
![]()

・ 絵をクリックすると、
大きな画像で見られます。
学校から電車にのらず、駅をいくつも歩いて帰っていました。知らない道を歩くと見知らぬ世界に迷い込んだような、そんな気がして。頭のうえにはひろい空がひろがり、草や木が風に揺れる音を演奏に歌をうたいます。聴いているのは空や木々や草たちだけ。でも、どんなにかなしくて泣いていても、そうして歌っていれば元気になれました。
いつしか、わたしにとって歌は祈りとなり、たいせつなものになりました。わたしの祈りは草や花たちがほんのすこしの陽ざしと雨の恵みを願うような、ほんとうにささやかな、ちいさなものです。それは、大好きなものたちに「大好きだよ」、とつたえること。だから、歌うことはいとおしく思うことに似ています。
わたしにとって歌は祈りであるのと同時に、言葉をもたないものたちもにつたわるコトバです。空からもらったものをうけとめて、それを歌にして伝えてまた空へと還す・・・それはまだ、つたないコトバかもしれません。けれどもし、ほんのすこしでもそれが伝わるなら・・・
わたしにとって祈りとは「想いの循環」です。歌は空気にとけて、すべてのものへ伝わっていきます。そうして想いは水のように循環し、めぐりめぐっています。
空のコトバや大地の想い・・・それはだれのこころの水底にもかならずある、だいじなだいじな記憶です。それを呼び覚ますためのひとしずくに、いつかなれたらいいな、と思います。だれにでもわかる言葉で、だれにでもわかるように伝えられたらいいな・・・
ささやかだけれど、空にとどくよう
いつも歌っています・・・
2000.1.10
そうじゅもりお