08 利益差異分析

 

   前年度と本年度との実績比較、あるいは予算と実績の比較において、収入と数量、それぞれ
2種類のデータを用いて差異分析を行うケースがある。航空会社では東京から北米ロサンゼル
スやハワイ向けなどの路線別に運送された旅客数と収入などは、担当の輸送部門以外の経理部

門においても、経営状況を把握するために、社内で公開されている資料に基づいて、検討され
る場合がある。

 

   総収入を数量で割れば平均単価が求められる。昨年の売上高A1,取扱数量A2,今年の売
上高B1,取扱数量B2,の4個のデータからの分析で、売上高を取扱数量で割ると、平均単
価がもとめられる。これは4個のデータが6個のデータとなり、数量の差異、単価の差異の2
個のデータが発生、更に売上高の差異で1個発生、その原因として、数量による収入差と単価

による収入差の2個が発生する。インプットデータ4個で、インプットデータを含んで、合計
データ11個のアウトプットデータが発生する。

   売上高の昨年と本年の比較、同じプログラムを使用して、予算と実績対比ができ、これを経

費予算の分析にも応用できるため、利用範囲は大きい。

 

 

 

   第1図は、利益差異分析での代表的な組み合わせで、予算を12、数量を4として、例1は、
数量と平均単価とも予算を上回るケース、例2は、数量と平均単価とも予算を下回るケース、
例3は、単価はアップしたが、数量は減少するケース、例4は、事例3と同じパターンであるが、
収入合計が下回るケースである。

解りやすく説明し、点検が容易なようにサンプルとして、数字は割り切れるようにしたが、
エクセルなどでプログラムを作成するとなると、差引き計算で、結果がプラスかマイナスかの判
定を必要とするため、割合むずかしいソフトとなる。単価、数量とも予算を突破するケース、そ
の逆のケースで、数量による収入差と単価による収入差が重複する部分がある。

この処理を正確に行なうためには、判断命令が必要とするが、これはわずかな数字であるので、
数量による収入差を計算、単価による収入差の計算では、収入差の合計から数量による収入差を
差し引いて計算した。

上記の組み合わせを念頭にいれ、次のような計算を行なうことにする。

 

 昨年の1億5千万円の売上と取扱顧客数18万であったところが、本年1億6千万円の売上と取
扱顧客数が17万人になったとき、次のような計算となる。

昭和51年6月号で発表しました「利益差異分析」を今回、EXCELを使用して計算し、発
表しました。

 

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