ローゼンベルグオウゴンオニクワガタ
体長
♂42,0〜82,1ミリ
♀42,5〜54,7ミリ

分布
ジャワ島西部


ジャワ島・Mt, Karang WD ♂79ミリ



西ジャワ・Citorek
WD ♀44ミリ
■成虫飼育■ 難易度 ★★★
湿度により体色が変化し、体が乾燥するにつれて明るい黄金色になっていくが、マット中に潜っている時や新成虫の個体は黒ずんだ体色をしている。
たいへん人気があり多くのWD個体が入荷されていますが、常時30℃を越える環境下では長期飼育は難しい種だと思います。

天然個体の場合、健康そうに見える個体でも入荷後約2週間ほどの間に突然死してしまう個体もいる。
ある程度飼育環境に慣れてくればこのようなことは少なく、良い個体に当たり適切な管理を行なえば8ヶ月ぐらいは生存することもあるようです。

最近では現地で採集されにくくなり、養殖された個体が多くを占めるようですが現在でも採集個体は含まれているようです。
ただし以前と比べ大型個体の入荷が少なくなってきました。

飼育は単独飼育、もしくは1ペアで行なう良いでしょう。
トリオで飼育を行なうとペアから外れた個体が攻撃されることになるので避けておく。


■繁   殖■ 難易度 ★★
産卵には加水を施したレイシ材が手軽で良い。
手で持って重みのあるものはそのまま使用すれば良いでしょう。
材質は指で簡単にへこむようなものは好ましくなく、ある程度硬さが保たれたものを選びます。

材は隙間が多く、内部にまでカビに侵食されることもあります。
この場合、材を半分程度マットに埋め込んでおくと多少は防ぐことが出来ます。

産卵は坑道を掘り内部で行なわれるが、材の柔らかいところを噛み砕き卵は硬さのある部分に産みつけられます。
2003年度には複数の天然個体から500頭ほどの採卵を行なったが、♀が好むのは圧倒的に太さのある大きな産卵木であった。
管理温度は23〜24℃内が最も産みが良く、23℃を下回ると産卵数の低下を招いた。
卵は孵化直前のものでは5mmほどまでに膨らみかなり巨大である。
それだけに一度に産み付けられる卵の数はそれほど多くはないので、産卵は複数回に分けて行なうと良いと考えている。ただし過度の産卵を繰り返していくうちに徐々に死亡卵も多くなる傾向もあったようでした。



■幼虫飼育■ 難易度 ★★★
現在のところカワラタケの菌糸ビンで飼育を行なうと最も良いと思われる。
オオヒラタケや発酵マットと比べると、羽化率やサイズも格段にこちらが良いでしょう。
3令まではテンポ良く順調に生育するので早い段階で菌糸に移します。
エサを食べ始めていれば特に問題も無いようです。

マット飼育を行なう場合は、幼虫の加齢スピードが遅いこととサイズが伸び悩む傾向があるが、羽化までは問題なく飼育することができる。
この場合マットは発酵のあまり進んでいないものを使用するようにします。
特に初〜2令期は発酵が進んだものは受け付けないことがあります。


■その他■

産卵から70mmオーバーの羽化までの経過

天然♂57mmと♀50mmのペアからの産卵結果です。

2003年9月17日にペアリングを開始。
親の生存期間はおよそ♂100日間♀170日間でした。
産卵セット日 割り出し日 産卵材 産卵数合計
( )内は死亡卵
1回目 9月23日 10月25日 レイシL材 16(3)
2回目 10月20日 11月9日 レイシM材  8(1)
3回目 11月 3日 11月15日 レイシM材  8(0)
4回目 11月15日 12月5日 レイシM材 13(5)
5回目 12月 5日 12月31日 レイシM材  5(3)
6回目 12月31日 2月3日 レイシS材  7(7)
常に産卵セット内でペア飼育を行なっていたが、本来では一定のペアリングと
休養期間を設けておけば、死亡卵の確率を下げることができたと思われる。


上記9月23日の1回目の産卵セットから採れた幼虫、16頭中6頭@〜Eの飼育結果です。
エアコン管理下で夏場は24℃を越えることもあり、冬場は22℃で過ごさせました。

