Live Report 新着
◎このページは、いちばん最近のライブ、イベントなどについてのレビューを載せています。
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12/05/26 エイプリルズ、Spaghetti Vabune!、PANDA1/2、the Caraway、Yokemura 高円寺 HIGH
bluebadge label presents 「blue shirts afternoon vol.15」。2000年代前半ぐらいに、渋谷系、あるいはギターポップのインディーバンドを集めたコンピレーションなどで人気だったブルーバッジ・レーベルのイベント。約5年ぶりの開催だそうで、同窓会的な空気もありつつ、新しいところも押さえた顔ぶれ。お目当てはエイプリルズ。定刻ちょうどくらいに会場に着いたら、入場待ちの行列が出来てるほどの人気ぶりで、もちろんホール内もお客さんいっぱい。大盛況でしたね。
○「Yokemura」 「ヨケムラ」…といってもピンとこなかったんだけど、YMCKの男性メンバー1人によるソロ形態での出演なのだった。入場に時間がかかったため、入った時にはもうステージは始まってて、聴けたのは1曲目の途中から。アコースティックギターでの弾き語り+バックトラックも併用。1人でのステージ。曲によってブルースハープも演奏。この日やったのは、いずれもYMCKの曲で、ファミコンのピコピコサウンドがいかにアコギ弾き語りに変化しているか…が聴きどころかな。曲や機材について一つずつ解説してくれるMCも親しみやすくて、楽しいオープニングとなっていた。全4曲、約20分。
○「the Caraway」 「キャラウェイ」。ブルーバッジからアルバムもリリースしている男性2人組バンド(ボーカル/ギター、ベース)。バックトラックも併用。メンバー2人でのステージ。サウンドは、まさに「正しい渋谷系ギターポップ」という雰囲気で、歌詞は全曲英語。ライブ初見にもかかわらず、思わず「やっぱりいいね〜」などと言いたくなるから不思議だ。爽やかですっきり。理屈抜きで気持ちいいサウンド。この日は新曲も3曲演奏。でも、自分たちの持ち味は変えてないから、一連の流れの中でとても素直に聴ける。MCでは、「来年でバンド結成10周年。1stアルバムが出てからちょっと時間が経ったけど、2ndの準備も着々と進めてますよ…」みたいな話も。この日、ステージバックのスクリーンにずっと流れてたVJ映像との相性もばっちりだったよね。全7曲、約30分。
○「エイプリルズ」 メンバー4人(男女ボーカル/楽器いろいろ、ドラムス、VJ/ダンス)+サポートギターでスパゲッティ・バビューンのウメノ氏が参加。5人でのステージ(別途ゲストあり)。セットリストは、「ニュー・ユマ・スマック」「ハイフライングガール」「キラメキ・ムーンダイバー」「恋人たちのABC」「マジカルガールズ」「ベル!ベル!ベル!」「パン・ダ」…の全7曲。
オープニングが「ニュー・ユマ・スマック」というのは、けっこうレアなパターン。典型的な渋谷系サウンドといえるこの曲を最初にもってきたのは、やはりブルーバッジ・レーベルへのリスペクトを表明するためなんだろうな。2曲目の「ハイフライングガール」は、NHKの番組「大天才テレビくん」に提供しているナンバーのセルフカバー。エイプリルズの演奏で聴くのはこの日が初めて。けっこうアゲアゲ系の曲。序盤から動きが大きいナカマ氏にも思わず目が行く。これ、ノリで動いてるというより、絶対自宅とかで考え抜いた振り付けだろ…という感じ。楽しいし素晴らしいわ〜。(^v^)
