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【今川知子取材ノート】2003年 全日本選手権フリー編(Update Dec.30 2003)




全日本 最終日 記者会見

<女子フリー>


・浅田 舞(SP9位、FS6位、総合6位)

ー今日の演技はどうでしたか?

浅田:昨日ジャンプを失敗して悔しかったので、今日のフリーでもジャンプに気をとられすぎたと思う。滑りはあんまりすごくないのに点数は出たと思う。しかし、今日はジャンプがよかったのでよかった。

ー今日はどのように試合に臨みましたか?

浅田:やっぱり昨日のことは悔しかったのけど、今日は気持ちを切り替えて挑もうと思った。

ーこれで2回目の全日本ですが、シニアのお姉さん達とすべってどうでしたか?

浅田:やっぱりシニアのお姉さん達と比べるとスケーティングにスピードや迫力もないし、ジャンプも低い。 自分に足らないところがわかって勉強になりました。今日はプレゼンテーション(芸術点)が下がってる人と上がってる人がいたのでプレゼンテーションをもっと上げるようにしたい。

ー3アクセルについてはどう思った?(2フットだったが、プログラムの流れは止まっていない)

浅田:今日は6分間練習で調子が悪かったので一発思いきって飛んじゃおうと思って飛びました。もっと高さをつけて回転力を早くなるように練習すれば、確率が高まると思う。

ー4回転は練習では飛んでいるのですか?

浅田:今回は試合がずっと続いていたのであまり練習しなかった。

ー今回も真央ちゃんに負けたくないと思ってフリーに挑みましたか?

浅田:今回はショートの時点で(舞9位、真央6位)もう上にいかれてもしょうがないなーと思って、自分の持てる力を出せればいいなと思った。でも次の大会からはダメ です(笑)負けません。

ー世界ジュニア選手権に向けて

浅田:今日失敗してしまったところを完璧にできるよう練習すること、そして今日も点数が出たけど次はもっと点数が高くなるようにしたい。そしてスピードも大事だけどジャンプも転んだら意味がないので両方大切にして練習したい。

・太田 由希奈(SP4位 FS5位 総合5位)

ー今日の演技について

太田:ちょっと途中で集中力が切れたみたいで人が動くのが見えたりしたけど、「集中しないと」と思って途中で切り替えてスピードを出して、後半まで(スピードを出して)滑れたと思う。(濱田)先生からも「絶対スピードよ。攻めで行くのよ」と言われました。

ー点数を見てどう思いましたか?

太田:うーん!?久しぶりにグランプリの新採点法から古い採点法に戻って何が評価されて5.7なのかわからなくなった。新採点方式だったらプログラム・コンポーネンツが何点とか分けて評価されていたので…。

ー表現面ではどのようにしてメリハリをつけているのですか?

太田:力の抜き方とかで、強くしたり弱くしたりしてます。目の方向も定めてやっていかなくちゃいけないなと思ってます。

ー大会を通してよかったことは?

太田:最後のルッツとトゥループを降りれたこと。息を上げて練習したのがよかった。スピードを上げて体力アップを図ったことがつながったと思う。

ー最終グループの6分間のウォーミングアップはみなさんすごい迫力でしたが、どんなことを考えながら滑ってました?

太田:とにかく自分の場所をちゃんと確保して滑ろう(笑)と思いました。

ー芸術点では5.7という高得点がでましたが、何がよかったと思いますか?

太田:最後までスピードを出して盛り上げていけたところが5.7につながったと思います。

・恩田 美栄(SP5位、FP3位 総合4位)

ー今大会を振り返って

恩田:自分なりにいい試合だった。自分の足りない部分が出た試合でだった。この大会に向けて良くなりつつあったのだけど、自分でもどこが良くて、悪いかわかった。最後まであきらめずにやったということことは良かった。あとスケーティング、スピンが上手になるともっと気持ちがリラックスできると思う。

