
鳥羽市、最後の船大工森本さんが自家用の
小舟(^ベガ船)の製造を始めました。この船は
30年近く田へ通うのに使っていた船が老朽化
したため、新たに作り替えているものです。
いまや県内の船大工は30名をきり、実際に
建造されるのは1年に1隻程度であり、小型の
船とは言え建造技術を伝える貴重な一隻といえ
ます。


普段は農作業の道具などが入れられている納屋
が、森本さんの木造船建造の作業小屋となっています。
現在行っている作業は、船底板3枚をつなぎ合わ
せる際、亜鉛メッキされた舟釘を打ち込むため、
ほぞのような穴を、少し形の変わったノミで打ち付
けているところです。船底板は一寸五分(約45ミリ)
側板は一寸(約30ミリ)の厚さがある杉板3枚を、水平に
張り合わせるのです。



右は側板の部分ですが、水平に色の
変わった所、上下2枚が張り合わせられ
て、船首部分の高さを構成しています。
この小舟の完成は11月下旬とのことで
すでに小部品も用意されていました。
板に線引きされ、加工の順番を待つ部品が
農作業機のトレーラーに無造作に積まれ
ています。


森本さんの倉庫に訪れると
1月の大安の日に進水したそうで
エンジンを積むと県の許可が必要
なので、まだ動かせないと言うこと
でした。30年間使った木船は海の
博物館へ収納される予定で隣の浜
に引き上げてありました。