3曲目「キラメキ・ムーンダイバー」では、お客さんと一緒になって手拍子を打ってるところ(要するにいちばん盛り上がってるところ)で、いきなりバックの音が止まってしまうアクシデント発生。でも、全然動じることなく、ゆるいトークでつないでる間に、イマイ氏がすぐに機材を修復。「じゃあ、さっきの手拍子のところあたりからいきますか…」と超余裕で再開。このへんもさすがです。
「マジカルガールズ」は、ゲストにその名はスペィドを招いて。ATGさん、SLF氏、ティファニーさん、ロッタさん…のフルメンバー。この日のガールズの衣装は制服バージョン。続く「ベル!ベル!ベル!」は、オリックス・バファローズのマスコット「バファローベル」のテーマ曲。この曲もエイプリルズが提供しているのである。イグチさんとATGさんのツインボーカルで、衣装はオリックスのユニTに。それぞれホームとビジターでかわいいな。ちなみに曲紹介のところで、「今日はそのマスコットも来てくれてますよ〜!」というので、一瞬バファローベル登場かと思ったら、そんなわけはなく、現れたのは例の巨大パンダ(正式名称はパンダトーングルーミー)。ラストの「パン・ダ」でももちろん共演。
いつものことながら、短い時間に盛りだくさんで書くこと一杯のエイプリルズ。楽しさもギュッと濃縮されてる感じ。まあ、スペィドを1曲だけゲストとか贅沢すぎるんだけどね。見る方としては文句なしですよ。全7曲、約37分。
○「PANDA1/2」 「パンダ・にぶんのいち」。この日の満員のお客さんのかなりの割合がこのバンドのファンだったみたい。とにかくすごい人気。予備知識なしだったので、帰って調べてみたら、ボーカルの藤岡みなみさんが元「キャンパスナイターズ」で、しかも一番人気のメンバーだったとか。納得。
ステージは、その藤岡さんがボーカル/ギター。サポートメンバーとしてギター、ベース、ドラムス。さらにターンテーブルの上で回ってるパンダのぬいぐるみがしゃべる「体」で、天の声の男性DJ(ステージ上に姿は見えない。いちおう藤岡さんとパンダの2人組ユニットという設定)。…という約5人での演奏。
サウンド的には勢いのあるギターポップ、ロック。タイトルが基本「中華街ウキウキ通り」とか「上海は夜の6時」とかパロディーになってて、狙ってるなあという感じなんだけど、別にコミックバンドというわけではない。まあ、もろに中華モチーフを使ってる曲もあったりして、思わずニヤリとさせられたりはするけどね。普通に聴いて楽しいサウンド。バンドの演奏もしっかりしてるし、後半に連発してたビーチサウンド的なオールディーズっぽいロックなんかはかなり好きかも。ボーカルの藤岡さんはルックスもかわいいし、トークがおもしろく、歌も元気よく歌う。人気出るのもわかる気がしたな。全7曲、約36分。
○「Spaghetti Vabune!」 ブルーバッジを代表するバンドの一つ「スパゲッティ・バビューン」。女性ボーカル/キーボード/グロッケン、男性ボーカル/ギター、ギター、ベース、ドラムス。5人でのステージ。
男女ツインボーカルだけど、どっちかというと女性のチーコさんの方がパート割りは多い感じ。いわゆるインディーポップ的サウンドの中に、聴いてると独自のカラーがあって、カラフルであると同時に、音にガシッとした強さが感じられるというか。ほぼ全曲アッパーチューン。ステージ全体の印象としては、ライブを楽しんでるなというのがいちばん伝わってきたのが、やはりボーカルのチーコさんだろう。客席に飛び降りて踊ったり手持ちのグロッケンを叩きまくったり…ステージの上下を縦横無尽に動きまわっていた。
MCによると、一時バンドとしての活動が少な目になってた時期もあったみたいだけど、最近はまた復活してるそうで、「キャラウェイが新作を準備してるらしいし、うちらも頑張らないと…」みたいな話も出てた。
アンコールも2曲。ここでは、最近よく共演してるというドラマーの人をパーカッションに迎えて6人での演奏となる。気持ちよく聴けたライブ。全7曲、約37分。