ー後半3Sを失敗した後、最後に3T〜3S〜3Aと連続で飛びましたね。

恩田:最後は「これは新採点法ではなく旧採点法だよな。攻め攻め!」と思って飛びました。この滑りがこの先良い方につながるのではないかなと信じていた。

ー今大会、全体的にジャンプの調子があまりよくなかったように見えましたがー

恩田:そうですね。いい位置に乗れなかったが、それをうまく持っていくことができなかった。グランプリファイナルから帰ってきてから1週間で歯車が狂ってきた。でもそれは自分が悪いと思う。

ー昨日村主さんが、グランプリファイナルが行われたコロラドという高地と普通の海抜では、ジャンプの力配分だったり微妙な感覚が違うと言われていましたが、それも(ジャンプの調子が悪くなった)関係していると思いますか?

恩田:そのせいもあったかもしれないが、一週間もあったわけだから調整すべきだったと思う。

ージュニアんの安藤さんが優勝しましたがー

恩田:安藤選手は実力があるので「抜かされた」というより、私は私なので今の順位を受け止めていきたい。


・浅田真央(SP6位、FS8位 総合8位)

ー今日の演技を振り返って

浅田:3アクセルと3ルッツー3ループを降りれてうれしかった。3フリップー3ループー3トゥの3回転3連続ジャンプは踏み切りで左のいっちゃった。でもフリーは滑ってて楽しかった。

ー山田コーチからは出ていく前なんと言われましたか?

浅田:「頑張ってね。(ジャンプは)グっと伸び上がらないとダメ。」と言われました。

ー全日本ノービスと全日本ジュニア、この全日本とどの大会が一番緊張しましたか?

浅田:どれも同じくらいです。

ー昨年の全日本と比べてどうですか?何か変わりましたか?

浅田:2回目なので安心しました。ちょっと慣れた感じ。

ーお姉ちゃんとは何か話しましたか?

浅田:まだです。

ーお姉ちゃんと一番最初に何を話したいですか?

浅田:今日はまだ舞の演技を見てないので、どのような演技だったかそれを聞きたい

ー今大会で良かった点と悪かった点

浅田:良かった点はSPをノーミスで滑れたことが自分に自信をもてるようになったこと。悪かった点はスケーティングにもう少し迫力を持てるようにしたいです。


・荒川静香(SP1位、FP4位 総合3位)

ー今日の出来について

荒川:今日はジャンプがうまくいかなかったのが残念。滑りに関してはあまり悪くなかった。最初の3ルッツ−3トゥのコンビネーションは(一つ目の3ルッツでお手つきし、2つ目に続かず)飛びたい気持ちが強すぎて高く上がるのを忘れてしまった。

ー今後はどのように滑りたいか?

荒川:スケーティング、表現力だけでなく、ジャンプも磨いていきたい。

ー昨日のSP1位のプレッシャーが強かったのでは?

荒川:SP1位のプレッシャーというより、全日本という大会が緊張してしまうのですが、フリーは「全日本」という気持ちが強過ぎたと思う。

ー優勝した安藤さんについて

荒川:年齢が低いとプレッシャーも低いというのもあってるけれども、やっぱり強いなーと思った。

・村主 章枝(SP3位、FS2位 総合2位)

ー今日の演技について

村主:今までとやってきている状況(条件や環境)が違うので、今日の滑りをコメントするのはなかなか難しく、コメントしづらい部分があるけれども、自分に適応能力がなかった。

ー世界選手権への抱負

村主:世界選手権は今シーズン最後になると思うし、佐藤先生がかつてのドルトモントの世界選手権で良い思い出があるみたいなので、佐藤先生にも良い思いをさせてあげたい。

ー全日本で四連覇できなかった思い

村主:きっとこの悔しさがあとに生きてくると思うので次につなげていきたい。


・安藤美姫(SP2位、FS1位、総合1位)ー目を真っ赤にして片手にカナダのくまのぬいぐるみもって登場

ー優勝おめでとうございます。今日の演技はいかがでしたか?

安藤:(涙をふきながら途切れ途切れに言葉を出す)今日はスピードがちょっとなかったりとか、まだまだだったし、納得できる演技ではなかった。表現力も全然できてないので、反省点がまだまだたくさんあって、練習どおりのことを出せなかったのでくやしかった。しかやはり楽しく滑ることができたのでうれしいです。

ー今の涙はうれし涙ですか?それとも悔し涙ですか?

