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 南砺市の山々を守ろう!
  整枝剪定  常緑樹の剪定  落葉広葉樹


  剪定教室          雑木の剪定

   常緑樹の剪定      落葉樹の剪定
            
  

 

    剪定の基本     
無理だけど一夜漬けで剪定を学ぶ方法  

 
常緑、落葉に関係なく、針葉、広葉にも関係なく、日本の樹木の整姿剪定には基本があります。
 
 自然の樹形が手本ですが、伸び放題の樹形が美しいとは限りません。
  
 私達が美しいと感じる樹形は、樹種の特徴的な姿が現れているかどうか?です。
  
 紅葉は清々しく爽やかに、黒松には重厚で風格のある樹形を求めます。 
  
 また遠くからのシルエットでも、あれは欅、あれは柿、あれは杉などと本来は区別がつきます。
 
 それぞれの樹木の特徴をとらえ、それを生かした剪定を心がけましょう。
   

 
シラカシの場合

  
 
樫類は新芽が3〜5本同じ位置から出ます。飛び上がったものや弱々しい枝を切ります。
 極端な強選定は徒長枝が発生し、反って樹形を崩します。

  

 
次に左右同等の力配分を持った枝の、どちらかを枝の芯にする為、添えの枝になる方を切り戻します。
 今年の新芽もある程度切りますが、若木の場合は写真のように前年以前の枝を剪定して形をすくります。
  

 

 
原則は二又で枝を伸ばしながら、二本の枝に長短を付けます。上の写真の場合、奥の枝が芯になり、次ぎの年は手前の枝より元気な新芽が出ます。
 あらゆる剪定に通じる
「芯と添えを作りながら育てる事で伸びやかな姿を維持し、時には全体を相当切り戻しても、ずん胴切りの見苦しさを避ける事が出来ます。、、

  
 カシの剪定は6月上旬にこの程度透かし、8月には新たに徒長した新芽を取ってやることでより美しい姿になります。
 
正しい剪定を繰り返す事で、安らぎをかもし出す庭が出来上がります。
 


紅葉の場合

          注意 枝先から鋏を入れるのは枝が裂け易いので写真とは反対方向から切るのが望ましい。

   
 
二又部分が左右同等の伸び方をしている場合は、前後の枝の出方も見ながら途中からではなく、思い切って付け根から切ります。
  
 
紅葉は対生して枝が出ますが、互生に育てます。あまり太くならないうちに
  

 
剪定はいかに前に遡って枝を切りかです。新芽だけを切りそろえるのは剪定ではありません。
 できるだけ少ない切断で骨格を作れるか?剪定の勉強と言うのはこれが課題です。


  
 
切り残しの長さにも気をつけましょう。右と左とでは皮の巻きあがる期間が一年は違います。

 
 
ニシキギの場合

  
 
三つ又で成長する木は沢山あります。混み合ってきら付け根で切り、二本にします。
  
 
全部の枝を一気に二又にするのではなく、込み合った箇所を抜いで下さい。
 部分だけを見ないで樹全体を、更には庭全体、周辺の木々や植えられている訳など考慮すべきです。
  


 
柊の場合

  
 
このような枝の出方は、先に書いた樫などもそうですが、モチやマキなど数多くあります。
 直立した枝や、勢いの強すぎる枝を抜き、三つ又以上でも様子を見ます。

  
 
芯をはっきりさせて樹形をコンパクトに作る場合などは、更に枝を抜き、昨年枝を二又にします。

 
枝の方向を誘導

    

 
これは椿です、葉が互生している場合は、残った先端の葉の向きに次ぎの新芽が出ます。
 次の年に芽が出て伸びる事を考えてこそ剪定の意味があります。


 
左向きの葉を先端に残せば、次の年の枝は左方向は伸びます。
  

 訓練すれば、即座に判断して自然に鋏の先端がその場所に向きます。
 
 一定間隔の鋏の音でも、刈込みとは違う繊細な剪定こそ職人の技です。

            一夜漬けで剪定を学ぶ方法     あろうはずも無いが
 
日本全国
     剪定の適期は樹種により違います。


庭木としての植物の種類は様々で、生育の特徴(陰陽の適応、花の時期、萌芽力、寒暖対応)や植えられている目的(目隠し、日陰源、花や実の観賞と採取、香りを楽しむ、鳥寄せ)により、剪定の時期や方法に違いがあります。
元々は庭木の剪定を”手入れ”と言いました。今日でも”手入れ”の言葉は通用しますが、何もかも機械で刈り込んでしまうのを”手入れ”とは呼びたくありません。
大きくなった場合の枝の配列を予測し、早めの枝抜きや、いずれ切り落とす枝の成長を抑制する事が手入れです。