渋谷系ギターポップサウンドは、今の音楽シーンで主流派とはいえないかもしれないけど、個人的にはかなり好きなジャンル。もっと盛り上がってほしいし、こういうイベントがあったらまた行きたいなと思いましたね。この日集まった大勢のお客さんも、同じ思いの人は多かったんじゃないかな。
入場18時45分→終演22時15分。
12/05/26 平賀さち枝 新宿 タワーレコード(インストア)
4月リリースのミニアルバム「23歳」のプロモーションイベント。同時に、1カ月ほど前に公開レコーディングを行ったタワレコ新宿店限定発売シングル「No Music, No Life」発売当日のイベントでもありました。
前回のその公開レコーディングの時は、お客さんの数もそこそこ…という感じだったので、「開演までに行けば余裕だろ」と、定刻1分前くらいに悠々と到着してみると…。なんとイベントスペースに収まり切らないほどの大勢の人が集まっていた! やはり平日と土曜の差は大きいようだ。そんなわけで、ほぼ最後列からの観覧。当然ながらステージの様子はまったく見えないので、最初から最後までモニターの映像が頼りとなった。
演奏はアコースティックギターでの弾き語り。1人でのステージ。セットリストは、「No Music, No Life」「目黒川」「春が来そうでさびしいだけ」「江の島」「今は帰らない」「♪いつでもそうやって…」「恋は朝に」「眠ったり起きたり」「パレード」…の全9曲。
大勢のお客さんを前にしても、そんなに緊張してる様子も見えず(まあモニターを通じてなので声の調子などで判断するしかないのだが)、しっかり歌っていく。5曲目「今は帰らない」は、全体のテンポをぐっと落としたスローバージョン。オリジナルとはまた違った情感が感じられて、けっこう新鮮。続く6曲目は新曲だろうか。いずれにしてもCDではまだ発表されてないナンバー。メロディーに少しだけポップな響きがある。バンドアレンジで聴いてみたい感じ。前半は「23歳」収録の曲を中心に歌い、後半は1stアルバム「さっちゃん」の曲を2曲。ラストの「パレード」は、前回まで弾き語り向きのアレンジを研究中かな…という印象だったのだけど、この日の歌と演奏はほぼ決定版といってもいい気がした。これもやはり、少しテンポを落としていて、アコースティックギター1本での演奏に最適化されてたんじゃないかな。
全体的には、改めて彼女が作るメロディーの良さを再認識させられた日でもあった。さらっと聴くと、ついつい歌声の響きや歌詞の世界に耳が行きがちだけど、聴き飽きないメロディーの良さも本当に大きな魅力だと思う。曲数も十分だったし、聴き応えのあるイベントだったと思った。
MCは少な目。主にこの日リリースのシングル「No Music, No Life」の内容紹介、6月のワンマンライブの告知など。また、8月に「平賀さち枝、寺尾紗穂、石橋英子」の顔合わせでスリーマン(@渋谷WWW)という発表も。これはかなり期待できそう。衣装については、「今日はくるりのTシャツですよ…」とわざわざ紹介。その上に青のカーディガンを羽織ってて爽やか系の色づかいだったかな。…といっても直接は見てないんだけど。全9曲、約34分。
ほぼ最後列からの観覧…と書きましたが、終演後振り返ると、私の後ろにもたくさんのお客さんがいましたね。そんな満員のフロアを見て、「みんな女の子に場所を譲ってあげて下さいね…」と何度もお願いしてた平賀さん。自身も小柄だから、ライブとかでは見えなくて苦労してるのかもね。優しいです。イベント後、シングル「No Music, No Life」購入して帰りました。
開演16時03分→終演16時37分。
12/05/22 植田真梨恵、BLACKS 渋谷 チェルシーホテル
