10 根津神社のつつじ祭
 東京都文京区にある「根津神社」は、縁起によると日本武尊が創建し、文明年間になって太田道灌が再興したという由緒ある神社です。その後、五代将軍綱吉が兄綱重の子綱豊(六代将軍家宣)を養嗣子に定めた時にこの地にあった綱重の屋敷地を献納して千駄木にあった根津神社をここに遷座し、氏神としたものだそうです。

この神社が人気があるのは、この季節になると境内にあるつつじ苑に植えられた3000株のつつじが咲き揃い、都内でも有数のつつじの名所になるからで、テレビで紹介されているのを見てゴールデンウイークに入った4月27日、ここを訪れてみました。

 地下鉄千代田線の「根津」駅を降りて不忍通りを5分ほど歩いた所に根津神社の入り口があります。昼過ぎに到着した時はここのツツジを楽しみに訪れた多くの参拝客で参道は満ちあふれていました。ここからは未だつつじ苑は見えませんが、境内は新緑で美しく彩られていました。

 鳥居をくぐって直ぐ見えてくるのがこの楼門で、権現造りのなかなか荘厳な建築物です。またこれは次の唐門とともに国の重要文化財に指定されています。

 一番奥にあるのがこの拝殿で、宝永2年に将軍綱吉が楼門、唐門など他の社殿と一緒に造営したものだそうです。ここを訪れる人の大半がツツジ目当ての観光客と思われますが、それでも拝殿の前は一杯の人だかりで、後ろの人は頭越しでお賽銭を投げ入れて手を合わせていました。

 流石に将軍直々の造営というだけあって日光東照宮を思わせる総漆塗りの華麗な権現造建築の社殿です。外国人は一様にこの美しい建物に関心を持ちじっと観察したり写真を撮ったりしていましたが、日本人の方は拝殿にお参りするだけで上を見上げる人はあまり居ないように見えました。

 社殿の奥の高くなっている所がお目当ての「つつじ苑」です。2000坪の敷地に約50種3000株のツツジが植えられているそうで、細い通路はこのようにぎっしりと人が詰まっていました。

 桜ツツジは種類が多く種類によって開花時期がかなり異なるためか木によって開花の度合がまちまちです。あと1週間ほどした方が最盛期かも知れませんが、現在花の咲き具合の少ない木も若葉の新緑が美しく、全体として見事なコントラストになっています。

 このつつじ苑は根津神社の社殿よりも歴史が古く、未だ徳川家の敷地であった頃に徳川綱重(六代将軍家宣の父)が屋敷の庭に沢山のツツジを植え、そのまま広大なつつじ苑も含めて根津神社に献納されたものだそうです。

品種は判りませんけれど、赤系の花が多い中にあって白い花は清楚で惹かれます。

 ツツジの花を拡大してみます。上を向いて長く伸びたメシべに周りを10本のオシベが囲んでいます。5枚の花びら(花弁)は根元でくっつき、上部にある花びらには斑点があって下部のに比べて少し大きい、というのがツツジの花の特徴のようです。

 これは六代将軍家宣が奉献した御輿です。家宣は幕制をもって根津神社の祭令を定め、江戸全町より山車を出し、俗に天下祭と呼ばれる壮大な祭礼を執行させたそうです。
なお、江戸の三大祭とは、山王祭、神田祭とこの根津神社の例祭をいうとのこと。
ちなみに、今年は江戸開府(1603)から丁度400年目に当たります。

 最後に、この神社のご朱印です。今まで気づきませんでしたが迫平兄から助言を頂き、これからは神社仏閣を訪れた際の記念にこのようにご朱印帳に記帳して貰うことにしました。参拝した日付も入っており、撮った画像と一緒に思い出として残しておきたいと思います。

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