@ A B C D E
10月25日ごろ 孵化 - - - - -
11月7日ごろ - 孵化 孵化 孵化 孵化 孵化
11月21日 マット交換 マット交換 マット交換 マット交換 マット交換 マット交換
11月29日 カワラタケ
PP1100
(初令後期)
カワラタケ
PP1100
(初令中期)
カワラタケ
PP1100
(初令中期)
カワラタケ
PP1100
(初令中期)
コナラマット
PP1100
(初令中期)
コナラマット
PP1100
(初令中期)
1月14日 カワラタケ
ガラス1500
(3令7g)
カワラタケ
ガラス1500
(2令6g)
カワラタケ
ガラス1500
(2令5g)
カワラタケ
ガラス1500
(2令4g)
コナラマット
ガラス1500
(2令2g)
コナラマット
ガラス1500
(2令2g)
4月8日 カワラタケ
ガラス1500
(3令後期15g)
カワラタケ
ガラス1500
(3令中期23g)
カワラタケ
ガラス1500
(3令中期20g)
カワラタケ
ガラス1500
(3令中期20g)
コナラマット
ガラス1500
(3令前期7g)
コナラマット
ガラス1500
(3令前期7g)
5月6日 - カワラタケ
ガラス1500
(3令中期23g)
カワラタケ
ガラス1500
(3令中期19g)
カワラタケ
ガラス1500
(3令中期20g)
- -
5月16日 蛹化 - - - - -
6月13日 羽化 - - - - -
6月16日 - カワラタケ
ガラス1500
(3令後期24g)
カワラタケ
ガラス1500
(3令後期24g)
カワラタケ
ガラス1500
(3令後期24g)
コナラマット
ガラス1500
(3令中期9g)
コナラマット
ガラス1500
(3令中期10g)
7月22日 - カワラタケ
ガラス1500
(3令後期21g)
カワラタケ
ガラス1500
(3令後期21g)
カワラタケ
ガラス1500
(3令後期23g)
- -
9月6日 - - - - - 蛹化
9月18日 - カワラタケ
ガラス1500
(3令後期19g)
カワラタケ
ガラス1500
(3令後期19g)
カワラタケ
ガラス1500
(3令後期21g)
- -
9月28日 - - - - - 羽化
10月24日 - - - - 蛹化 -
11月2日 - - 死亡 - - -
11月16日 - - - 蛹化 羽化 -
11月25日 - 蛹化 - - - -
12月25日 - - - 羽化 - -
1月4日 - 羽化 - - - -

羽化までの期間 7ヶ月 1年2ヶ月 - 1年2ヶ月 1年 10ヶ月
ビン交換数 3回 7回 7回 7回 4回 4回
羽化サイズ ♀50mm ♂69mm - ♂71mm ♀38mm ♀40mm

@このサイズで羽化までの期間が7ヶ月程度であればそれほど悪くないかもしれません。
A最も体重の増加した時期から羽化までに、体重の大幅な減少とともに実に半年もの期間を必要とした。3令後期からの成熟期間の管理方法には課題が残ることになった。
B蛹室を形成する直前で死亡した。成熟は早い段階で行なわれていたが、何らかの問題で蛹化の準備が体内で行なわれなかったためと考えている。
C体重の増加が止まる3令後期まで成長が緩やかだったが、羽化までの体重の減少が僅かで済んだことで好結果となった。
DEマット飼育を行なった幼虫は成長が緩やかで成熟までに時間が掛かった。一方で3令期から蛹化までは比較的スムーズに行なわれたようだ。


すでに孵化していた1頭の幼虫と5個の卵をランダムに選びました。

2004年6月16日撮影。左上段から@〜Eの新成虫と幼虫。

飼育ビンから取り出した直後のCの♂。



希少色 ローゼンベルグシルバータイプ

シルバータイプWD64ミリと、通常色の個体との比較


左の個体が一般的な色、いくつかのバリエーションがあり♀も良く似た色が存在します。
〆た後は♀と違い、♂の色は黄みが強くなるようです。
現在のところ、このような色が遺伝するとは思っていませんが真相は解りません。


