「私のお気に入り」コーナーは、これまでに紹介してきたモデルの中から特に気に入っている1挺を少し詳細に紹介しようというつもりで始めたページです。ジャンルごとにまとめて紹介したページではスペースの関係で紹介しきれなかった内容を写真と文字で解説していきます。
その第7弾は「ランパント・クラシック コルトSAA 2ndジェネレーション レイト・プロダクション・タイプ バントライン・スペシャル.45 12インチ ニッケル・メッキ・モデル」です。ハンドガンの最高級モデルがついに登場しました!
The seventh model of "My Favorites" corner is Rampant
Classic's Colt SAA 2nd Generation Late Production Type Bubtline Special
.45 12" Nickel-Plated Model(ABS).
In the end of 1996, a new modelgun maker named Rampant Classic
announced that they would release a SAA modelgun that they insisted should
be the best SAA modelgun ever made. "Rampant Classic? What's that?"
This was the first impression that most modelgun fans had. The advertisement
on the Gun magazine said, however, that the modelgun had been designed
by Mr. Mutobe of Rokken, who had already become a legend as 'the god of
the modelgun designers,' so that the maker planned to make it as precise
as the real SAA gun, and it was made of Locklite, a new material which
was considered to be suitable for modelguns. Then many modelgun fans became
looking forward to its debut, and they rushed into reservation of purchasing
the model so enthusiastically that 1,000 models of the 2nd Generation Early
Production Type 4-3/4" Model, the planned total production, got sold
out before the actual selling. Then they also released its 5-1/2",
7-1/2", 12" models and started making Late Production Models.
The model introduced here is the one that was released after the nickel-plated
ABS models of 4-3/4", 5-1/2" and 7-1/2" barrels were produced.
As it was made as a limited model, the total production was only 120. This
is the most expensive hundgun modelgun that I have ever got.
| ☆概略☆ -Outline- | 1996年末に突然登場した広告にモデルガン・ファンは驚いたのではないだろうか。「ランパント・クラシック」。それまでまったく聞いたこともないこのメーカーが、いきなり「ピースメーカーの決定版を発売する。」というカラーの全面広告をうったのである。しかも、設計はもはや”伝説の”モデルガン設計者と言われていたカリスマ的存在の六人部氏が担当し、その六人部氏が開発した新素材ロックライトを用い、さらにはコルト社の正式認可までひっさげての堂々たるデビューであった。細かい作りにうるさいモデルガン・マニアは新参メーカーなどには見向きもしないのが常であるが、これだけの条件がそろえば期待はふくらむばかりで、価格が36,500円と高額であったのにもかかわらず、限定1,000挺(4−3/4”モデルのみ)の予約があっという間に完売となってしまった。 