19 輸出自動車デリバード価格→FOB NET価格逆算計算
価格が100円、消費税が5%、このとき消費税は5円で、消費税込の金額は105円である。
もしも税込みの価格が99円の場合、商品価格と消費税はいくらか?このような例の計算が逆算計算である。消費税は円以下は切り捨てとすると、商品価格は95円で消費税は4円、税込みで99円になる。このような計算が不得意な人が案外多い。税込価格をYとすると商品価格 X=Y÷1.05 ・・X=94.28で、 小数点以下切り上げ、
(消費税は切り下げ)、商品価格は95円、消費税は、99−95=4、すなはち4円である。 このような逆算計算が輸出入のコスト計算に発生するケースを紹介する。
日本より北米A地点へ特殊自動車を輸出するとき、通常 FOB NET価格から、流通経費を計算しながら、北米A地点までの引渡(デリーバード)価格の計算が行われるが、デリーバード価格が与えられ、FOBNET価格を逆算するケースがある。
インプット条件としては、Y デリバード価格、 A 海上保険料、 B パレット料金、 C 倉庫料、D 内陸運送費、E 荷受側コミッシヨン、F 荷送側コミッシヨン、および G
海上運賃で、 求めるものとしては、X FOB NET価格である。 しかしながら、FOB NET価格のみのアウトプットのみでは、果たして正確な計算がなされているのかどうかわからないので、検証の目的で、計算された結果の FOB NET価格から、流通経費を分析し、デリバード価格までの計算を行い、インプットのデリバード価格との誤差をチェックする。第1表はその計算例で、逆算を手計算で行うことは非常に困難で、機械計算のほうが便利である。
第1表 輸出自動車デリバー価格→FOB価格逆算計算 単位US$
インプット
計算 備考欄(算出根拠)
Y デリバード価格 14,000.
A 海上保険料 77.
B パレット料金 25.
C 倉庫料 20.
D 内陸運送費 50.
E 荷受側コミッシヨン 280.
F 荷送側コミッシヨン 420.
G 海上運賃 1,000.
アウトプット
X FOB NET価格 10,064.00
Y1 荷送側コミッシヨン 120.77 0.012 X
G 海上運賃 1,000.
Y2 C & FC 11,184.77 X + Y1 + G
Y3 関税(FOBベース) 1,258.00
0.125X
F 荷送側コミッシヨン 420.
E 荷受側コミッシヨン 280.
Y4 コミッシヨンに対する関税 125.24 (Y1+0.018X+F+E)x0.125
Y5 通関料その他 55.92 (X+G+Y1)x0.005
D 内陸運送費 50.
C 倉庫料 20.
B パレット料金 25.
Y6 L/C引受コミッシヨン 41.94 (X+G+Y1)x 3/800
Y7 L/C金利 246.06
(X+G+Y1)x0.066X120/360
Y8 料金に対する金利 35.28 (Y3+Y4+Y5+Y6+D+C+B)x0.092/3
Y9 現地支店コミッシヨン 181.15 0.018X
A 海上保険料 77.
Y” デリバード価格 13,999.36 Y1+Y2+Y3+Y4+Y5+Y6+Y7+Y8+Y9+F+E+D+C+B+A
Z 誤差 0.64
第1表の備考欄(算出根拠)においては、FOBNET価格 Xと デリバード価格 Yとは、次のような
関係式が設定されている。
X=[{Y-A+(B+C+D)x 1.023 +
(E+F) x 1.127 + G x 1.031}] ÷
1.193
注:上記に方程式を作ることは大変面倒である。
デリバード価格がUS$14,000、FOBNET価格がUS$10,000なら、70%であるので、 FOB 14,000 X 0.7= 9,800より計算をスタートし、試行錯誤を行うと、8回目ぐらいで、この計算値に到達した。(さぐり計算手法)
試行回数 1
2
3 4 5 6 7 8
FOB価格
9800 10000 10500 10100 10050 10060 10063 10064
誤差 315 -1117 -521 -43 16 4 1 0
以上