたしが、今、一番ブルーなんだよ!きっと。
 だって、お正月は、りんこ。「お嫁の季節」だから。
 「農家・本家・長男」のお嫁。盆・暮れだけの、お嫁だけど、この圧縮された濃密度な時間は、迎え撃つ方
からすると、絶好のチャンス。「いざ!伝統」の名の元、色々な事が次々にやってくる事、目白押し。
 今ごろきっと♪お嫁のピンチー♪(ピンクレデイーSOSより)。

 りんこ、初めは、お姑地方の言葉が全くわからず、それこそ、ただの疑問文でYES・NOで質問されてい
るのか、Whatで聞かれているのかさえも、理解できず曖昧に笑ってごまかしていた為、「馬鹿嫁」のレッ
テルが目出度く貼られた。

 暮れともなると、皆、忙しく、日頃温厚な皆様でも気は立ってくるというもの。そんな中、言葉が通じぬ
“外人嫁”が来た日にゃ、親戚一同で嘆くのも無理からぬ話。勢い、口調は荒くなる。

 「そのくろうにあるで、まわししとりゃー、えっか!」

 りんこ。大笑いな事に「その」しか、わからなかった。
 ★読者の為のお姑地方言葉入門★
 「くろ」→隅っこ。(かなり年配な人が使用。お姑は使わない)
 「まわし」→準備・用意。(よく出てくるが「エリヤー、まわっとるね」とかで使用する場合「景気がい
い」もしくは「うまくいってる」の意にもなるので、曲者の言葉。
 「えっか」→非常にシバシバ登場する言葉。「ね」に当たる。
 つまり現代語訳「その隅にあるから(取って)、準備をしておいてね。」となる。

 ややこしい事に、男の人のみが使う言葉。またはその逆バージョンで女性だけの言葉。(ちょっとフランス
語みたいでしょ!?)年寄りだけが使う、若者にとっては死語に等しい言葉もある。逆に若者だけが使用する
イントネーションも多々ある。(共通語で言うところの「かなり」「マジ」みたいなもの)ただし、地元ッ子
しか意味不明。
 イントネーションも、もちろん共通語とは、かなり違うため、全てが「初めまして」に出会う言葉に感じら
れてしまうのである。

 しかし、りんこを大いに悩ませた壁は、実はこれらではない。
 同音異義語。
 共通語である意味を持った言葉が、同じ音で違うモノを指す、この混沌。

 例を挙げるならば「まめ」は豆ではなく「とうもろこし」であるし、「八百屋」は「いわゆるスーパー」を
指す。「こおり」は氷ではなく「アイスクリーム」である。「えらい」は「偉く」はなく「大変」の意味で、
「かんこう」は「観光」ではなく「勘考」なのだ。ちなみに、この「かんこう」は頻繁に登場する。「かんこ
うしとって」と言えば「考えておいて」にも使うし「準備万端、物事を遂行せよ」の意でもある。一方「かん
こうしとくわ」は、京都で使用する所の、テイの良い断わりの文句でもあるので、ややこしい事、限りない。

 知らん言葉、聞かないイントネーションの中に、知ってはいるが意味が全然違う言葉が複雑に入り組んで入
ってくる。りんこ。外国語辞書編さん者の努力は、ハンパでないと思っている。

 では、苦しむりんこにたこゆきは何をしていたかというと・・。こいつ!故郷の言葉を、みーんな忘れて
る。
 「俺は、東京のが、長いんだよ!」
 今となっては、どっちがお姑地方出身者か、わからない。
 アンタね。あっしがアンタに通訳して、どーすんのよ!!

 俳優のギバちゃんこと柳葉敏郎さんの言葉だったように記憶しているが、恩師が「どんな所にいても3年、
がんばれ」と言ったという。3年経つと道が見えてくるのだそうだ。そう、3年。今、辛いあなたも、3年を
目標にがんばれ。3年経つと人間関係も変わるのだ。

 りんこの場合。3年経ったら、向こうがみんな、あきらめた。
 今では楽しいお正月!
 寒くて凍りそうな土地より、全国の帰省お嫁に限りないエールを贈る。今年も、張り切って行くわよ!!


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