My Favorite 3: CAW 51 Navy (Colt M1851)
「私のお気に入り」コーナーは、これまでに紹介してきたモデルの中から特に気に入っている1丁を少し詳細に紹介しようというつもりで始めたページです。ジャンルごとにまとめて紹介したページではスペースの関係で紹介しきれなかった内容を写真と文字で解説していきます。
その第3弾は「クラフト・アップル・ワークス 51ネービー」です。※2011.7.30更新
The third model of "My Favorites" corner is CAW (Craft Apple Works) 51 Navy (Colt M1851).
The first modelgun of percussion cap revolvers was MGC's Colt Navy (M1851),
which was made in the late 1960s, from blued zinc alloy. But it was not
very popular, probably because it was not a cartridge-type modern revolver
which had akready been very popular among Japanese people who had watched
many western TV programs or movies. So it disappeared soon after the notorious
revision of the Gun and Sword Restriction Law in 1977, which caused the
modelgun makers unable to produce most metal-made handgun modelguns. Since
then, no percussion revolver modelguns had been made except for CMC's Remington
New Army or some expensive custom-made 51 Navies.
In the late '90s, however, Craft Apple
Works, an epoch-making toy gun parts maker,
started making 51 Navy models from special
plastic material called Locklite. Later they changed the material into HW, which made the weight up from
650g to 785g and enable to get the main parts blued. The one that they
modeled up first was the 3rd model of 51 Navy. Later they also modeled
up the 2nd and 4th models as well. Then they added some variations such
as Buntline Specials (12" & 16"), Revolving Carbines with
a woodstock (12" & 16"): though they did not exist as real
guns, 4" and 5.5" short barrel models, and prototypic 6.5"
round barrel model.
The CAW 51 Navy is a sensationally well-made modelgun which was precisely
measured from its real gun, and designed and produced with computer-controlled
machines. It has the same mechanism as the real gun and works perfectly
so that the owner can feel like he or she is manipulating the real gun
except for shooting a bullet.
| ☆概略☆ -Outline- | ||
| ←↑粒子は少し粗いけど、専門誌風の写真が撮れました! |
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| コルト・パーカッション・キャップ・リボルバーのモデルガンは、カートリッジを使わない旧式のモデルであったためか、一部のウエスタン・マニア以外にはそれほど人気がなかった。したがって、わずかにMGCとマルシンが金属製の(MGC:51ネービー、マルシン:1860アーミー)を作っていただけで、それも72年規制後しばらくして姿を消してしまった。その後は、量産モデルとしてはCMC(その後タナカ)の金属製レミントン・ネービー&アーミー以外は生産されていなかった(2004年にハートフォードよりHW製ニュー・モデル・アーミーが発売さた)。 ところが、90年代後半に入って、それまで数々の優秀なカスタム・パーツを作って名を馳せていたクラフト・アップル・ワークス(CAW)が完成品メーカーとして名乗りを上げ、完全自社製作モデルの第1弾として「51ネービー」を発売した。 |