オープニングアクト含め4組出演だったイベント「Ruby Tuesday vol.11」。植田真梨恵さんが出演するということで聴きに行きました。入場した時は、すでにオープニングアクトの途中だったのと、3組目の植田さんのステージが終わったところで撤収したため、真ん中の2組のレポだけ書くことにします。
○「BLACKS」 「ブラックス」。女性ボーカル/キーボード、ギター、ベース、ドラムス…の男女4人組バンド。バンド名の通り、全員黒っぽい衣装で決めている。ざくっとジャンル分けすると、いわゆるビジュアル系サウンドということになるのかな。メロディアスでドラマチックな響きのロック。ボーカルは中音域から高音まで、パワーもある。ボーカルが担当するキーボードは、ずっと弾いてるわけではなく、イントロとか間奏とかポイントだけ演奏する感じ。基本的にはハンドマイクで歌うスタイルだ。普段あまり聴かないジャンルだけど、やっぱり様式美的なものがあるんだろうな…という気がした。饒舌かつ過剰感のある、音がびっちり詰まった感じのアレンジ。どちらかというと、「行間を読ませる」タイプのサウンドが好きな私としては、いまいちノリきれないうちに終わった気がした。途中、キーボードの電源が落ちてしまう…という機材トラブルが発生した時、男性メンバー3人がとっさにアドリブ演奏で場をつなぐ。この時のルーズなブルースっぽい音楽みたいなのが、実は好みだったりするんだよね。全7曲、約40分。
○「植田真梨恵」 ライブを見るのは約半年ぶりで7回目。自身のボーカル/アコースティックギターとサポートでピアノ(西村広文氏)。2人でのステージ。これは前回と同じ編成である。セットリストは、「愛おしい今日」「きえるみたい」「センチメンタリズム」「スメル」「白い月」「壊して」「よるのさんぽ」…の全7曲。そのうち4月にリリースされたフルアルバム「センチメンタルなリズム」から4曲。7月に同じ会場で行われるワンマンの予告編的な内容だったといえるかもしれない。
オープニング「愛おしい今日」は、ピアノ伴奏だけで歌うミディアムナンバー。聴いてるうちに、じわじわと「やっぱりいいな…」という気分が盛り上がってくる。2曲目「きえるみたい」からは、ギターを弾きながら歌う。アコギとピアノだけのシンプルなサウンドだけど、CDと比べて音が少ないなという印象はほとんど受けない。やはり歌に力があるからなんだろうな。自然にステージに集中している自分に気づく。
3曲目「センチメンタリズム」の前半パートはお客さんもクラップ。手拍子のリズムが似合う楽しい曲かな〜と思わせておいて、サビからいきなりフルスピードで疾走し始める曲である。ライブバージョンでは、ツーコーラス目もそのまま全開で駆け抜ける。ある意味でお客さん置き去り。でもそれが意外と痛快。
中盤以降では、「スメル」「壊して」といった激情系ナンバーに聴き応えがある。ビシッとエッジの効いたサウンド。弦が切れそうな勢いでギターをかき鳴らす植田さん。一方のピアノの西村氏もパワフル。呼吸もぴったり。でも、「壊して」のサビあたりだと、もっとフリーでもおもしろいかもしれないという気もした。とても力のある植田さんの歌。彼女には「歌を支える伴奏者」はいらないのではないだろうか。彼女の歌を「挑発し、煽る」役割こそが共演者には求められている…。そんな気もした。
激しいナンバーの合間には、じっくり聴かせる「白い月」があったり、ラストは開放感が広がっていく「よるのさんぽ」だったり…と起伏に富んだ構成もいい感じ。7月のワンマンライブはぜひ聴きに行かなくては。全7曲、約37分。
植田さんのMC。曲のギリギリのテンションと違って、すごくフレンドリーなんだよね。明るくシャキシャキしゃべるし。このタイプのシンガーの場合、けっこう自分だけの世界に入っちゃってる人や言いたいことがまとめられなくてグダグダになる人がけっこういるんだけど、そういう意味では安心して聴けるMCだろう。若いんだけど、プロっぽいともいえる。この日のトーク内容は、主に来てくれたお客さんへの感謝や、新しいアルバムやワンマンライブの告知などだったかな。ほとんど植田さんだけを聴きに行った感じになったけど、充実感のあるライブでしたね。