飼育マイギネス 
産 地 ジャワ・Mt, Karang 産 地 ジャワ・Mt, Karang
サイズ ♂72,2ミリ サイズ ♀51,5ミリ
累 代 F1 累 代 WF1
羽化日 2005年2月10日 羽化日 2004年4月24日
エ サ カワラタケ エ サ カワラタケ


     


モセリオウゴンオニクワガタ
体長
♂40,8〜78,1ミリ
♀36,5〜50,4ミリ

分布
マレー半島


マレー・キャメロンハイランド
WD ♂58ミリ


マレー・キャメロンハイランド
WD ♂58ミリ


マレー・キャメロンハイランド
WD ♀37ミリ
■成虫飼育■ 難易度 ★★
ローゼンベルグやモーレンカンプに比べると入荷数が少ないです。
♂の大アゴはローゼンベルグのようにくびれずに直線的です。

■繁   殖■ 難易度 ★★
産卵には砂埋めレイシ材を使用しました。WDからの採卵でしたが、未交尾では産卵されず交尾を確認後にセットに移しました。

これまで1♀からの採卵を経験しただけでもあり、詳しいことは解りませんが、産卵経過はローゼンベルグと同様の印象を持ちました。
取り出した卵の孵化率や孵化後の初令幼虫は若干良くありません。


■幼虫飼育■ 難易度 ★★
幼虫はカワラタケの菌糸を与えれば容易に羽化まで飼育することができます。
幼虫自体は多少の暑さにも耐えるようですが、菌の方が高温状態では持ち切れず、低温管理が必要になってきます。

比較的高い温度下でも羽化不全は見られず、羽化まで僅か5ヶ月前後の飼育期間で中型個体が羽化してきました。
モセリオウゴンの場合、ローゼンベルグによく見られる3令中期以降の暴れもなく、蛹化の前後に原因が解らずに落ちることも無かったようで、現在のところカワラタケ菌糸での飼育が最も適していると考えてます。
理想では20℃前半で管理維持ができればさらに良いのではないでしょうか。


飼育マイギネス 
産 地 キャメロンハイランド 産 地 キャメロンハイランド
サイズ ♂66,0ミリ サイズ ♀44,5ミリ
累 代 F1 累 代 F1
羽化日 2006年9月13日 羽化日 2006年9月9日
エ サ カワラタケ エ サ カワラタケ


     


モーレンカンプオウゴンオニクワガタ
体長
♂37,8〜67,1ミリ
♀35,7〜48,8ミリ

分布
スマトラ、メンタウェイ諸島(シベルート島)


スマトラ・ベンクール産 WD ♂60ミリ


スマトラ・ベンクール産
WD ペア


スマトラ・ベンクール産
WD ♀47ミリ
■成虫飼育■ 難易度 ★★★
長期飼育を狙うのであれば高温を避けることと、交尾欲が旺盛なので単独飼育が望ましい。
天然個体の場合、寿命の長さは当たり外れが大きいようです。


■繁   殖■ 難易度 ★★★
レイシ材を用いると間単に産卵します。
材の準備はローゼンベルグと同様で良いです。

天然個体の♀のみを産卵セット場合では多産しにくく、僅かな卵が得られるだけか失敗してしまうことが多い。
産卵材を交換してみるとうまく産卵してくれることもありますが、一度♂と掛けておいた方が良いでしょう。

本種は多産することもあり、1回のセットで1本の材から26個の卵が採卵できたこともあります。

■幼虫飼育■ 難易度 ★★
初令幼虫からカワラタケの菌糸ビンを使用すれば順調に羽化まで飼育することができます。
ローゼンベルグのように成熟期に菌糸を食い荒らすことも少なく、あっさり蛹化してくれますが、飼育での特大サイズの羽化はやはり困難なようです。
ただし、幼虫期の飼育はこちらの方が容易なこともあり、オウゴンオニの幼虫を初めて飼育される方には良いと思います。


飼育マイギネス 
産 地 スマトラ・ベンクール 産 地 スマトラ・ベンクール
サイズ ♂54,9ミリ サイズ ♀44,5ミリ
累 代 F1 累 代 F1
羽化日 2004年7月中旬 羽化日 2004年6月中旬
エ サ カワラタケ エ サ カワラタケ