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| CAWによれば、アメリカに行って現物のリサーチを十分に行い、コンピューターで図面を引き、コンピューター制御の機械で加工して作ったそうである。確かに各部品の作りの良さ、部品間のクリアランスのタイトさ、作動の正確さ、スムーズさは、これまでのどの量産モデルガンをも凌駕するものであり、モデルガン界に殴り込みをかけた(?)CAWの意気込みを感じるモデルである。材質は、当初は六研が開発した「ロックライト」(Locklite)という樹脂を使っていたが、後に通常のHWとなり、これによって重量が650gから785gへと大幅に増加した。 CAWの51ネービーは各方面で絶賛され、販売も好調だったため、次々とバリエーションが展開されていった。その主なものをあげると、カービング・シリンダー仕様(シリンダーに海戦模様が彫られたもの)、バントライン・スペシャル(12インチ・16インチ)、ショート・バレル(4インチ、5.5インチ)、ラウンド・バレル(6.5インチ)、実銃には存在しないリボルビン・カービン(12インチ・16インチ)、鉄と同じ比重を実現したリアル・ウエイト仕様(7.5インチのみ)等である。また、これらは基本的には3rdモデルをモデルアップしたものであるが(リボルビング・カービンは2ndモデル、リアル・ウェイトは4thモデル)、2ndモデル(トリガー・ガード後方が角形)、4thモデル(トリガー・ガードが3rdより少し大きい)も追加された。そして、CAWはこれらの開発技術を応用して、61ネービー、スコーフィールド、SAAなどのウエスタン・リボルバーを次々と発売してきている。 なお、実銃においては、コルトが19世紀前半に世界で初めて連発(5連発)の「パターソン・モデル」を開発して以来、パーカッション・キャップ・リボルバーが急激に発展し、ウォーカー・モデル(M1947)、ドラグーン・モデルなどをへてM1851(51ネービー)へと発展していった。ところで、正式名にMがついていることから、軍隊に正式採用されたモデルであることがわかるが、海軍(Navy)とは直接関係がないそうである(別冊Gun「コルトのすべて」より)。 |
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| ☆スタイル☆ -Style- | 51ネービーは実にスマートなスタイルをした銃である。そして、それはその後に登場するシングル・アクション・リボルバーのスタイルの原型ともなったものと言える。CAWは実銃がもつその美しいスタイルを余すところなく再現してみせた。 第一の特徴である八角形の銃身は、直線的な表面の様子や微妙な角を丁寧に表現している。また、銃口内のライフリングも入れられている。51ネービーは標準の銃身が7.5インチであるが、CAWでは標準モデルの他に4インチや5.5インチのショート・バレル、レアなラウンド・バレル、12インチ・16インチの長銃身モデルを量産カスタム・モデルとして発売した。 銃身下のローディング・ロッドは金属製で、やや激しいアクションにも耐えられそうな印象を与えてくれるので、安心して動かすことができる。 シリンダーは真円に近い精巧さで加工されており、フレーム及び銃身とのクリアランスがほぼ0に近い状態にもかかわらず、傷一つつかないできれいに回る。 ハンマーは起こした時にリア・サイトを兼務するという実銃通りのスタイルを再現しており、仕上げも量産品としては満足のいくものである。 細くて美しいカーブを描くグリップはHW製である。とてもよくできているパーツであるが、やはりここは木製グリップがいい。そのように考えたマニアが多かったようで、木製グリップは別売りで売られているほか、後に木製グリップ付きモデルや真鍮製トリガー・ガード&バック・ストラップ付きモデルも販売された。 その他の取り上げなかった部分も、量産品モデルとしてはこれまでのモデルガンにはなかったくらい作りがよく、「実銃もきっとこんななんだろうなあ〜。」と想像する楽しみを与えてくれるものとなっている。いや、もしかしたら実銃よりしっかりできているかもしれない。 |
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| ☆刻印☆ -Markings- | 刻印はバレルの上にあるのみで、SAAのようにフレームには入っていない。バレル上の刻印は、コルトの工場の住所である。コルトは、当時アメリカのコネチカット州ハートフォードに本社及び本社工場を置き、イギリスのロンドンにも工場があった。CAWの51ネービーは、その2つの刻印を上手に使い分けており、標準モデルにはハートフォード刻印を、限定モデルにはロンドン刻印を入れることが多いようである。また、初期生産の頃はごく少数だけニュー・ヨーク刻印モデルが限定販売されたほか、2004年の再販時には注文時に4つのアドレス刻印から好きな物を選べるという嬉しいシステムが採用された。 写真上は7.5インチ標準モデルのもので、本社工場の刻印が入っている。写真下は4インチ限定モデルのもので、ロンドン刻印入りである。どちらの刻印も実銃と見まごうほど正確に彫られており、マニアを喜ばせるものとなっている。ちなみに、下の物は刻印を目立たせるために白いクレヨンを入れたものであり、元々は上のものと同じように色はついていない。 なお、同社の51ネービーの刻印としては上記の他にニューヨークのロングとショート刻印もあり、何度か限定生産されたことがある。 |