2組目開始19時35分→3組目終了21時02分。
12/05/20 waffles、chocolatre、yumeiroecho 代々木 Zher the ZOO
waffles presents 「紅茶唄2012 10th Anniversary Party べるでゅ〜る」。10周年イヤーということでいろんな企画ライブを行ってるワッフルズですが、個人的には2012年になって2回目のライブ。スリーマンでたっぷり聴けそうだなということで行ってみました。お客さんはほどよい入り。視界もばっちりでしたね。
○「yumeiroecho」 「ユメイロエコー」。この日が初見の女性シンガーソングライターによるワンマンユニット。アコースティックギターでの弾き語り。1人でのステージ。ワッフルズのサイトを見ると、出演形態として「ソロ編成」とあったので、普段はサポートも加えたバンドでのステージが多いのかも。「今日は弾き語りなんで、しっとりした曲中心に選曲してきました…」ということで、演奏した6曲中5曲がミディアム〜スローのナンバー。結論からいうと、初めて聴いたせいもあるかもしれないけど、全体の構成にもう少し起伏があれば…という印象は受けた。メロディーやボーカルの声質などはわるくないのに、似たようなテンポの曲が続いてしまうのは惜しい感じ。そういう意味では、唯一のアップテンポ曲だった2曲目(お客さんもクラップ)のポップな曲調は素直に楽しく聴けた。もう1曲というなら最後のナンバーもかな。これもじっくり聴かせる曲だけど、じわじわ盛り上がってくる力強さ、熱量が感じられるナンバーだったのではないだろうか。全6曲、約33分。
○「chocolatre」 「ショコラトル」。ライブを見るのは約3年半ぶりで2回目。前回見た時は、女性ボーカル/キーボード、男性ベースの2人組だったけど、現在はドラムスが加わった3人組バンドとして活動してるみたい。メンバー3人でのステージ。演奏が始まる前に、よくカフェの店先にあるような小さな黒板にこの日演奏する曲目を書いてステージに置く。これは珍しい。そのセットリストは、「ミッドナイト・リゾート」「ステレオ」「laughin' monster」「MAGIC」「アロー」「Willy」「メアリー」「ミカタダッタ」…の全8曲。
ワッフルズが、「一緒に聴きたいバンドは?」というアンケートをすると、いつも多いのがショコラトル…ということらしく、確かにワッフルズのファンが好きそうなサウンド。ピアノをフィーチュアした女性ボーカルのポップロックという共通点があると同時に、ショコラトルの方がより都会的洗練というか、シティミュージック的な要素を多く含んでいるのも確かだろう。オープニングの「ミッドナイト・リゾート」は、タイトルからもその雰囲気が濃厚に伝わってくるのだけど、サンバっぽいリズムを基調にしつつ、エレピが甘く香る大人っぽいナンバー。前回聴いた時にも、好きなタイプのバンドだなという印象は残ったのだけど、この日の演奏にも、改めていいなと思わされた。清涼感のあるボーカルも魅力的だし、繊細でいながら力強さもあるドラムや曲によって音色を変えるキーボード…などカラフルなアレンジ、的確な演奏にも聴き応えがある。後半になるとポップロック色が強まっていく感じ。リリカルなミディアムナンバーやピアノロックといってもいい曲など、楽曲もそれぞれに個性があって聴き飽きなかった。
MCでは、「私たちもあともう少しで10周年…」という話をしていて、キャリア、チームワークという点でもばっちりという印象。その他、8月に行われるワンマンライブの告知など。楽しく聴けたステージ。全8曲、約50分。
