06 需要予測分析ソフト                 

 

 SOHO独立にプラスのソフト「Y= a + bx 」時系列分析

 

 航空貨物代理店在職中の話である。 コンピユータを会社で設置、小型コンピユータの月々レ
ンタル料は45万円で、機械の購入価格は当時、レンタル料の45倍と聞いていたので、1台約
2,200
万円であった。このため、会社一部門が、コンピユータを導入できるのは、きわめて稀で
あった。

この機械を会社に導入するために、事務機械化委員会委員と機械を設置して機械計算を行う機
械化実行小委員会委員長に任命された。このときの私のタイトルは貨物部業務係長で上に課長は
いなく、下に部下もいないポストであった。業務係長兼務として1名での導入計画であった。

 会社が機械化を行うというきっかけは、売掛金の回収がうまくゆかないため、電鉄本社よりの
勧告によるコンピユータ導入検討であった。ここで白羽の矢が立てられたのは、日常業務をもた
ない『窓際族』的存在の私で、貨物部門の突発的な事項が発生すると、これを処理する「プロジ
ェクトX」係長であった。

 仕事がないときは貨物部門の業務研究を行い、営業に必要な情報作成というのが、本来の仕事
である。コンピユータの導入では研究した事項を、文書で各委員に配布し、コンピユータ導入の
答申を行った。42年3月に、総務部事務機械課が新設、4月に富士通FACOM230-10が新橋の
東京営業本部に設置された。

 ここで会社としては面白い職制がとられた。貨物部業務係長という営業部門の係長が、総務部
門の事務機械課長の仕事の兼務であった。私はコンピユータの仕事よりも貨物の仕事を継続した
いという希望をもっていた。

翌年には総務部事務機械課長・貨物部企画課長兼務というポストが与えられた。貨物部門で企
画課長として研究している事項のコンピユータ化は、これを会社に伺いをたて、コンピユータ部
門の協力を仰ぐというような一般の会社の処理体制と異なり、コンピユータの管理責任者である
ため、きわめて意思決定が早いシステムである。

 課長としてプログラムを組み、機械操作ができるため、部下に頭をさげ、協力をお願いする必
要もない。これはちょうど、企画課長がパソコン1台を持っているのと同じ体制である。異な
るのはその時代である。持っている人が少なかった時代にコンピユータを使える環境にあった。

使用していた富士通FACOM230-10の演算用メモリーは、4kバイトで増設して8kバイト
であった。うまく適用業務の選択をしていないと、機械の能力不足となる。

 航空旅客、貨物代理店には取材のため業界紙の訪問があり、航空と海上との総流通経費分析な
ど取材の対象であった。業界紙は一般に公開された海外旅行や航空貨物の統計資料をとるため、
官公庁を訪問しており、これを業界紙は紹介していた。 これらの統計資料の需要予測を依頼さ
れるケースが発生する。

 広告を行うスポンサーには、未発表の資料として、海外旅行や航空貨物の方面別の資料の予測
データがあれば、広告掲載にはプラスのツールになる。

 コンピユータ用紙12吋に10列の海外旅行や航空貨物の方面別に、本年を除いて、過去5年
間のデータを印刷し、予測データとして本年を含めて4年間のデータが、需要予測に向いてい
る情報処理である。このとき最小二乗法のプログラムを組みこむことにした。

 会社では総務部事務機械課長というコンピユータの仕事と、貨物部企画課長という貨物部の仕
事を兼務しており、貨物部門の予算編成などには、外部情報として業界全般の需要予測データを
必要とした。業界紙よりデータを提供してもらい、コンピユータにかけて需要予測を行い、その
場合、コピーを二部作成、一部は提供した業界紙にお礼として差し上げた。

 このような関連をもっていたので、航空貨物のコンピユータ情報は、業界紙として取り上げて
くれた。ただ内容の正確性を期するため、その説明原稿を書いた。英文で書いたものは業界紙で、
文章の校正が行われるため、海外へ研究資料の提出には、英文業界紙を添付するということが可
能であった。

 最近、統計学の『最小二乗法』を説明した本を探しに出かけたが、「統計学」という教科書が
きわめて少ない。このため簡単な手法による最小二乗法のプログラムの研究を行つたので、これ
を紹介する。

 

 

最小二乗法による

 

需要予測 計算

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年度

年次 x

観測値 y

xの自乗

yの自乗

xy

 

 

 

 

 

 

 

 

1965

-2

1,235

4

1,525,225

-2,470

 

1966

-1

1,247

1

1,555,009

-1,247

 

1967

0

1,259

0

1,585,081

0

 

1968

1

1,270

1

1,612,900

1,270

 

1969

2

1,282

4

1,643,524

2,564

 

N=5

0

6,293

10

7,921,739

117

 

@

A

B

C

D

E

 

 

 

 

 

 

 

 

方程式

Y=a +bx

a=B/@

a=6293/5

 

1,258.6

 

 

 

b=E/C

b=117/10

 

11.7

 

予測方程式

 

Y=1258.6+11.7x

 

 

 

 

年度

年次 x

予測値 y

 

 

 

 

1970

3

1,294

 

 

 

 

1971

4

1,305

 

 

 

 

1972

5

1,317

 

 

 

 

1073

6

1,329

 

 

 

 

 

注 期間が5年のように、奇数の場合は、計算を簡略化するため、年次を−2年、−1年、0年、
+1年、+2年 とした。期間が6年のように偶数の場合は、年次のとり方を、−5年、−3年、
1年、+1年、+3年、+5年とした。   

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