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首都圏から会津方面へは東北新幹線と磐越西線を利用するルートと東武鉄道〜野岩鉄道〜会津鉄道を乗り継ぐルートがある。スピードの面から移動手段としては前者の方が便利だが、急がない旅ならのんびり沿線の観光地を巡りながら後者のルートを選んでみるのも悪くない。沿線には有名な温泉もあるので途中で1泊するのもいいし、ちょっと早起きして日帰りで小さな旅に出かけるのもいいだろう。
■アプローチ
野岩鉄道と会津鉄道へのアプローチは東武鉄道(伊勢崎線〜日光線〜鬼怒川線)を利用する。鬼怒川までは特急きぬ号があるし、快速列車が1時間に1本程度、急行南会津号が1日に1本(上りは1日に2本)野岩鉄道・会津鉄道の会津田島まで乗り入れている(朝夕以外は基本的に乗り入れ列車のみ)。会津鉄道は野岩鉄道に接続する形で1時間に1本程度運行している。列車の時刻は市販の時刻表のほか東武鉄道のホームページにも掲載されている。
■野岩鉄道
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| 野岩鉄道 |
野岩鉄道は東武鬼怒川線の終点新藤原〜会津高原までの30.7Kmを運行している。沿線には湯西川温泉、川治温泉なとがあり、温泉目的で訪れる人も多い。また、終点の会津高原は尾瀬への玄関口となっているほか、冬になれば周辺にスキー場もオープンする。列車のほとんどは会津鉄道の会津田島まで乗り入れている。また、東武鉄道から乗り入れている急行南会津号は通過する駅があるので注意が必要。
■会津鉄道
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| 会津鉄道 |
会津鉄道は会津高原から西若松(西若松〜会津若松までは只見線)の57.4Kmを運行している。会津田島からは電化されていないため、全線を通して走る列車はなく、野岩鉄道から乗り入れてきた列車から会津田島で乗り換える形になり、ほとんどの列車が会津田島〜会津若松間を1時間強で運行している。沿線には湯野上温泉や芦ノ牧温泉などがある。観光シーズンにはトロッコ列車の会津浪漫号が1日に1〜2本運転される。また、1日に2本快速アルペンライナーが運行されているが、この列車も通過する駅があるので注意が必要。
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今回は野岩鉄道と会津鉄道沿線の代表的な観光地を日帰りで訪れた(各観光地の説明は下記を参照してください)。
東武鉄道を下今市で下車し7:26分発の東武鬼怒川線に乗り換える。この列車は野岩鉄道まで乗り入れており最初の目的地である竜王峡までは直通で約30分。列車は2両編成で朝早いということもあってか乗車率は50%程度。
途中有名な鬼怒川温泉を通り竜王峡で下車。竜王峡で1時間程度過ごしたあと竜王峡から塔のへつりへ向かうために再び野岩鉄道に乗車する。野岩鉄道は途中の中三依まではトンネルが多く、トンネルの間に駅がある感じだし、湯西川温泉などはトンネルの中に駅がある。トンネルを抜けると五十里湖や蛇行する鬼怒川の流れが見え、なかなか美しい風景だ。列車が会津高原に着くとここはもう福島県。こうやって訪れると福島県も以外と近い気がする。ここから会津鉄道に入り会津田島で、会津鉄道の会津若松行きに乗り換える。
ここからは2両編成のディーゼルカーで、ほとんどの駅が無人駅なのか運賃は整理券と共に降車時に車内で支払う。しばらく田園風景の中を走った後、大川の流れが見えてくる。この先が次の目的地塔のへつりだ。会津田島から塔のへつりまでは約20分。塔のへつりで約1時間過ごした後、会津鉄道で会津田島に戻る。
会津田島からは野岩鉄道で上三依塩原へ。ここは塩原温泉へのルートの1つとなっている。駅から上三依水生植物園までは歩いて約5分。しばらく植物園を散策した後、再び野岩鉄道に乗車し湯西川温泉へ。会津高原方面から乗車すると、ここの駅の直前に五十里湖にかかる鉄橋を渡り、直後のトンネルにはいるとこの駅になる。つまり、この駅はトンネルの中にあるのだ。五十里湖の展望台まではバスで3分ほど。また、湯西川温泉駅といっても実際の温泉街まではここからバスで30分くらいかかる。眼下に広がる五十里湖を眺めた後、直通列車で帰途についた。
●竜王峡
竜王峡は竜王峡駅で下車するとすぐなのだが、渓谷への入り口がわかりにくい(平日なので観光客もほとんどいなかった)。駅前の駐車場を突っ切ったところに立ち並ぶ土産物屋の間を抜けるとそこが渓谷への入り口。竜王峡は約2200万年前の火山爆発によってできた鬼怒川の渓谷で奇岩が連なり渓谷美を見せている。ジグザグになった道を下ると虹見の滝と五龍王神社が見える。ここからは約3Kmの自然研究路があるので、それに沿って歩いていく。渓谷にかかった虹見橋からは虹見滝の正面や渓谷が遠くまで見渡せ、ビューポイントの1つになっている。渓谷沿いの自然研究路は川のすぐそばにあるわけではないのでところどころからしか渓谷を見ることはできないが、途中花などが咲いていて心を和ませられる。研究路の折り返し地点となるむささび橋までは約30分。今回はここで折り返したがこの先は青龍峡や紫龍ヶ淵などの見所を回るコースもある。むささび橋を渡り往路とは反対側の道を通って引き返す。途中にはダイナミックな虹見の滝とは違うタイプの竪琴の滝がある。研究路を一周すると約1時間。ちょっと散策するにはちょうど良い距離だろう。研究路の入り口からは川の近くへ下りる道もある。
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| 虹見橋より | むささび橋より |
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| 五龍王神社 | 竪琴の滝 |
●五十里湖
五十里湖は湯西川と男鹿川が合流する地点に作られた五十里ダムによって生まれた人造湖で、日本橋から50里の距離にあるためこの名前が付けられたらしい。湯西川温泉駅を出ると眼下に五十里湖が広がるが湖岸に出ることはできない。また、展望台は駅からバスで3分くらいのところにあるので(歩いても大したことはないだろうが)、鬼怒川温泉や川治温泉から来る場合はバスを利用した方が便利かも知れない。五十里湖にかけられた野岩鉄道の鉄橋は、周囲との景観を考慮してわざと錆色を生かしているそうだ。
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| 湯西川温泉駅より五十里湖を望む | |
●上三依水生植物園
上三依塩原駅を出て目の前の道を右に5分ほど歩くと上三依水生植物園がある。植物園には約300種の湿生・水生・高山植物があり、各植物には名札が付いている。園内は8つのゾーンに分かれており、湿生・水生植物のゾーンには池の中に歩道がつけられている。園内はそれほど広くないので1時間もあれば一通り回ることができる。
開園時期は4月15日〜11日30日(無休)、開園時間は9:00〜16:30で、入場料は大人が300円、小・中学生が150円となっている。
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| 上三依水生植物園 | ||
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| 上三依水生植物園のパンフレット |
●塔のへつり
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塔のへつり駅を出て右側に歩いていくと5分ほどで塔のへつりがある。塔のへつりは百万年もの長い年月の侵食と風化の結果できた奇岩、怪岩による岩の塔で、国の天然記念物になっている。ちなみに「へつり」とはこの地方の方言で川に沿った断崖や急斜面の意味とのこと。入り口には土産物屋が並び、その奥の階段を下りていくと吊り橋がある。吊り橋を渡って対岸に行くと岩のくぼみに作られた遊歩道がある。