空のコトバ 水の想い

夏の魚

あの夏の日を

いまも思いだしてる

厚い本をいつも

かかえてたあなた

見知らぬ場所を

見ていた瞳に

広がる海を

映しだしていた

あの夏の夜を

いまも夢にみている

あなたの消えた町に

とり残されて

閉じこめていた

終わらない夏の

最後の想い 

川に流そう

ああ 夏の夜を

泳ぐ魚になって

このちいさな水槽

抜け 夜の海へ

夏の陽ざしはいつも

どこかせつなく

気だるい午後は

過去の記憶 掘り起こす

届くはずない

手紙 待つ日々に

終わりを告げて

歩きはじめて

ああ夏の夜を

泳ぐ魚になって

この小さな水槽

抜け 夜の海へ
向日葵の花

両手で抱きしめ

夏色の風 

さあ受けとめて

透きとおり流れてく

夏の夜を渡る魚

夏の日に閉じこめた

この想い川に放し
遠く広がる海へ

泳ぎだすの いま