2004Jリーグチャンピオンシップ
幸せな時間だった。
1試合目90分、2試合目90分、そして延長戦の30分、PK戦の時間
210分プラスαの時間
Jリーグ最後のチャンピオンシップ
横浜F・マリノスvs 浦和レッドダイヤモンズ
Jリーグの始まった時から優勝争いに関わっていた横浜に比べ、
お荷物、と言われ低迷し、J2に落ちたこともある浦和。
来年からJリーグが1シーズン制に移行することになって、
今年が最後のチャンピオンシップと決まった時、
まさかこのカードのチャンピオンシップが見られるとは思わなかった。
横浜はともかく、浦和がステージ制覇できるなんて思えなかった。
確かに去年、初めてナビスコカップでタイトルを取った。
でもトーナメントとリーグ戦は違うし、監督がギド・ブッフバルトに変わった.
現役の最後、浦和で活躍してくれたギドはとても好きな選手だ。
コメントを読んだりしていると人間的にも好感のもてる人だ。
それだけにシーズン前は心配でしょうがなかった。
ギドがサポーターから罵声を浴びせられるような、
そんなシーンだけは見たくない、と思っていた。
アドバイザーを務めていたとはいえ、どのチームでも監督経験のない人に、
そんな簡単にチームを作り上げられないと思った。
だから優勝はともかく、そんなことにだけならないでいてくれればそれでいい、
そんな気持ちだった。
セカンドステージに快進撃を続けても、マジックが出ても、信じられなかった。
全敗して、他のチームが勝って、優勝できないんじゃないか、と思った。
なんだか浦和ってそんなチーム、と思ってしまうのだ。
でも、セカンドステージは横浜の勝ちにより転がり込んできた。
もちろん、その前に勝っていたから、浦和が優勝できたわけだけど、
優勝決定の試合に限ってはそういう感じ。
去年のセカンドステージ、エメルソンのロスタイムのゴールで横浜が優勝した。
あの劇的な幕切れ。
不思議なめぐり合わせ、とでもいうのだろうか。
そしてなんだか、負けて優勝、というのも浦和らしい気がした。
同時にあの、哀しいVゴールを思い出したけど。
(浦和はJ2降格の試合で、Vゴール勝ちしています)
そしてチャンピオンシップ。
友達のおかげで2戦ともなんとかチケットが手に入り、
スタジアムで観戦することができた。
横浜はチャンピオンになったことがあるし、浦和を応援、と思っていた。
でも、いざ試合が始まったら、浦和を応援してはいるのだけど、
なんだかこの2チームのチャンピオンシップを見られている、
ということだけでとてつもなく幸せで、
試合を見ているだけで精一杯になってしまった。
プレーのひとつひとつを見逃したくなくて、
時間が滑り落ちないように見ていたくて。
声も出せず、写真も撮れず、
ただただピッチを見つめていた。
1戦目、ホームの横浜で、F・マリノスはF・マリノスらしい試合をした。
2戦目、ホームのさいたまで、レッズはレッズらしい試合をした。
チャンピオンシップとはいえ、こんなに素晴らしい2戦を、
見せてもらったのは本当に珍しいと思えた。
その素晴らしいゲームが、自分の好きな2チームで行われていること、
こんなに幸せなことはなかった。
1戦目、赤いユニを着ているのに、
得点を決めたのが元浦和の河合竜二選手というアナウンスを聞いて、
嬉しくなって、拍手してしまった。
浦和を戦力外になって、トライアウトに参加して、
横浜に入った。
なかなか試合に出る機会に恵まれなかったけれど、
去年の後半、今年と徐々に出場時間数を延ばし、CSにスタメンで出た。
そういう選手がいること、結果を出したこと、が嬉しかった。
2戦目、1戦目でマリノスの術中にはまったような、
緊張でガチガチで動かなかったように見えた浦和の選手達が、
ホームのさいたまスタジアムでまるっきり違う動きを見せた。
今シーズンの浦和のゲーム、そんな試合を見せてくれた。
ピッチが狭く感じるくらい、走り回っている選手達がいた。
終わって欲しくない・・・
なんだかそう思いながら見ていた。
ずっとこの試合を見ていたい、と。
延長に入った時はだからちょっと嬉しかったよーな(笑)
PK戦は、時の運もある。
戦績的には1勝1敗、そして最後まで走った。
どちらのチームも本当に素晴らしかったと思う。
こんな試合を見ると、来年からチャンピオンシップのないことが、
ちょっぴり惜しくなってしまう。
でも、だからこそ、最後のチャンピオンシップが、
こんなにも素晴らしい試合であったこと、
それを本当に誇りに思う。
ありがとう、横浜F・マリノス
ありがとう、浦和レッドダイヤモンズ
こんないい試合を2試合も見せてくれて。
ほんとうにほんとうに幸せな時間でした。
そして、
2004年、年間チャンピオンおめでとう!
横浜F・マリノス!!