My Favorite 1: KSC Beretta M93R


 「私のお気に入り」コーナーは、これまでに紹介してきたモデルの中から特に気に入っている1挺を少し詳細に紹介しようというつもりで始めたページです。ジャンルごとにまとめて紹介したページではスペースの関係で紹介しきれなかった内容を写真と文字で解説していきます。
 その記念すべき第1弾は「KSC ベレッタM93R」です。
 

  The first model of "My Favorites" corner is KSC's Beretta M93R.
  This is the first and only M93R modelgun ever made. KSC started making its "First Version" model from ABS in the summer of 1995 as the second modelgun of the company. Later they also released the "Second Version" model from ABS, natural HW, and black HW. However, the currently sold "Second Version" model is only made from black HW.
  The first "First Version" had the Beretta trademarks on the side of the slide, but later they stopped using it and put their comany's name instead because they were sued by Beretta and Western Arms, Beretta's exclusive representative in Japan.
  The KSC M93R modelgun has similar, say almost the same, mechanism as its real gun. Not only semi-auto blowback works perfectly, but also three-shot burst works well. When you fire it, especially with the three-shot burst mode, you can feel like you have become an action movie star. I'm sure you are going to love it! As for accessaries, MGC's U.S. enforce stock for the M93R air gun can be attached to this modelgun as well as the KSC's Beretta original stock.
  To our surprise, in 2006, KSC released the Prototype Version models (HW type and ABS type) as one of the company's 10th anniversary special models. The protype models differ from the standard models on the shape of the magazine, the markings on the slide and the stock (equipped with the Altamont rose wood grip on the HW version and its walnut grip on the ABS version).

☆概略☆  
 「私のお気に入り」の第1弾にKSCのM93Rを選んだのは、とにかくこのモデルが一番格好いいと感じているからである。オートマチックのピストルとしてはスタイル、サイズともに抜群の存在感があるモデルだ。KSCは何種類かのガスガンを発売した後に自社のモデルガン第1弾としてこのモデルをリリースしたわけであるが、久しぶりに新しいモデルガンが、それもファンが待ち望んでいた大型オートマチックを発売したことで、KSCの名はモデルガン・ファンの間でその存在感を印象づけたことだろう。もちろん、発売当時(1995年9月)のGun誌、アームズマガジン誌、コンバット・マガジン誌でも大きく取り上げられ、直前に発売されたマルシンのドルフィンとともにモデルガンとしては異例の増ページでレポートされている。そのどの記事を読んでも、作りの良さ、価格の安さ、そして何よりこの銃の命である3発バーストの調子の良さが絶賛されていて、記事を読んだファンはみな飛びついたのではないだろうか。
 最初に発売されたのはABS版の「ファースト・バージョン」だったが、後にABS版、ナチュラルHW版、ブラックHW版の「セカンド・バージョン」が追加された。発売当初は、バレルが自然に割れるというトラブルがあったが、対策品が無償で提供され、その後は改善されている。なお、2003年末にABS版、HW版が再販された。しかも、元々バーゲンと言われていた価格が据え置きであった。これは、以前に買いそびれてしまっていたマニアにとってはとてもありがたかったにちがいない。さらに、2006年にはKSC創立10周年記念モデルとしてプロト・タイプ(HW版、ABS版)も発売された。
 ただ、恥ずかしながら、私はこの銃の存在をつい最近まで知らなかった。さらに言うと、モデルガンから長く遠ざかっていたので、このモデルの元になったあの有名なM92Fすら知らなかったのである。そんな私であるから、2002年末にモデルガン熱が再燃した直後に”うっかり”出会ってしまったM93Rは衝撃的であった。一目見たときから欲しくて欲しくてたまらなくなってしまったのである。しかし、それはすでに生産が終了されてしばらくたっていた時であり、新品は定価販売をしている店に少数残っているかどうかという状態だったで、あとはオークションで落とすしかなかった。そして、何度かのトライを経て最初にHW版(再販品、木製グリップ、ストック付)を比較的安価で落札した時には、本当に嬉しくて身震いをしたものである。さらに、ほどなくしてABS版(初版、ストック付)も落札でき、両方をそろえて眺めてはニンマリしたのであった。
 