北陸の剪定
樹種による剪定のポイントを簡単に著わしますが、富山県の気候を基準にした物でです。


常緑針葉樹

(杉、イブキ、ヒバ)等は新葉が固まった3月〜9月ごろが理想で、寒さに向かっての強い剪定は避ける。

#凍結の強い寒冷地では樹液の流れが鈍ると、樹液が氷り細胞が破壊される。又、前年の夏に水や肥料が不足して衰弱気味の木は樹液の流れが鈍く凍結被害で更に樹勢が衰える。

    
 
屋敷林の杉の枝打ちも、3月〜9月が最適です。極端な強剪定で枯れる木が多くあります。
 ”風土に合った景観”とは、それなりの訳があって育まれてきた景観です。この程度の剪定をお奨めします。
 ほどよい木漏れ日が、苔や低木を育て雑草の繁茂を抑えます。

(ヒマラヤシーダ)
     葉先の垂れる様子が特徴であり、刈り込みによって段ツゲ状態になったものはいただけない。
     伸び放題の木を一気に切り戻した後、何年も放置すると枝はエルボのごとく上向きに何本も
     立ち、取り返しが付かない。
     ヒマラヤに限らず、伐採に近い状態の一気の剪定後はその後も少しは手を掛けたい。

  
 十年に一度程度の剪定しか予算が無い! 剪定後3年目ぐらいから勢い良く伸びるから注意!

(イチイ、マキ)
は暑さに向かっても強剪定は避けたい。

#蒸散能力の活発な新葉を夏直前に切ると、直射日光に対応できず日焼けを起こす。

 

イチイなど針葉樹は葉の中央を切り取られる場合が多いが、大型の葉(松、コウヤマキ)などはそうしたきり方を避けたい。

(コウヤマキ)は円錐の自然樹形が魅力で、無理に形を作る強剪定は避けたい。
        
         芯が複数出易いので早めに芯を整理する事がポイント。
       


(松)
にはみどり摘みと鋏剪定があり、赤松などは晩秋からの古葉落としも”手入れ”の内です。
  松の剪定について理論は、このページの最後の図を見て理解してください。
  松以外も基本はこれです!

常緑広葉樹


(椿、柊、モチ)は新芽の出る直前や、新葉が伸びて固まった時期に行なう。
 
#花を楽しむ為の椿は、花後早めの剪定が望ましい。その場合、秋には伸び過ぎた新枝を切り戻す。
椿に限らず花を楽しむ木は花後速やかに剪定し、後の実も大切な場合は実が実ってから(収穫後)行なう。


(キンモクセイ)
は花後(雪囲いの際も含め)の軽剪定か、強めの剪定は早春が適当です。

#寒冷地では春先に落葉する場合があります。


(ユズリハ)
は自然樹形が笠状の樹冠であるから、剪定はそれを補助する程度が望ましい。
 
(カシ類)は暑さに向かっての剪定や移植には強いが、11月に入ってからの作業は避けたい。

いずれもその木の特性を見極め、遠くからも「あれは松の姿、あれは紅葉の木、あれはケヤキ」と判断できる姿が本来の美しい木の姿です。


(タイサンボク)
萌芽力は強いが枝の強度(粘り)が小さく折れやすい。   
      成長の早い木で根も荒く狭い場所での植栽は無理がある。    

 

落葉広葉樹

(カエデ類、ヤマボウシ、シャラ)夏から秋口は比較的細い枝を抜く、すかし剪定で涼しげな姿を維持し、太い枝は紅葉の終わりがけに行う。
 俗に言う雑木類は、大きくなり過ぎると強剪定で太い枝を抜くが、寸胴切りの雑木類は風情がない。
 
 
これらは株立ちに育てて、大きくなった幹を元で切る事をお勧めしたい。
     萌芽更新により常に一定のボリュームで眺めることができる。



(梅、杏、スモモ)これらの実を採る場合は、実の収穫後強めに剪定するも良し。
         実の収穫が目的の場合は、樹形もそのように作ると効率がいい。
         実にこだわらない人は、花後直ちに切り夏に軽剪定を行う。

(アメリカフウ)
 大きな木陰を作ってくれ、秋は紅葉が美しい!この特徴を大切に。
         枝はブツギリを避け、外側に出た小枝を残して切り、車枝を減らす。
         幹芯を切り戻す場合も、2〜3年後には再び一本の芯を立て美し
         い自然の姿を目指すこと。
  