○「waffles」 メンバー3人(ボーカル/ピアノ、ギター/シンセ、ベース)+サポートでドラムス(木村氏)、アコースティックギター(石本氏)。5人でのステージ。セットリストは、「雨のアーチ」「春舞人」「プールサイダー」「2012年のLove Song」「SINK-AI-GYO」「10歩」「ひそかなたね」「螢」、アンコールで「タイム・トラベル(原田真二のカバー)」「レモンレイル」…の全10曲。
登場曲は「MOON」。最初は石本氏を除く4人での演奏からスタート。10周年を意識して選んだという選曲は、新旧の曲のバランスが良く、ワッフルズの歴史を振り返る…というほど重くはないけど、十分にキャリアの奥行きを感じさせるもの。聴いてるとそれぞれの時期の記憶がよみがえってくるようだ。そして、先に演奏したショコラトルとの比較でいうなら、いつまでもどこかに「青くささ」みたいなものが残っているのが、ワッフルズの持ち味ではないだろうか。序盤に3曲を聴きながら、そんなことを考えていた。
4曲目からは、5人そろったフルメンバーでのステージに。「2012年のLove Song」は、東京スカイツリーが歌詞に登場する。そのスカイツリー開業を翌々日に控えたタイミングでの演奏となった。「いつかはスカイツリーで演奏してみたいね…」「スカイツリーが見えるカフェとかでもいいかも…」と曲紹介MCも楽しく。この曲は最新アルバム「10歩」に収録されてるんだけど、改めて聴くと、ワッフルズ調の曲でありながら、どことなく新しい響きも感じる。
後半3曲(「SINK-AI-GYO」「10歩」「ひそかなたね」)は、ライブならではの新しいアレンジになっていたと思う。切れ味よくダイナミックでロックっぽさを前面に出したサウンド。前回聴いたライブは、リズムセクションなしのアコースティック・ステージだったので、なんとなく物足りない…みたいなレポを書いたのを覚えている。でも、この日はワッフルズ本来のサウンドであり、非常に聴き応えのあるものだった。大野さんも終始気持ちよく歌えていた印象。実際、ボーカルで苦しそうなところがまったくなく、たぶん調子もかなり良かったんじゃないかな。本編ラストは「螢」で爽やかに。
アンコールは2曲。原田真二のカバーは、大野さんのお気に入りの曲だそうだけど、実は知ったのは比較的最近だという話も。「歌詞も松本隆さんだし、メロディーやサウンドも好きなタイプなのに、なぜか聴いたことがなかったんですよね…。リアルタイムの世代じゃないからでしょうか…」。たしかに、この「タイム・トラベル」のリリースは1978年。ワッフルズのメンバーが生まれたか生まれてないか…ぐらいの時代ということになる。まあそうなんでしょうね。ここは木村氏も含む「オリジナル・ワッフルズ」4人での演奏。「大学ではもともとコピーバンドだったので、カバーはけっこう好きなんですよ…」。紅茶唄恒例(?)のカバー、今回もいい感じだった。もう1曲の「レモンレイル」は、石本氏も加わったフルメンとなり、この日のライブを締めくくった。全10曲、約62分(アンコール含む)。
MCもリラックスした雰囲気で楽しかったワッフルズ。ライブタイトルの「べるでゅ〜る」は、フランス語で「新緑」という意味。でも、横文字にすると気どってて恥ずかしいので、あえて平仮名で…ということだったそう。その他、秋に渋谷O-WEST(キャパ最大500人)で、10周年イヤーを総まとめするワンマン開催決定のニュースなども。「祭りはまだまだ続きます」とのことなので、次なる企画を楽しみにしたいと思います。
開演18時37分→終演21時23分。
12/05/17 ユメオチ 新宿 タワーレコード(インストア)
