

山裾の一軒屋の宿は、門を潜り橋を渡り、キッチリ仕上げた竹垣(大徳寺風)と楓を中心にした気取らない植え込みの中を通り、シットリとして威圧感の無い玄関に入ります。
玄関を入ると左にロビーがあり、先ずは池を見ながらお抹茶を頂きます。

床の間の掛け軸と秋の花。 料理を戴くのは、深仙庵のノレンを潜ってから。
いたるところに秋草の生花があり、視覚から”食欲の秋”を呼び起こす。
渡り廊下は行灯が置かれ、何を隠すのか駒除けなど置き、ニックイ演出をしてくれる!
丸い杉の柱が心を優しくさせる。数奇屋造りの心理的効果が利いてきた。

乾杯は冷たい爽やかな梅酒サワー、前菜に素麺かぼちゃの酢和え、イチジクなどこれから始まる懐石料理への期待感が盛り上がる。 中略・・・
鮎の塩焼きはタップリの笹が敷かれ、下で炭火が保温しています。笹の煙も食欲をそそります。

薄明かりの中での懐石料理は、これ以上暗くては料理が楽しめない!これ以上明るいと落ち着かない!と言う絶妙の灯りが演出されています。
鯉の洗い、桜肉、全く臭みなど無く、どれも舌の上でとろけます。

茄子のみそ焼き、川魚の杉の香焼き・・・。ビールで口をすすぎながらの料理!下から加熱されている杉の香りが山里の雰囲気を一層盛り上げる。

外は何気ない造りの竹林の庭、置かれている石もモミジやアオキも無造作ならこそ心を癒してくれます。
形式化された庭を見ながら育ち、形式を追求してきた庭師ご一行様としては、この無造作ほど難しい物はありません。大いに庭の文化を語り!大いに日本の庭を語りました。
信州牛の石焼ステーキには緑濃いマンサクが添えられている。これが美味しく見せる秘訣と理解。

箸休めのブルベリーゼリー、煮物はきゅうりのくず煮!
ロウソクの灯りで心静かにこの安心感を楽しめることは、人生最高の・・・至福のひと時です。

夜明けると朝食の時間の取り方がまた贅沢です。夕べあれだけ飲んでも朝は朝!朝のビールがまた旨い!

和やかな朝食風景! 石を伝う水も小さな葉一枚あれば涼しげな水音を立てる魔法の竜口となります。

洞窟の奥から湧き出た温泉は川となり滝となり玄関脇の庭に流れ込みます。
小雨の中を送りにきてくれた、担当の美人でベテランの中居さん。

赤の釣り舟草が一面・・・。 見学先・・・。ジネンさんの姿
ひとまずここまで<(_ _;)>
誠意と創意の庭