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| ☆メカニズム☆ -Mechanism- | モデルガンは実弾を発射できないレプリカ・モデルであるが、発射機能以外はできるだけ実銃に近くできていると嬉しいものである。CAWの51ネービーは、メカニズムの上でもモデルガン・ファンを喜ばせるものとなっている。 スタイルの解説と重なってしまうが、何と言ってもメインの作動部分の快調さがすごい。ハンマーをゆっくりコックしても確実にシリンダーは回るし、その回り方もいい。フレームとシリンダーの間、シリンダーと銃身の間にはほとんどクリアランスがないのに、傷一つつかずに確実に回るのである。このあたりはこれまでの量産モデルガンとは一線を画すものであり、量産品のHW製部品もここまで精巧に作れるものなのだということに感心する。また、ローディング・ロッドの動きも確実でスムーズに動くようになっており、シリンダー内に入る部分もよくぞこれだけのクリアランスでシリンダーの穴にぶつからずに入るものだと感心するばかりである(それは同時に、シリンダーの回転と停止位置が完璧ということでもある)。ただし、それだけタイトに作られているだけあって、購入時はかなり動きが渋く、多少の慣らしが必要である。また、ごく少量発売されたキット製品では各部の調整をしないとまったくといっていいほど動かない。 次に、工具を使わなくても銃身とシリンダーがはずせる実銃のメカニズムが忠実に再現されているところも見逃せない。他のモデルではドライバーを使ってネジを回すとネジやボディーに傷をつけることがあるが、このモデルではそういう心配をしないで分解・組立作業を楽しむことができる。また、分解してみるとわかることだが、シリンダー・ピン(シリンダーを支える太い棒)、シリンダー・ラチェットやニップル等の亜鉛部品の作りがにくいくらいによくできている。 このように、ガタつきがいっさいなく、正確かつスムーズに作動する本モデルを手にすると、CAWがどの部品に対しても妥協を許さない姿勢で臨んで設計し、かつ精巧な機械でそれらを作りあげることができる技術力のあるメーカーであることを印象づけられる。 |
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| ☆パッケージ・付属品☆ -Packages & Manual- | 51ネービーの箱は余計な装飾などが一切なく、銃の名前がストレートに入っただけのすっきりしたもので、好感がもでるものとなっている。また、台のスチロールは固めのものが使われており、タイトに埋め込まれた本体を頻繁に出し入れしても大丈夫である。ただ、1つだけ気になるのが上蓋の側面に「かっちょイ〜よ」ということばが入っている点で、大人のこだわりの一品という雰囲気を壊してしまっている。どうせならとことん硬派な雰囲気で統一してほしかった。そうした意見は私以外にもいっぱいあったのか、2004年の再販物ではまったくちがった雰囲気のパッケージ(薄茶色の箱におしゃれな書体の文字が入れられているだけのもの)に一新された。 付属品は、ニップル部分にキャップ火薬を取り付けるための金属製キャップ12個とニップル・レンチで、これらはともにウエスタン・ムードのただよう紙箱に入れられている。ただ、この紙箱は再販時には附属しなくなってしまったのが残念である。 取説はパーツ・リストと一体の冊子タイプで、14ページにわたって操作方法、遊び方、メンテナンス、分解の方法等が載っている。どのページもストーリー仕立てのイラストが入っており、単に「知る」というだけでなく「楽しむ」ことができるようにもなっている(注:写真下右の取説は表紙と中身を見せるために2つのモデルのものを用意したもので、1つのモデルに2種類入っているわけではない)。なお、取説は内容にちがいはないが、初期のロックライト製のものは黄土色、後のHW製のものは水色の紙が使われている。 |
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| ☆バリエーション☆ -Variations- | ||||||
| CAWは51ネービーを同社のモデルガン第1号として生産したこともあり、これまで数々のバリエーションを生産してきた。そのいくつかは「コルトPCR」ページに載っているが、さすがにすべてをそろえたわけではない。そこで、以下に過去に発売されたバリエーションの一覧を揚げておく。なお、これらは自分がわかっているものだけであり、実際にはもっとあるかもしれない。また、掲載順と発売時期は一致していない。(2012年5月5日現在) | ||||||
| 所有 | モデル | 素材 | バレル長 (インチ) |
バレル刻印 | グレード | 備考 |
| ○ | プロトタイプ | HW | 6.5 | なし | スタンダード | 限定品、ラウンド・バレル |
| ○ | 2nd | HW | 7.5 | ハートフォード | スタンダード | バリエーション量産品 |
| ○ | 2nd | HW | 7.5 | ハートフォード | デラックス | バリエーション量産品、真鍮TG&BS |
| 2nd | HW | 7.5 | ハートフォード | スタンダード | 限定品、ラトルスネークグリップ | |
| 2nd | HW | 7.5 | ハートフォード | デラックス | 限定品、真鍮TG&BS、ラトルスネークグリップ | |
| 2nd | HW | 7.5 | ニューヨーク | スタンダード | 限定品 | |
| 2nd | HW | 7.5 | ニューヨーク | デラックス | 限定品、真鍮TG&BS | |