  
街路樹も庭木も人が目的を持って植えた木で
  
大きさも理想とする大きさがあり、樹姿は当然”美しく”が大原則です。

  その適当な大きさと姿を維持するのが剪定で、姿を無視して大きさだけを維持
  するのでは”剪定”ではありません。





 
常緑低木類 

(ツツジ類)花後直ちに刈り込み、徒長した枝芽は随時切る。

ナンテン、ヤツデ、アオキ)特に時期を選ばないが、高く伸び過ぎた芯は任意の位置で切れば、そ の直下から芽吹く。

紫陽花、コデマリ、シモツケ)晩秋や早春に5〜7年の古い枝は元から抜き新しい枝に更新する。

シャクナゲ、牡丹)花が終りかけたら順次種になる部分を摘み取る。衰弱気味のカルミア、馬酔木<寒フジ>なども種になる前に摘み取ると枝枯れを防ぎ、新芽が出易い。

その他

(バラ5月と9月に花を咲かせ、他の期間は樹勢を養う。花後直ちに花柄を切るべきで、
花と共に三枚葉の茎は切り、五枚葉の外向きの葉で残す。牡丹なども同様。

 (竹類)枝抜きは7月と9月頃、間引きは11月に行なうと竿として使える。
  
         剪定前                   剪定後
 
竹には特にソヨソヨとした清涼感が求められるから、枝抜きと間引きで調整する。

 
(観葉植物類)鉢植えの場合は萌芽前に植え替え、高さや枝葉の込み具合を調整する。
 
 
(フジ、ムベ等つる物)主幹部分が縄状になったまま太らないように、早めに処理する。

 



手入れ、枝すかし、(剪定)

樹種固有の美しい樹形を表現する。

   

  
    
 剪定前                    剪定後
  3年前に強剪定で極端に衰弱し、その後の剪定せずに養生で樹勢を回復。これから10年かけて作り直し。   

  枝葉の全体的バランスをとることで、自然成長力を将来に渡って維持させる。
  樹幹内部への日照不足を防ぎ、通風を良くし、病害虫の発生を防ぐ。
  強風による倒木や枝折れを未然に防ぐ。

  全体の修まりを考え、樹形をできるだけ維持する。  
          剪定は強すぎず弱すぎず 、現在の樹勢を考慮して将来の姿を作るのが剪定です。 少し強めですが・・・         

 光や風のコントロールを図り、人や下草類の環境を考慮する。
   開花や結実を促し、また抑制し樹勢を保つ。
   剪定は単に枝葉を切り、葉の量を減らす事ではありません。
   幹や枝の方向を定めつつ、樹木本来の特徴的な姿を作る手助けの作業です。
   また剪定をしようとする木には、その木の植えられた役目があります。

   

  いかにも「剪定しました」調の伐採はいかがなものでしょう。
”剪定した事が気づかれないような剪定”これが本来の剪定ではないでしょうか

   

 目隠し役の木       こちら側を又は、向こうを隠したい。
    
日陰を作りたい。
  
 
     枝を抜く場合は元から切る。雪も風で落ちるように、しなやかな枝を作る。
 

 

庭の中心の景観としたい。
      庭石や灯篭の添えとして互いの価値を高めたい。
      花や実を楽しみながら、使いたい。
      庭の景色に奥行きを出したい。
     渓谷の感じや、広々とした野の感じを出したい。等々  
これらの役割も考慮して、それぞれの樹種の、自然樹形の美しさを学び知ることが剪定の基本です。     

何が美しいかを知り、どういう姿にしたいかという目標の設定がされなければ、ただ切り捨てていることになります。

庭木の種類は多く、生育の特徴は様々です。それに従い剪定の適期も違います。

  

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剪定作業のポイント

初心者にアドバイス

1.        脚立の転倒と、体の転落に基本的な安全処置を怠らないこと。

2.        自分の手の届く所だけを強く切り込まないこと。

3.       脚立に乗ったままで、片側だけを剪定しないこと。

4.       作業量の10%以内で一度離れて見直すこと。

5.        切り残し枝を放置しないこと。

   この切り方は犯罪!だわ

   
この切り方だけは止めてもらいたい

  切り残しは罪 正しい剪定

 切り残しは木の内部の腐りを早め、木の寿命を極端に縮める。

6.      生垣の刈込みは、体を後退させながら進める。(後ずさりで作業)


 

7.  生垣は初期の段階で、前後の厚みを薄く作る。最初はなるべく早くつなげたいものだが、生垣の将来の為に切り戻す。

   

    剪定の基本はこの図が示しています。

 もう一度・・・・剪定は・・・新芽二本をそれぞれ長短つけて残します。
       それが芯と添えとなり、次の年それぞれに又芯と
       添えを作りながら枝も幹も伸ばします。
       ただし、いつか切り戻さなければならない時が来ます。
       絶えず芯と添えを作りながら育てた枝や幹は、どこで切っても
       次の芯が現れます。
       高度な理論かも知れませんが、知る人には当然の理論です。
       言葉で言い表すのは簡単ではありません。


 
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