|
【この予告編の構成について】 この文書は、2003年元旦に発表予定の小説、「プロジェクトY」の予告編です。 このページにお越しいただいたお礼に、物語の冒頭を少しだけお見せします。 なお、この内容は毎週土曜日に内容が更新されます。 具体的には、以下の日程で内容が徐々に加えられていきます。 【第1回】11/25・・・この物語の背景について 【第2回】11/30・・・イントロダクション(本編の冒頭のご紹介) 【第3回】12/07・・・登場人物紹介 【第4回】12/14・・・和葉の部屋のシーン1 【第5回】12/21・・・和葉の部屋のシーン2 来年元旦の公開をどうぞお楽しみに!! |
|
【この物語の背景について】 ・・・遠い昔、「論語」という書物の中で ある学者はこう言っています。 「どれだけ学んでも、世の中には知らないことが必ず存在する。 人の、見聞き知ることは限度があるのだ。 自らの知覚し、知ったものは世の中のほんのわずかでしかないのだ。 もし地球が、自分の歩く靴の幅しかなかったらどれだけ心細いだろう。 生きているうちに一度も踏みしめぬ土があるから、人は地面を大きく歩けるのだ。 人は、自らの推し量れぬことが多くあるからこそ、心丈夫に生きていけるのだ。」 ・・・・名探偵コナンという作品には、大阪人の探偵として 服部平次と遠山和葉という高校生が登場しています。 彼らは、元気に、そして時にしんみりとしながら、探偵に、学業にと大暴れしてきました。 しかし、彼らの性格から考えれば、それだけが全てと考えるのは早計に過ぎないでしょうか? ・・・この「プロジェクトY」は、そんな二人の知られざる顔を取り上げた物語です。 これから段階的に記されてゆく予告編をどうぞお楽しみに。 願わくば、この小説が平和ファンの心に残りますように・・・・ 2002年11月25日 物語の全てを書き終えて、ホッと一息の紳助より |
|
【イントロダクション】 21世紀を迎えても、世の中があまり変化をしなかったりする今日この頃、 日本の大阪府寝屋川市で、一人の少女が頭を抱えておりました。 彼女の名は、遠山和葉。 寝屋川市に生を受け、両親の愛情を受けてすくすく育ち ちょっぴり空手が得意になった、どこにでもいそうな高校生。 彼女は普通の家に生まれ、普通の生活をすごし、 普通の高校生として振舞っておりました。 しかし、彼女には他人には言えない「裏の顔」があったのです・・・・。 |
|
*登場人物紹介 ・服部平次 大阪を代表する、高校生探偵。改方学園2年生、当時17歳。 歯に衣着せぬ関西弁と、何者にも縛られぬキャラクターから同性からの人気も高い。 ・遠山和葉 服部平次の幼馴染。気の強さと行動力では天下一品。平次に片思い中。 某事情により、ちょっぴりウエスト周りが気になるお年頃。 ・じいや 和葉を小さい頃から知っている男性。細身の体に温和そうな瞳が良く似合う。 髪は真っ直ぐな白髪。とても優秀な人物で、周囲からの信頼も厚い。 ・平松大佐 和葉を小さい頃から知っている男性。40を過ぎて、少し体にがたが来るようになった。 性格は猪突猛進型。起こると怖いが、仕事にはとても熱心な熱血派。ちょっぴり寒い頭が気になるお年頃。 |
|
【金曜日20時02分、和葉の部屋】 <中華フルコース、二人分注文お願いします。> 和葉は、数分前に自分の打ったメールを呆然と眺めていた。 何度も何度もかみ締めていた。 「ああ、なんで打ってしもうたんやろう・・・・。」 頭を抱えて、地団駄踏んで、後悔してももう遅い。 そう、彼女は打ってしまったのだ。 生まれ変わった改方高校食堂が提供する「悪魔の誘い」、 完食13000カロリーの中華フルコースの注文を・・・・・。 きっかけは些細なことだった。 友人の桜井菜穂と昼食を一緒に摂った帰り、 機械化されたレジのディスプレイの「オススメボタン」を 好奇心からうっかり押してしまったのだ。 最初は「見るだけ」なんて言っていたけれど、 一度画面から表示された「フカヒレスープさん」や「北京ダックさん」に ガラスのハートを鷲掴みにされちゃったからさあ大変。 地獄の選択か、それとも戦略的撤退か。 知性と食欲が交錯する中、二人のフルコースの注文の権利は 全て和葉に一任されたのである。 ・・・・そして、締め切り1分前にとった行動があのメールだったのである。 |
|
5日分間食で13000カロリー・・・・。 これは、おやつを抜いたり軽く運動するだけでカバーはできない。 いったいいかなる策をとるべきなのか・・。 放課後は部活で忙しいし、真夜中にジョギングしたらおっかないしなぁ・・。 「!!!」和葉の脳にあるアイデアがひらめいた。よし、アレをやってみよう。 ピンク色の装飾がかわいらしいベッドから起き上がり、本棚へ向かう和葉。 1m半ほどの本棚の、最上段の左端・・・。 高すぎて視線が届かないため、背伸びをして手探りで本を探す。・・あった。 『猫でもわかるヨガ』、それが彼女が手にとった本の題名だった。 |