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03/04/09 hiro:n 原宿 アストロホール
お久しぶりの hiro:n でした。イベントでファンの前に登場するのが1年ぶりなら、ワンマンライブはもう1年半ぶりくらいでしょうか。ちょうどこの日は、ワーナーに移籍しての初アルバム「mangosutana」(マンゴスチン)のリリース日。レコ発ライブとなったのでした。アストロホールの入りは7〜8割くらい。熱心なファンが集まったようで、拍手や声援が非常に多いライブでした。
15分押しくらいでステージスタート。この日のサポートは、ギターにおなじみの円天さん、ほかにアコースティックギター、ベース、パーカッション、エレピ(前回の440でも一緒に出演したスズキケイコさん)…という顔ぶれ。まずは、新しいアルバムから「delicious」。これは、440のライブの最後に歌った曲。さりげなく連続感だろうか。この曲は、「mangosutana」のテーマともいえるナンバーで、歌詞に「マンゴスチン」というフレーズが出てくる。続いて、前半は新しいアルバムの曲を連続して演奏していく。「Venus」「Spring Harmony」「Niji」「romance」。バンドの編成を見ても分かるように、サウンドはアコースティック感を基調にした隙間の多い音。イメージは、70年代前半のクロスオーバーサウンド(フュージョンの前身)に近い。エレクトリックギターやエレピの奏でる神秘的、楽園的な響きがそんな感じ。そして、メロディーはソウルをベースにした、コーラスのパートなどが印象的なものだ。音楽的には、非常に洗練されていると思った。ただし、メロディーなどは一発で覚えてくちずさめる…というようなものではないところが好みの分かれるところか。
そして、後半はコロムビア時代の曲を新しくアレンジしなおして演奏。最初は「eternity」。以前のライブで聴きなれたこの曲を耳にした時、それまでに演奏した「マンゴスチン」のナンバーとの違いに、改めて驚かされた。メロディーのつくりがまったく違うのだ。たとえてみれば、カラダによい野菜を使ったサラダが続いていた時に、ポンっと甘いケーキを出された感じだろうか。そう、個人的には、正直ホッとしたような気持ちになったのだ。ポップスというのは、やはり人工甘味料的なちょっとイケナイ甘さがその魅力なんだよなあ…。「Dirty Shoes」「SWEET」〜と続けて聴くうちに、やはり自分が好きなのは、こっちなのかな…という気がしていた。そして、「マーガレット」「ピーチ」「Summers」と初期の定番曲が続くと、場内は一番盛り上がっていたりする。「ピーチ」なんか、原曲のイメージが完全に変わるくらいアレンジが新しくなっているのだけど、やはりメロディーだけは変えようがない。甘いメロディー。それはそれでいいんじゃないの?
どうして彼女は、それまでのポップな自分のメロディーに飽き足らなくなったのだろうか。そういえば、「ポップなだけの人と思われるのは嫌なんです」とインタビューに答えていたことがあったっけ。彼女のなかでは「ポップ」というのは誇れることではなかったのか。ポップ好きとしては、ちょっと寂しい気がする…。
本編最後の曲は「happiness」。これは「mangosutana」からのナンバーだと思うんだけど、グルーヴ感のある曲でなかなかよかった。バックの演奏が続いている間に、hiro:n さんは袖に引っ込んでしまうという演出もいい感じ。
アンコールは3曲。2曲目に「I'll be there」、最後はもう一度「delicious」で、これは会場のお客さんにもスキャットの部分を一緒に歌わせる。考えてみれば、あのMCの苦手な hiro:n さんにそんなことが出来るなんてびっくり。そういう意味では、ステージを休んでいた1年の間に、MCは上手くなったのかもしれない。
開演19時45分→終演21時15分。
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