安藤:順位はうれしいけど、演技の内容は納得いくものではなかったので嬉し涙と悔し涙と半々です。

ー4回転はいつ入れようと思ったのですか?

安藤:今朝の公式練習でいけると思ったので入れようと思った。入れた方が今後の試合につながるので思いきってトライしようと思った。練習通り飛べてうれしかった。

ーこの全日本という大きな大会で4回転を成功させたということで自信がついたのでは?

安藤:まだまだ自信はつかないけど、最終滑走で4回転を立てたと言うので少し自信がつきました。

ーこれで全日本は3回目の出場となるわけでえすが、今回どのような気持ちで挑みましたか?

安藤:今回は初心に戻って全日本を迎えたいと思っていた。一昨年は出れるだけでうれしくて、昨年は順位とかも気にしたりしていたので・・・。

ー課題であったスピードを上げることとの両立はできたと思いましたか?

安藤:頑張ったはずです(笑)

ー4回転ジャンプについて

安藤:全日本で初めて4回転ジャンプを飛べたのはうれしい。全日本ジュニアも同じ最終滑走で飛べたのでそれが自信になった。ここに来るまではジュニアグランプリから帰ってきたばかりということもあって全然降りれなかったがここに入ってきて感触が戻ってきた。今日のフリーは回れたらいいかなーと思ってやったらできた。

ー全日本で優勝してどうですか?自信につながったのでは?

安藤:ただただうれしいのとビックリという感じ。今後の試合の自信につながりました。

ー今何をしたいですか?

安藤:焼肉を食べたいのと早く家に帰りたいです(会場、爆笑)

ー世界選手権とオリンピック出場は夢だったと思うのですが、どんな滑りをしたいですか?

安藤:夢はオリンピックなのですが、世界選手権は出場させていただけるだけでうれしいので初心に戻って滑りたいと思う。余裕は全然ないです。世界のトップスケーターの方と滑れるチャンスを与えられたことはうれしいし、ちゃんと見て勉強したい。

ー世界選手権での目標は?

安藤:初めてなので練習以上の力を出すことと楽しく滑ることです。


<佐藤信夫コーチのコメント>

やはり二人(村主、安藤)ともまだまだだと思う。今日は全日本のプレッシャーからか良くなかった。

ー村主選手について

グランプリファイナルから一週間でふつうの状態に戻すのが大変だった。

ー安藤選手について

プレッシャーの中で力を出しきれていなかったので反省しないといけない。これは特別な処方があるわけではないので経験を積み重ねて乗り越えていくしかない。全日本ジュニアより今日の方がスピードが無かった。全日本ジュニアぐらいから急速にステップワークが良くなった。4回転ジャンプに関しては心配して失うものよりも今後につながり得るものの方が多かったので「やるように」と指示しました。あのプレッシャーの中で四回転ジャンプを飛ぶのはすごい。誉めてあげたい。今日の滑りは良くなかったが、まだまだよくなる可能性はある。

<城田強化部長のコメント>

「全体的に全日本というのは他の国際試合よりプレッシャーが大きいという中、男子選手が次々と倒れて行く中で女子選手はSPではこのプレッシャーの中で素晴らしい出来だったと思う。女子選手にとっては今大会は非常に過酷で大変だったと思うが、これからはもっといい選手を数多く育てて、さらに過酷にしていきたいと思う。今日本女子選手の層は非常に厚いので、四大陸にも世界選手意見代表選手を出すと来年のグランプリに招待してもらえる選手が限られてきてしまうので四大陸と世界選手権の出場選手はアメリカのように分けました安藤選手を今回なぜ世界選手権に送り出したかというと、安藤選手ははっきり言って逸材です。強化部としていつシニアの世界選手権へ送り出すかとと考えてきたけれども、今回の世界選手権でデビューさせるのが一番いいということで決めました。」

(取材・文 今川知子)





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