朝5時半起床。都営線一之江駅から小川町経由で東京駅へ。出発の時間より30分ほど早く着いた。チキン弁当(実は結構お気に入り)とウーロン茶を買って新幹線に乗り込む。中学くらいから短波で朝鮮中央放送を聴いていてあの国の国情は大体わかっているだけに不安なものもある。反面、一度この目で見てみたいという気もある。そんな「怖いもの見たさ」で参加した今回のツアー。同行者の3名はまた違った感覚を持っているのだろう。7時28分のひかりで名古屋へ。あいにくの雨模様。荷物はやはり僕が一番少ない。EOSがなければもっと軽くできただろうが、何物も見逃さないためにはカメラは必要だ。名古屋からはエアポートバスで移動。乗り合わせた人がみんなこのツアーの参加者に見えてくる。空港でチケットを貰うとき、在日の人たちが相当いることが判明。みんな「再入国許可証」なる茶色の手帳を持っている。出国手続きは簡単に終わりいよいよ緊張が高まる。免税店の「塗るだけで痩せるクリーム」(懐かしい)はかなり高く積まれていたのにあっという間に売り切れた。こんなものまでお土産にするのだろうか。それとも自分用?
搭乗時間が迫りボーディングのアナウンスが流れる。しかし、乗るべき飛行機の便名を示すボードには行き先が表示されない。これは本当にピョンヤンに向かうのか?
いよいよ不安は募るが覚悟を決めて乗り込むのであった。
![]() いよいよ搭乗。しかしボードに行先がない! |
![]() 内装は妙にウッディな高麗航空機 |
飛行機はロシア製のツボレフだろうか? アエロフロートのステッカーを剥がした跡があるのでおさがりに違いない。昨年夏に利用したモスクワーイスタンブール間の飛行機に酷似しているが、何だか妙にウッディな造りで、木製ではないかと心配になる。座席は窮屈。3人がけで同じ列の通路側が在日のおじさん。この人が面白い人で、離陸寸前に「シートベルトがない!」と大騒ぎしていた。実際はあったのだが、下に垂れ下がっていて目につかなかったようだ。そしてそれを締めようとしたら、今度はベルトが短くされていておじさんはそれを無理やり腰に締めようとするから、その必死の形相が可笑しかった。後ろの仲間が「保険入ってんねんやろ。受取人だけ俺の名前にしといてくれたらええ」などと冗談を言うと、おじさんは「あんまり大きい声で言わんといて。近所迷惑やし」と言い返していて、くすくす笑ってしまった。機内食はなかなかのもの。卵焼きやのり巻きもあっておふくろの味のようだ。ビールは隣りの粗忽おじさんの弁によるとなんでもドイツで金賞を取ったことがあるらしく、確かにやや酸味のあるおいしいビールであった。フライトは3時間。韓国上空を通過するとおそらくその半分以下で済むのだろうが、当然ながらそれは不可能なので中国大陸からUターンするような格好になる。
赤茶けた大地に見事なランディング。一般に共産圏の航空機は軍人が操縦しているのでランディングはうまい、とよく言われるが本当なんだろうか?
![]() 機内食はおふくろの味 |
![]() これがピョンヤンの空港。金日成の肖像が異様にでかい。 共産主義国は往々にしてこういうことをする。 |
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