4月リリースの1stアルバム「これからのこと」のプロモーションイベント。このCDはリリース直後にたまたま試聴して購入。けっこう気に入ってたのですが、ライブを見る機会はこの日までなく、楽しみにして出かけました。ところで、タワレコ新宿店のイベントスペースは、4月末の店内改装と同時にリニューアルしたわけですが、この日行ってみると、ステージの位置などが若干変更されてましたね。この方がより多くのお客さんを収容できるということなのかな。
メンバー6人でのステージ。女性ボーカル/アコースティックギター、ギター/ピアニカ、スチールギター/マンドリン/ボーカル、キーボード、ベース、ドラムス…という編成。最後の曲だけグロッケンが加わり、7人での演奏になる。セットリストは、「若き日の思索のために」「ピクニック」「さよならをおしえて」「悲しみよこんにちは」…の全4曲。
このバンドのボーカルは、以前tera名義でソロ活動していた寺岡歩美さん。そしてキーボード兼リーダー&大部分の曲の作曲は、下北沢モナレコードのオーナーとして知られる行達也氏。…ということでなんとなく馴染みはあるんだけど、もちろんバンドとしての演奏を聴くのはこの日が初めてなので、とても新鮮に感じられた。まず印象的だったのは、人数が多く、またさまざまな楽器を使っていることからくるサウンドの厚み、そしてカラフルな色彩感だろう。ナチュラルな一つ一つのサウンドによって織り上げられていく、まさにバンドの音色としての豊かさ。その中でも特にキーになっているのは、ペダルスチールの存在感とシンプルなドラムセットが叩き出す軽快なリズムではないだろうか。それが、ちょっと青くセンチメンタルな響きを持つメロディーや清涼感のあるボーカルをばっちり引き立てている。
曲数は4曲と少な目だったけど、どれもこのバンドの代表曲といえるナンバーばかり。こうして改めて聴くと一曲ごとにまったく違う個性があって、本当に聴き飽きない感じだ。ちなみに、寺岡さんがギターを弾くのは最後の「悲しみよこんにちは」だけ。この曲では、ギターがピアニカに、スチールギターがマンドリンに…など、楽器の持ち替えもけっこうある。この曲だけ参加してたグロッケン奏者の女性は、普段はバンドスタッフとして活動してる方だそう。
そしてMCは、ボーカルの寺岡さんとリーダーの行氏が掛け合いで。というか、割合的には行氏が7割以上しゃべってたんじゃないかな。その中でもおもしろかったのは、「実は僕、以前この店(タワレコ新宿店)で働いてたんですよ。辞めて今年でちょうど10周年…」という話。このこと自体はけっこう知られてると思うんだけど、この日は貴重な当時の裏話もあれこれ。「タワレコ新宿店のオープン時に大阪から異動したんですけど、その時一緒に来たのが今の社長の嶺脇さん。あの人、もともとはストーンズ命で、アイドルなんてまったく知らなかったんです。で、ある日僕が『アイドルにもいい曲ありますよ。一度聴いてみてくださいよ』といって、たしかモーニング娘。の2ndアルバムを貸したんです。そうしたらその翌日、いきなり『行、俺が間違ってた!』といって、それからおかしな方向に行き出して…」。そう、嶺脇社長を現在のガチアイドルヲタの道にハメたのは行氏だったのだ。その他、現在のインストアイベントの司会フォーマットを作ったのも行氏だとか、とにかく興味深い話が続々。曲数のわりにイベント時間が長めだったのは、このトークが妙に充実していたためなのだった。全4曲、約34分。
ところで、寺岡さんは「sugar me」という名義でソロ活動も再開してるみたいですが、この日はそのへんの話はまったくしてなかったですね。ライブ告知もバンドの予定だけでした。どっちも改めてちゃんと聴いてみたいものです。
開演19時01分→終演19時35分。
12/05/13 バニラビーンズ 渋谷 タワーレコード(STAGE ONE)
誰でも見に行けるフリー(無料)イベント「バニラビーンズのプチワンマンライブショー」。ほぼ1カ月後に行われるワンマンライブの前哨戦という位置づけになるのかな。開催は日曜のお昼。お客さんはけっこう入ってましたが、ちょうど柱前あたりの見やすい位置が空いてたので、そのへんから見てきました。