☆スタイル☆
 さて、そのスタイルであるが、基本的にはベレッタM92Fをベースにしているので、素材としてもともと格好いいわけである。それをさらに重厚なスタイルに発展させたベレッタのデザイン陣には敬意を表したい。
 この銃を格好良くみせるいくつかの特徴的な部分がある。1つはスライドより長く伸びたバレルである。この部分はファースト・バージョン(6ポート)とセカンド・バージョン(3ポート)を見分ける唯一の部分ともなっており、両方ともそろえたくなる欲望を増長させることに貢献している。次に、フレーム前部に着いたフォールディング(折りたたみ式。「押さえる」という意味の「ホールディング」では?)・グリップである。外観上で"マシン・ピストル"であることを決定づける部分であるが、この部分は金属製なので重量アップにも貢献している。そして、大容量20発を収納する大型マガジンが実質的・視覚的重量感を押し上げるものとなっている。これらの他にも、M92Fよりもボリューム感のあるスライドや、大きなトリガー・ガードなどが目に付く特徴であろうか。
 刻印については、初期のモデルではスライドの左側にPietro Beretta と入っていたが、商標権の問題で再販品から KSC マークになってしまったのが残念である。また、スライド右側にはアメリカでノックダウン生産されるUSバージョンの刻印が入っている。

(上)1st. (下)2nd.

フォールディング・グリップ


(上)初版 (下)再販品


(上)初版 (下)再販品

☆メカニズム☆
 メカニズム上の特徴は、何と言ってもモデルガン史上初の完全なる3発バーストを実現したことであろう(実はかつてMGCのVP70もストックを着けると3発バーストができたが、快調には作動しなかったという)。
 セミ・オートと3発バーストの切り替えは、左側グリップ後方にあるスイッチで行うようになっている。○1つに合わせると「セミ」、○3つに合わせると「バースト」となる。また、聞くところによると、その中間に合わせるとフルオートになるそうである(実際、ガスガンではそういう設定になっている)。この部分は多くのオートマチック・ピストルでマニュアル・セイフティーが設けられているところであるが、M93Rでは切り替えスイッチのすぐ後ろ側に小さなセイフティーが別に設定されている(軸は切り替えスイッチと同じ物をうまく共用している)。
 では、そのメカニズムはどうなっているかというと、作動の実際を説明するスペースはないので省略するが、左の写真を見ればわかるとおり、若干のちがいがあるとはいえ、実銃のメカをほぼ忠実に再現している。もちろん、このメカは、すでにMGCがガスガンのメカとして実現していたものをKSCが応用したものだそうだが、これだけの複雑なメカを採用していながら、17,500円(ABSモデル)という価格でモデルガンを発売してくれたのは、本当にバーゲンと言えるだろう。3点バーストのメカは右側のグリップ内にある。ただし、グリップをはずしたまま操作をすると、小さなスプリング類が飛んでしまうので気を付けたい。

セミ・オート

3発バースト

3発バーストの心臓部
(実銃)

3発バーストの心臓部
(モデルガン)

☆オプション☆
 実銃のM93Rは、テロリズムや凶悪犯罪に対応するマシン・ピストルとして開発されたが、9oルガー弾は強力なので、普通に構えて撃ったのでは3発バーストを有効に活用できないと判断された。そこで、本体にはフォールディング・グリップが組み込まれるとともに、オプションとしてショルダー・ストックも用意されたわけである。トーイガン用に最初に発売されたストックは、MGCガスガン時代に売り出されたUSエンフォース・ストックであった。これは折りたたんだ状態でも伸ばした状態でも本体に装着できるもので、大きく出っ張ったマガジンをうまくかわせるような構造になっている。一方、KSCになってから発売されたベレッタ・オリジナル・タイプは、スマートな外観ではあるが伸ばした状態でしか安定しない構造のもので、折りたたむとブラブラしたりマガジンにぶつかったりする点がおしい。もし実銃用も同じ構造のものだとすると、実際に使用する際はやや使いにくいのではないであろうか。
 木製グリップはKSCからは販売されていないが、マルベリー製が販売されており、チェッカー・タイプやスムース・タイプなどのバリエーションがある。
 カートリッジはMGCの9oルガーCP−HWとまったく同じ物である。付属品としてついてくるものは6発しかないが、1箱(8発)1,400円(実売価格980〜1,120円)と手頃な値段なので、ぜひフル・マガジン分はそろえたいものである。

(上)USエンフォース
(下)ベレッタ・オリジナル

マルベリー製
チェッカー木製グリップ


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