「コルト2」(Colt 2)のページを見てもらえばわかるが、ランパント・クラシックはその後も以下のように2ndアーリー・プロダクション・タイプ(1956年〜1970年生産分)を精力的に発売した。 ・5−1/2” ・7−1/2” ・12”バントライン・スペシャル 上記のモデルを発売し終わると、ランパント・クラシックは金型を一部修正してレイト・プロダクション・タイプ(1971年から1975年生産分)を生産し始めた。しかも今度は以下のようにロックライト製、HW製、ニッケル・メッキABS製の3素材を擁して多彩なバリエーション展開を図ったのである。 <ロックライト製> ・4−3/4” ・10”バントライン・スペシャル ・3”シェリフス <HW製> ・5−1/2” ・7−1/2” <ニッケル・メッキABS製> ・4−3/4” ・5−1/2” ・7−1/2” ・10”バントライン・スペシャル ・12”バントライン・スペシャル(本モデル) ・3”シェリフス また、このほかにもロックライトとHWのコンビネーション・モデルや透明モデル(クリスタル・ロックライト製)なども100挺程度限定生産された。 ここで取り上げるモデルは、2ndレイト・タイプのニッケル・メッキABS製12”バントライン・スペシャルである。特別限定品ということもあって、もともとやや高額なランパントの製品の中でも最も高価なモデルである。したがって、以前はなかなか手が出せなかったが、SAAへの関心が深まる中でランパントの製品を買い求めている間にどうしても手に入れたいモデルとして夢にまで登場するようになり、2005年正月に自分へのお年玉プレゼントとして購入したものである。定価、実際の購入価格とも手持ちのハンドガンの中では高額モデルの1つであるが、総合的にはその価格に見合った価値のあるモデルであると言える。ここではその魅力を余すところなく紹介したいと思う。 | ||
| ☆スタイル☆ -Style- | SAAのスタイルというものは、オートマチック・ハンドガンに関心が強いうちはあまり魅力的であると思わないもののようである。それは後者がスライドのアクションという要素を含めたいかにもメカニカルなスタイルをエッジのきいた平面で演出しようとしているのに対して、SAAは広大な大地をゆっくりと旅するフロンティア・スピリットを伸びやかな曲線で描こうとしているからにちがいない。しかし、車などの他の工業製品のデザインの流行にも「角」と「丸」のラインが周期的に繰り返されるように、現代的なオートマチックのスタイルを見慣れてしまうと、SAAのオールド・スタイルがむしろ新鮮に見えてくるものである。 ランパント・クラシックでは、2ndアーリー・プロダクション・モデルを作る時点で実銃をしっかりとリサーチし、モデルガン設計にそれを反映させた。ところが、実銃をリサーチすればするほど大きな問題点に突き当たったそうである。それは、実銃の場合、最終的な成形がほとんどが手作業で進められるため、各部のサイズが1丁ごとに微妙に(ときには大きく)ちがうということであった。特に微妙なアールを描く部分などは工員による癖などもあって、今日の工業生産品のレベルから見れば1丁1丁がまったくちがう製品と考えられるレベルだったそうである。その中でも特に印象的だった話は、グリップの形状のことであった。実銃ではトリガーガードとバック・ストラップをグリップ内側と一緒に削り込んで摺り合わせをすることから、ある単品のグリップは他の単品には付けられないほど異なっていたそうである。そのような実情があることから、ランパント・クラシックでは「自分たちが最も美しいと考えるラインで各部を作ることにした」そうである。そのような細心の配慮の元で作られただけはあり、「それまでに生産されたどのモデルガンよりも精巧に作られている。」と各専門誌で 絶賛された。レイト・プロダクション・モデルである本品にもそれは受け継がれ、さらに進化をとげたそうである。細かい改良点等は当時のGun誌の「ウエスタン・パラダイス」のページを参照願いたい。 | ||
| ☆仕上げ -Plating & Materials- |