| 2nd | HW | 7.5 | ニューヨーク/ショート | スタンダード | 限定品 | |
| 2nd | HW | 7.5 | ニューヨーク/ショート | デラックス | 限定品、真鍮TG&BS | |
| 2nd | HW | 7.5 | ロンドン | スタンダード | 限定品 | |
| 2nd | HW | 7.5 | ロンドン | デラックス | 限定品、真鍮TG&BS | |
| 2nd | HW | 4 | ニューヨーク/ショート | スタンダード | 限定品 | |
| 2nd | HW | 4 | ニューヨーク/ショート | デラックス | 限定品、真鍮TG&BS | |
| 2nd | HW | 4 | ロンドン | スタンダード | 限定品 | |
| 2nd | HW | 4 | ロンドン | デラックス | 限定品、真鍮TG&BS | |
| ○ | 2nd | HW | 12 カービン | ハートフォード | スタンダード | 限定品 |
| 2nd | HW | 16 カービン | ハートフォード | スタンダード | 限定品 | |
| 2nd | HW | 16 カービン | ハートフォード | デラックス | 限定品、真鍮TG、ウォールナットストック | |
| 2nd | HW | 12 カービン | ハートフォード | スタンダード | キット限定品 | |
| ○ | 2nd | HW | 16 カービン | ハートフォード | スタンダード | キット限定品 |
| ○ | 3rd | ロックライト | 7.5 | ハートフォード | スタンダード | 第1期標準量産品 |
| 3rd | ロックライト | 7.5 | ロンドン | スタンダード | 限定品 | |
| ○ | 3rd | ロックライト | 5.5 | ハートフォード | スタンダード | 限定品 |
| ○ | 3rd | HW | 7.5 | ハートフォード | スタンダード | 第2期標準量産品(現行モデル) |
| 3rd | HW | 7.5 | ハートフォード | デラックス | 第2期標準量産品、真鍮TG&BS | |
| 3rd | HW | 7.5 | ハートフォード | スタンダード | 限定品、ラトルスネークグリップ | |
| 3rd | HW | 7.5 | ニューヨーク | スタンダード | 限定品 | |
| 3rd | HW | 7.5 | ニューヨーク | デラックス | 限定品、真鍮TG&BS | |
| 3rd | HW | 7.5 | ニューヨーク/ショート | スタンダード | 限定品 | |
| 3rd | HW | 7.5 | ニューヨーク/ショート | デラックス | 限定品、真鍮TG&BS | |
| 3rd | HW | 7.5 | ロンドン | スタンダード | 限定品 | |
| 3rd | HW | 7.5 | ロンドン | デラックス | 限定品、真鍮TG&BS | |
| 3rd | HW | 4 | ニューヨーク/ショート | スタンダード | 限定品 | |
| 3rd | HW | 4 | ニューヨーク/ショート | デラックス | 限定品、真鍮TG&BS | |
| ○ | 3rd | HW | 4 | ロンドン | スタンダード | 限定品 |
| 3rd | HW | 4 | ロンドン | デラックス | 限定品、真鍮TG&BS | |
| 3rd | HW | 12 バントライン | ハートフォード | スタンダード | 限定品 | |
| 3rd | HW | 16 バントライン | ハートフォード | スタンダード | 限定品 | |
| ○ | 4th | HW | 7.5 | ハートフォード | スタンダード | バリエーション量産品 |
| 4th | HW | 7.5 | ハートフォード | デラックス | バリエーション量産品、真鍮TG&BS | |
| 4th | HW | 7.5 | ニューヨーク | スタンダード | 限定品 | |
| 4th | HW | 7.5 | ニューヨーク | デラックス | 限定品、真鍮TG&BS | |
| 4th | HW | 7.5 | ニューヨーク/ショート | スタンダード | 限定品 | |
| 4th | HW | 7.5 | ニューヨーク/ショート | デラックス | 限定品、真鍮TG&BS | |
| 4th | HW | 7.5 | ロンドン | スタンダード | 限定品 | |
| 4th | HW | 7.5 | ロンドン | デラックス | 限定品、真鍮TG&BS | |
| 4th | リアルウェイト | 7.5 | ハートフォード | プレーン | 限定品、真鍮TG&BS フレンチウォールナットグリップ |
|
| ○ | 4th | リアルウェイト | 7.5 | ハートフォード | オールド・ フィニッシュ |
限定品、真鍮TG&BS フレンチウォールナットグリップ、ブルーイング |
| ○ | 4th | HW | 4 | ニューヨーク/ショート | スタンダード | 限定品 |
| 4th | HW | 4 | ニューヨーク/ショート | デラックス | 限定品、真鍮TG&BS | |
| 4th | HW | 4 | ロンドン | スタンダード | 限定品 | |
| 4th | HW | 4 | ロンドン | デラックス | 限定品、真鍮TG&BS | |
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