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EPIC RECORDS JAPAN 25th ANNIVERSARY LIVE EPIC 25 |
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2003年2月16日(日) 大阪城ホール アリーナ27列21番 江口信夫(Drums) 萩原メッケン基文(Bass) 西本明(Keyboards) Dr.KYON(Keyboards) 大滝裕子(Chorus) 濱田“Peco”美和子(Chorus) 山本拓夫(Saxophone) 葛城哲哉(Guitar) 佐橋佳幸(Guitar) Set List 01 ランナウェイ/鈴木雅之 02 め組のひと/鈴木雅之 03 TAXI/鈴木雅之, 鈴木聖美 04 ロンリー・チャップリン/鈴木雅之, 鈴木聖美 05 ガラス越しに消えた夏/鈴木雅之, 大沢誉志幸 06 CONFUSION/大沢誉志幸 07 宵闇にまかせて(Kiss & Kiss)/大沢誉志幸 08 そして僕は途方に暮れる/大沢誉志幸 09 Hold On Me/小比類巻かほる 10 TOGETHER/小比類巻かほる 11 以心伝心/松岡英明 12 YOU/大江千里 13 REAL/大江千里 14 十人十色/大江千里 15 激しい雨が/THE MODS 16 NAPALM ROCK/THE MODS 17 バラッドをお前に/THE MODS 18 風が強い日/HARRY 19 泣いたままで liston to me/BARBEE BOYS 20 負けるもんか/BARBEE BOYS 21 女ぎつねon the Run/BARBEE BOYS 22 Be Together/TM NETWORK 23 Get Wild/TM NETWORK 24 SELF CONTROL/TM NETWORK 25 きみに会えて/渡辺美里 26 My Revolution/渡辺美里 27 恋したっていいじゃない/渡辺美里 28 10years/渡辺美里 29 約束の橋/佐野元春 30 So Young/佐野元春 31 アンジェリーナ/佐野元春 32 SOMEDAY/佐野元春 このEPIC RECORDS 25周年のイベントを最初に知ったのは昨年の秋だった。とにかく佐野元春が出演するというのでチケットを手配したが、特にこの公演を心待ちにしていたというわけではなかった。今年に入って出演者のひとり岡村靖幸が、スケジュールの都合で不参加になるというニュースが舞い込むと、佐野元春以外に観たいステージは鈴木雅之だけという感じになった。 その鈴木雅之でステージは幕を開けた。やや意外なスタートだったが、さすがにベテランだけあって、非常にこなれたステージを披露し、なごやかなお祝いムードを演出したが、あとから考えると長すぎた感がある。 大沢誉志幸は確か1999年を境に、一度歌手活動の引退を宣言していたが、2002年から再び活動を再開したようだ。僕は彼の復活を心の底から喜んだ。彼がDJを担当したサウンド・ストリートの後継番組を楽しんでいたし、僕が最初のCDプレイヤーを購入した時に、『LIFE』(1986年)というアルバムをよく聴いていたりした。いま、僕の手元には『MASQUERADE』(1993年)という作品しか残ってないが、この夜のパフォーマンスを見て、また聴いてみたいと思った。そんないろいろな想いが僕をセンチメンタルな気分にさせたのか、「そして僕は途方に暮れる」には涙が溢れた。 ライヴはそのままつつがなく進んだ。途中、出演メンバーに名前が出ていなかった松岡英明が登場すると、予想外のハプニングに会場から驚きの声が洩れた。 バンドでの出演となったTHE MODSから、佐橋佳幸バンマスのEPIC BANDは一旦舞台を下りたが、ここでそれまでの流れが分断されると、会場は一変してバラバラな雰囲気に包まれた感じがした。たったひとりで「風が強い日」を歌ったHARRYは素晴らしいパフォーマンスだったが、このイベントへの関わりに対して無反応だったし、11年ぶりの再結成となったBARBEE BOYSも、なぜ今回だけ再結成して参加したのかよくわからないままだ。ファンの熱い期待に応えて、とEpic 25のサイトには書かれていたが、それにしてはKONTAのぶっきらぼうな物言いが気になった。それが彼のキャラクターなのかもしれないが、祝祭の夜にふさわしい行動には思えなかった。 それでもBARBEE BOYSとTM NETWORKでLIVE EPIC 25は最高の盛り上がりを迎えた。TM NETWORKはEPIC BANDのサポートを受けて、このイベントで最大の音量を鳴らした。その余韻が消えないところに登場したのが渡辺美里で、ピアノに小室哲哉をフィーチャーして、「きみに会えて」と「My Revolution」を披露した。小室哲哉が女性アーティストに曲を提供しだした頃の作品だ。その独特の高音域を意識的に使ったメロディーは、山下達郎や関係者が「Epicメロディー」と呼んだように、確実に一時代を築いたものだった。 佐野元春は渡辺美里の紹介を受けて最後に現れた。髪の毛は伸びて、時の外務大臣ならば勝負カラーだと言うだろう赤いシャツ、佐野元春のハートランド時代を象徴するようなストラトキャスターを抱えていた。モニターに、ステージ後方のEpicレーベルのオブジェを背にした佐野元春の姿が大写しにされると、これ以上ふさわしい絵はないといっていいほど決まっていた。 しかし、最早そのステージはアンコールのようなものだった。ただ、僕は佐野元春のファンなので、他の出演者誰よりもそのパフォーマンスを楽しめたし、白状すれば最も興奮した一瞬でもあった。モニターには、キーボードを弾く西本明の姿が映し出され、バンマスの佐橋佳幸も、唯一ステージの前に出てきてギター・ソロを披露した。佐野元春はソロ・アーティストとして出演したが、EPIC BANDにイントロを長く演奏させて、自らのカウントではじめるあたりに、やはりバンドの必然性を強く感じさせた。 3曲歌ったところで、佐野元春はEPIC RECORDSの創始者丸山茂雄をオーディエンスに紹介した。スタンドの観覧席にスポットライトがあたり、白髪の老人が立ち上がった。暖かな拍手の波が捧げられ、丸山茂雄は何度も両手を挙げてそれに応えた。心温まる場面だった。 最後の「SOMEDAY」は出演者を再び呼んでのパフォーマンスだったが、事前のリハーサルがなかったのか、佐野元春に遠慮したのか、ほとんど協力を得られず、佐野元春ひとりだけの声しか聞こえてこなかった。 約3時間半、途中散漫な印象があったし、僕には消化不良気味のイベントだったが、'80年代EPIC RECORDSの同窓会だと思えば、悪くはなかったのかもしれない。LIVE EPIC 25、ステージ・セッティングの間に、小林克也のナレーションによって、EPIC RECORDSの歴史を映像で紹介するコーナーがあった。ガスマスクを使ってパフォーマンスをする、かつての佐野元春の姿が流れた(eZの映像)。最後に"STOP THE WAR"のメッセージが表れたとき、僕は心の中で"Stand Up and Fight!"と呟いていた。それは自らを鼓舞する心の叫びであったが、同時に「GO4」の"鋼のようなボアダム輝きつづけるフリーダム"という一節も頭に浮かんだ。僕はシニカルになりすぎていると思ったが、現実を考えると笑えなかった。 |
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