本モデルの最大の特徴は、長いバレルを含めてすべての部品にニッケル・メッキが施されていることである。西部劇映画などでも派手な格好をした金持ち風ガンマンほどシルバー・モデルを持っていることが多かったが、単なるブルー・モデルよりもはるかに高級感が漂うモデルになっている。 レシーバー、バレル、シリンダーなどの主な外観部品の素材はABSである。これは表面にニッケル・メッキを施すためである。なぜなら、音の演出や硬質感等で絶好の素材と考えられていたロックライトも、重量感の点で優れているHWもメッキをかける素材としては不適切なものだったからである。ただし、ランパントはバントライン・スペシャルとシェリフスを特別限定品と位置づけたので、バレルはABS棒の削りだしで製作した。したがって、最初からパーティング・ラインがいっさいない理想的な部品である。また、そこに乗せるフロント・サイトはスチール製削りだし部品として作り、メッキをかけた後にバレルに埋め込まれている(実銃はバレルと一体成形となっている)。 トリガー・ガード、バック・ストラップは亜鉛合金製で、パーティング・ラインを完全に処理した上でメッキがかけられている。しかも、特別限定品である本モデルでは、外側の目に見える部分だけでなく、内側の隠れた部分まで下地処理がきちんとなされているという凝りようである。また、ハンマー・ノーズは実銃同様にフローティング式となっており、ハンマー・ダウンの際にはレシーバーに別部品で埋め込まれているガイド・ホールにスムーズに入るようになっている。 グリップはレイト・プロダクション・モデルとなってから復活採用されたイーグル・グリップ(上部にランパント、下部にイーグルの紋様)がつけられている。材質は実物と同じベークライト製である。 | ||
| ☆刻印☆ -Markings- | 刻印が実銃のようにしっかり入っているというのはランパント・クラシックのモデルガンの魅力の1つである。ここでは本モデルに入れられているすべての刻印を紹介する。 <量産モデルにも共通して入れられている刻印> 当初発売されたロックライト製の2ndジェネレーション・レイト・プロダクション・モデルの量産モデルでは、次の刻印が再現されていた。 @バレル上部のアドレス…他のバレル長のものと共通のアドレス表示が入れられている。本モデルに入れられているものは「ロング・アドレス」と呼ばれているものである。このアドレスの入れ方は1stジェネレーションの後期タイプから受け継がれているものである。 Aレシーバー左側のパテント・デート…2ndモデルすべてに共通する「2ライン・3デイト+ランパント・マーク」が刻まれている。ただ、本モデルではメッキがかけられている関係で文字の凹部が細くなってしまっており、ロックライト製のもののようなかっちりとした文字には見えない。 Bレシーバー下前部のシリアル・ナンバー…2ndモデルの特徴である「○○○○SA」タイプでモデルガンの製造ナンバーが入れられている。本モデルは限定120丁中の105番目のものということになる。なお、実銃では1文字ずつ打刻するので文字が上下左右にずれているのが普通であるが、ここはモデルガンを意識して、すべての桁がきれいにそろえられて打たれている。 Cシリンダー後部のランパント・マーク…槍をくわえて後ろ足で立つ馬(ランパント)が刻まれている。シリンダー後面はサイドに比べると仕上げが粗くなっているので(おそらく実銃もそうであろうが)、拡大撮影をするとかえってランパントが見にくくなってしまっているが、実際にはもう少しはっきりと見える。 Dハンマー側面のランパント・マーク…同上のデザインが刻まれている。なお、この部分はインスペクション・シールをはずして分解しないと確認できないので、写真はGun誌掲載のロックライト製モデルのものを転用した。 Eシーバー下部のメーカー・ロゴ…トリガー・ガードで隠れた部分に Rampant Classic が筆記体で、by ROKKENがブロック体で入れられている。実銃にはないものなので外見上は隠されているが、製造に関わった両社の誇りを感じさせる部分である。なお、この部分もインスペクション・シールをはずして分解しないと確認できないので、写真はGun誌掲載のロックライト製モデルのものを転用した。 ※上記のうち、CDのランパント・マークはSAAモデルガン史上初の試みであった。そして、これらはレイト・プロダクション・モデルでも実現されている。なお、SAAモデルガンとしては現状では最後発であるCAWの製品にもこれら2つは再現されている。 <特別限定品にのみ入れられている刻印> 特別限定品である本モデルには、上記の6点に加えてさらに細かく実銃とまったく同じ部分に刻印が入れられている。それは次のものである。 Fバントライン特有の名称及び口径表示…バレル左側に刻まれている。 Gバントライン特有のバレル・ナンバー…バレル根本の下側に刻まれている。 Hフレーム後部のアッセンブリー・ナンバー…本体のシリアル・ナンバーとは別に部品のナンバーが刻まれている。 Iゲートのアッセンブリー・ナンバー… 同上。ゲートを閉じた状態でも本体を後方から見ると確認することができる。 Jシリンダー前部のシリアル・ナンバー…シリアル・ナンバーの下3桁が刻まれている。 Kトリガー・ガードのシリアル・ナンバー…実銃と同様に1桁ずつ打たれている。 Lバック・ストラップのシリアル・ナンバー… 同上 Mグリップ内側のシリアル・ナンバー…組み立て時の摺り合わせのために下3桁のシリアル・ナンバーが針で彫られている。