課外講義5 学校巡り(山手学院)


 実はりんこ。密かにレデイー(8歳)にぴったし!と思っている。

 山手学院の評価は衆目一致するところで、「自由・明るい・伸びやか・私学らしい私学」プラス「派手」で
ある。

 山手といっても、いわゆる横浜の外人墓地辺りの山手ではなく(その山手駅には聖光学院がある)、横浜市
栄区にある。JR根岸線港南台駅より大きな通りをまっすぐ歩いて10分。校内に入っても、敷地が広いの
で、そこから坂を登って、自分の校舎に入るのは、結構、時間がかかる。広いのだ。ただ、登校時間が8時40
分と遅いので、ゆっくり出したい、ご家庭にはGOOD。

 男女共学。40人学級で4クラスづつある。男子の人数の方が例年多い。高校募集があるというのが、大きな
特徴。中学の倍、外進生が入ってくる。(高校では男女比が一転して、女の子の方が100名程多くなる)

 高校での難易度は、公立TOP高校の受け止めとされる。(横須賀、湘南、平塚江南高校のすべり止め)中
学入試ではN研偏差値47前後。

 山手の美味しさに、特待生制度が有り、授業料1年間免除・3年間免除とか、入試の結果で決まるらしい。
もしも、お子さんが偏差値55以上をコンスタントにとっているならば、山手に行かせて、授業料を浮かし、
推薦で主要大学に突っ込むという、実にお気楽な道もある。

 実際「すべり止めで嫌々入ったが、終わってみれば、超優秀私学に入った友達は、毎日、学校の勉強につい
ていくのが精一杯。やっぱ浪人。でも、あたしってば、毎日、自由に楽しく通って6年。AO入試対策もバッ
チリで慶応大学に入ちゃった。うふっ!」っていう卒業生が学校説明会に来ていた。
 まあ、大抵の受験生には特待生は関係ないが、かなり特待生を出すという学校ではある。

 山手といえば、有隣堂(横浜伊勢崎町の本屋)が母体。理事長は創始者の末の妹で有隣堂の経営者でもあ
る。理事長が「女性にも働きやすい職場・女性も一生、職業を」と言っているだけあって、文系に強い。

 大昔から、高2で全員(400名)を北米・カナダに2週間ホームステイ。23万円かけて連れて行く事で
有名。総合学習の中で、中学でも国際留学プログラムをやりたいと言う位、国際理解教育に力を入れている。
英語を強くさせたければ”山手”という位、評判は良い。
 自分達が行くだけでなく、交換留学生をリターンビジットという形で各家庭で受け入れるというのも、この
学校が先駆者だ。

 非常に自由な校風であるため、みんなが茶髪。耳に穴が2個・3個は当たり前。体操服もどんなモンでもO
K。制服も、トラッドでかなりオシャレである。
 先生は「校則はあるし、指導はしてるんですがねぇ・・」と、生活指導には超弱腰。ただ、山手の名誉の為
に言っておくと、それでも、不良の気がしない。
 先程の慶応大学のOG曰く「汚い茶髪にピアスではなく、綺麗な茶髪にピアスなの」。非常に的を得た発言
だった。

 教育はロマンで有り、祈りである。山手の6年で、自分が何が好きかを見つけてくれ。生徒の一生の仕事に
繋がる能力を引き出す為、数多くの体験をすべくプログラムが揃っている。
 「自由の山手」と呼ばれるが、自由=要望ではない。自由とは責任と義務を伴うモノなのだ。積極的に楽し
む為に、生徒ひとりひとりが主人公でいられる学校である事を望む。
 今年から週5日、土曜体験授業である。

 余談であるが、案内してくれた先生。校内に住んでいた。一画に団地みたいな教職員住宅がある。「ボロボ
ロだけど月5千円!」って笑って話してくれる程、オープンだ。

☆りんこの中学受験ワンポイントアドバイス☆

 6年一貫が魅力の中学受験。色んなメリットがあるが、中3から高1の切れ目がないので、先取り授業が可
能である事も、かなり大きい。つまり、大抵の私学は高2で通常の高3課程を終了しているので、高3を完全
受験体制に持っていける特典がある。

 りんこが唯一、危惧する山手のプログラム。高校進学時に外進生と内進生をゴッチャにする事にある。外進
生に合わせて、何故か教科書の進路をストップさせ、内進生は足踏みしている事になるのだ。
 6年一貫だと、どうしても中だるみが出て、緩みがちと言われるが、受験を突破してきた外進生が入る事が
刺激になるという意見もある。が、大抵の高校募集有りの学校では、外進&内進は別クラスをとっているのが
一般的。(逗子開成・鎌倉学園など)。現実として、内進生の方が大学実績では、遥かに良いという結果が出
ている。

 山手は、我が道を行っているので、この辺が「なら、高校から入っても同じじゃん!」とりんこが思ってし
まう事なのだ。

 自分は、何を重要視して我が子の将来を、この中学に託すのか。優先順位を心にしっかり持っておく。併願
対策に迷う時、偏差値に惑わされないコツである。

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