メンバー2人でのステージ。セットリストは、「KIDS」「ベイビィ・ポータブル・ロック」「ドクター、お願い」「クエスチョン」「Sodermalm」「ユメミルしっぽ」「ノスタルジー」「ユーラヴミー」「イェス?ノウ?」「チョコミントフレーバータイム」…の全10曲。
オープニング。客電が落ちると聴こえてくるのは「KIDS」のイントロ。この曲は以前、「登場曲」として使われていたことがある。「あら懐かし〜。でもなんで登場曲戻したんだろう…」と思ってたら、そのまま歌に突入。衣装は「トキノカケラ」バージョン。歌詞はもちろん英語。この曲をステージでやるのを見た回数自体かなり少ないから、振り付けなども含めてけっこう新鮮。シャープできびきびしてるバニビもいいな。通常のプロモーションイベントとは一味違う1曲目の選曲。Goodでした。
2曲目終わりで自己紹介MC。レナさんのいちおしアイドルは「東京女子流のひーちゃん、めいちゃん+さくら学院の菊地最愛ちゃん!」。リサさんのよくお買い物する店は「タワーレコード渋谷店!」。さらにこの日は「母の日」ということで、しばらく母の日ネタのトーク。千葉マネージャーがこのイベントに自分のお母さんを招待してる…という話や、レナさんは先日一足早く、手巻き寿司を作ってお母さんへの感謝の気持ちを伝えたよ…という話などなど。
「ドクター、お願い」「クエスチョン」は、お客さんもクラップで参加する盛り上げパート。そこから一転してミディアムのソロ曲コーナーとなる。「ユメミルしっぽ」と「ノスタルジー」はステージ上の椅子に座って歌う。衣装もここから「チョコミント」バージョンにチェンジ。盛り上げる曲とじっくり聴かせる曲のメリハリがついてる構成もいい感じ。このパートでは、前回のイベントでもそうだったんだけど、前半分くらいのお客さんが自主的にしゃがんで後方のお客さんの視界に配慮していた。この日は私も座る番。たしかにラクな体勢じゃないけど、それを言われなくてもできるのがバニビファンの大人なところだろう。
終盤の楽しい曲連発パートの前に、告知いろいろ。一つ目は「バニビ初の写真集発売」。これはすでにリリースが流れてたのでお客さんはみんな知ってたっぽい。二つ目は「ワンマンライブのチケット、残りわずか」。「ぜひソールドアウトさせてみんなで楽しみたいのでよろしくお願いします!」。そして三つ目は「7/4に新曲『ノンセクション』リリース決定」。2012年になって早くも3作目のシングル。ハイペースに飛ばしてますよ。ちょうど今、レコーディング真っ盛り…ということみたい。
そしてライブは、ちょっと久しぶりに聴く印象の「ユーラヴミー」をはじめ、再び盛り上がるナンバーで締めくくられる。ほぼ「ユーラヴミー」でしか使わないサイリウムをちゃんと用意してて、いざという場面でさっと取り出せるファンの皆さんもさすが。フリーイベントにもかかわらず10曲、約60分のみっちりしたライブで見ごたえ十分だった。
ライブ終了後、ちょうど同時間帯に六本木ニコファーレで行われていた「TIF(東京アイドルフェスティバル)記者会見」への中継出演があった。お客さんもそのまま会場に残ってその様子を見守る。TIF出演への意気込みを語るレナさんとリサさん。機材はもちろんPCを使ったネット中継だけど、ちょっと昔の「ザ・ベストテン」の「追っかけ中継」の雰囲気なんかを思い出したりしたよ。
単独イベントだから、お客さんはもちろんバニビを見に来たファンばかり…ということで、2人ともリラックスしたトークとパフォーマンス。リサさんは開演前ものすごく緊張してた…という話も出てたけど、言われなきゃわからないぐらい楽しい雰囲気いっぱいのイベントだったんじゃないかな。
開演13時01分→終演14時13分。