もちろん、モデルガンではそのような摺り合わせは行われておらず、刻印はあくまでも実銃を模しただけのものである。 なお、ロックライト製モデルに入れられているバックストラップ下部のメーカー・ロゴは本モデルでは省略されている。 かつてここまで刻印にこだわって作られたモデルガンがあったであろうか。ランパント・クラシックは発売にあたってコルト社に実物を持っていったことが雑誌の記事にも取り上げられているが、その際にはコルト社の副社長に「実弾発射機能がないこと、材質のちがいがあることを除いて、まさにコルト社の製品とまったく同じである。」と言わしめたほどである。まさにこだわりにこだわった、真のレプリカ・ガンと言えるだろう。 | ||
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| ☆パッケージ・付属品☆ -Package & Accessaries- | ランパント・クラシックのモデルガンの魅力は、本体だけでなく、パッケージを始めとしたこだわりの付属品にも感じることができる。 @木製の箱の外側に厚い紙が張られているのが量産品用であるが、特別限定品である本品用は木製の箱に白い皮(皮風の厚紙?)が張られ、名前表示には銀文字が使われている。ロックライト製特別限定品が「赤箱」(金文字)と呼ばれているのに対して、ニッケル・メッキ製特別限定品が「白箱」と呼ばれているのはここから来ている。下箱も外側は上蓋と同じ仕上げがなされている。内側は量産品と同じで、本体がグラグラ動かないようにするための内部部品(紙製)が固定されている(量産品は可動式)。なお、上蓋の中央にある銀文字表示は次のように入れられている。
A特別限定品には本体に傷が付かないようにするために麻製の布袋がついている。これはバレルの長さに合わせた専用サイズのもので、表にはメーカーロゴもプリントされている。このあたりは実銃のカスタム・モデルにも勝るとも劣らないコレクターズ調度品と言えるだろう。 Bカートリッジは量産品と同じものが6発附属しており、リムには W-W 45COLT の刻印がある。また、これも量産品と同様のレトロな紙製カートリッジ・ケースに入れられている。ただ、特別限定品なので、ケースいっぱいの数(7×5=35発)、あるいは少なくとも実物の箱を模した上蓋に表示されている12発がサービスとして入っていてほしかった。 C銃身やシリンダーを掃除するブラシも付いているが、これは短いバレル長のモデルに付いている物と同じサイズのもので、バントライン専用の長さにはなっていない。もっとも、バレルにはインサートが入っているので、最初から実際の掃除用に付いている物ではないが…。 D証明書はレイト・プロダクション・モデル共通の作りのものであるが、中の文章は特別限定品専用のものとなっており、当然ではあるが本体と同じシリアル・ナンバーも入れられている。サイズは134o×204oである。 E公認書は量産品と共通のものが入っている。文面はコルト社副社長がランパントのモデルガンを正式公認するという内容のものである。レザック調の厚紙でできていて、裏側にはコルトのロゴ・マークが印刷されている。サイズは159o×105oである。なお、写真は他のモデルに付いているものを合わせて表面と裏面を同時に撮影したものである。 F取り扱い説明書は2ndモデル共通のものである。表紙も含めると16ページの冊子タイプとなっている。サイズは124o×124oである。 Gカスタマー・ファイルは量産品と共通のものである。はがきサイズのもので、裏はアンケートになっている。ただし、正式なユーザー登録をするためのものではない。なお、写真は他のモデルに付いているものを合わせて表面と裏面を同時に撮影したものである。 Hヒストリカル・ブックは量産品2ndモデルと共通のものである。中身は16ページ構成で、2ndモデルのうんちくを語るのに欠かせないデータが満載である。本ホームページ中の2ndモデルの解説は、主にここに書かれていることを元にしている。サイズは190o×130oである。なお、写真は他のモデルに付いているものを合わせて表紙と内側ページを同時に撮影したものである。 I忘れてはならないのが外箱である。これまでのモデルガンはどんなに外箱がきれいでも、それはあくまでも単に本体を収納する箱に過ぎなかった。ランパントは@の箱も大切な付属品と考え、さらにそれを保護する外箱を準備した。この外箱は全2ndモデル共通のデザイン・紙質のものであるが、サイズだけはバレルの長さに合わせて6種類用意された。実は、案外この外箱へのこだわりが多くのSAAファン、モデルガン・コレクターをうならせたと言えるのではないだろうか。 | ||
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