空のコトバ 水の想い

風歌幻想

深い霧が街をつつみ

青い黄昏が訪れる
わたしはまた

ちいさな丘のうえ

塔をめざして

この扉を開く
街は深く沈み

沈没船のように

口を閉ざして

昔を想う
幻はいつも西のかなた

夕闇とともに訪れる
わたしは今宵

街を見下ろし

遠い呼び声

風の歌を聴く
空の端にたたずみ

あなたの姿を待つ

霧のむこうに

耳を澄ます
空の端でひとり

風の歌を聴きながら