R3 論文[航空貨物輸送を決定する要因と比重] 坂本清助
福岡の海外旅行のセールスマンが東京へ転勤、航空貨物の仕事となった。同一企業内転職
である。貨物部門に於いては航空貨物運送状の発行、税関の通関業務貿易実務というような
業務が、従来の社員の仕事であった。
貨物部営業の課長、係長は国家資格と看做される通関士の資格を取得していたが、私は旅
行部門からの転職であるため、いままで貨物部門ではあまり研究されなかった分野で、自分
自身の活路を見出そうと考えた。
航空貨物の需要開発は、海上で輸送される貨物を航空へ吸収することであり、これには、
航空と海上とを荷主がどのような基準で判断しているか?これに興味があり、転勤した直後
の三十七年よりこの分野の研究を行った。
私の研究の特徴は図書館などで参考資料を探し、研究するのでなくて、通常の業務から事
例研究により理論を組み立てる方法である。
航空貨物輸送を決定する要因を十種類にし、この要因のウェイト付け、そして要因の総合
判定には判定、要因の指数を相乗積にして、1より大きいものを航空、1より小さいものを
海上輸送とする手法である。これには常用対数の理論を応用した。
総合判定には力学的な「捻りモーメント」という航空機乗員養成所時代に学んだことを応
用した。研究は会社の勤務を終え、自宅でコツコツと研究した。三十九年に青山学院大学の
大学院経営学部の夜間の公開講座に出席、統計学の需要分析と予測で、「航空貨物輸送を決
定する要因と比重について」のレポートを提出、八単位評価「優」を取得した。
四十一年六月、阪急交通社でコンピユータ導入のための委員会が設立され、七月に富士通
のFACOM230−10の講習会に出席、プログラムの講習会を一週間程度、受けた。
四十二年三月、轄繼}交通社は富士通小型電算機 FACOM 230−10を設置しこのと
き、私は総務部事務機械課長・貨物部業務係長兼務となった。
会社の主な仕事は航空貨物の収入金管理の機械化であったが、貨物部業務係長で航空貨物
の企画開発も仕事であるため、私が研究していた「航空貨物輸送を決定する要因と比重につ
いて」をコンピユータにより、航空か海上かを自動的に判定、貨物の輸送方法を英語で指示
するシステムを開発し、四十二年十月、英文業界紙に発表した。このよぅな研究をコンピユ
ータで処理したものはいないので、航空貨物業界からは注目された。英文業界紙は「航空貨
物業界では、世界で最初のケース」という折り紙が付けられた。
富士通コンピユータユーザーで結成する富士通ファミリー会は、FACOM EDP論文
第一集を発行することになりユーザーに執筆を依頼した。会社で電算機を設置して一年目の
四十三年三月に総務部事務機械課長・貨物部企画課長兼務となった。航空貨物需要開発のた
めの業界紙への執筆、航空貨物の研究会への講師なども企画課長としての仕事であったため、
「航空貨物輸送を決定する要因と比重について」論文を提出、四十三年四月に出版された。
今回、スキャナーで論文をパソコンに取り込んだ。
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Q8 |
航空貨物輸送を決定する要因と比重について |
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航空輸送要因の分類 |
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@要因分類方法 |
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0 |
論文要旨 |
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A要因分類における多重共線関係 |
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総括的経費の把握方式 |
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B各要因の事例研究 |
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@輸送を決定するのは運賃のみでない |
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1.商品価格、2.貨物の輸送単位 3.貨物の比重 |
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ATCC方式の要因のとりかた |
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4.梱包の条件、5.仕向地、6.運賃、7.スピード |
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BTCC方式の欠点と新しい判定方式 |
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8.支払条件、9.利益率または納期遅れの損失率 |
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2 |
多重要因分析における判定方式 |
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10.航空輸送の経験/関心度 |
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@要因の判定基準のとりかた |
6 |
輸送要因判定体系と検定 @判定体系、A検定 |
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A判定の基礎となる方程式 |
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電子計算組織による判定システム |
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B要因の比重を算定するための模型 |
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@コボル言語による研究論文の翻訳化、A機械化のポイント |
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要因分析のための資料 |
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B判定プログラムの規模と限界、Cセールスアドバイス |
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@航空貨物輸送は未開拓の分野である |
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DOUTPUTのミダシ、Eプログラムの変更 |
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A経験とカンとを織り込んだ分析である |
8 |
当方式の他産業への応用 |
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以下、論文の紹介を行う。













