源流てんから 毛バリ、


毛 バ リ


秩父の職漁師、堀越康吉師の毛バリ(復刻)

桑原玄辰翁の順毛毛バリも右田政夫翁の逆さ毛バリも全て忘れて、私の毛バリの原点が此処にあります。
赤の絹糸で下巻きとし黒の絹糸で胴を作る。
チャボの茶首毛を巻き背負い、チャボの黒毛を腹毛として取り付けたものです。
師が此の一本の毛バリで奥域の定岩魚を付き場毎に掛けて抜きあげた情景が目に焼きついて離れません。

毛鉤は踊り子、谿川の流れは舞台、私は演出者、竿を通して舞わせるとき、 さて 観客の岩魚達は・・・。

踊り子は、清楚なほうがいい、華美な装いはいらない。 そのほうが演出に美しく舞ってくれる、或る時は妖艶に…或る時は童女の様に…。


  私の使う、毛バリの要件

・見え易いこと。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
見えなくては岩魚の寄りが判りません・・から。
・浮きすぎず沈みすぎないこと。・・・・・・・・・・・・・・
比重は凡そに1.2か放って置けば段々に沈む程度、どちらも過ぎると操ることができません・・から。
・飛ばし易いこと。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
空気抵抗があると思う処に打ち込めません・・から。
・濡れても姿形が変わらないこと。・・・・・・・・・・・・
虫は水中でも形は変わりません・・から。
・姿勢が何時も正しく保たれること。・・・・・・・・・・・ 着水時も流れている時も、8.9割は咥えた岩魚の下口吻にハリ先は刺さっていなければいけません。
・蓑毛はハリがあっても柔らかいこと。・・・・・・・・・・ 毛鉤は何時も引いていて、殆どの場合は引き操作をしています。踊るようにそよがねばなりません。
・岩魚の本能・食感を刺激する色が入ること。・・・・
岩魚が「オャッ!」と感じ「喰う!!」と感じてくれなければいけません・・から。

 私の使う毛ばり

源流岩魚の、水面あるいは水面下近くでの誘い見釣り専用です。
何のことは無い、堀越康吉師の毛鉤の殆どを真似たものに目印を取り付けただけのものです。
春夏秋と季節に関係なく、天候におかまいなく、源流だろうと渓流であろうと、岩魚だろうと山女魚であろうと、パターンはこの一種類だけです。
要は、姿・形はこの一種類しか使いません、与件や気分で変えるとしてもサイズ・蓑毛の色・胴巻きにゼンマイか孔雀を巻き込む位です。
あとは、時節や環境などによって、どのように泳がせ・躍らせ・操って演出させようか・・・とのことだけなのです。

 ハリ 〜 がまかつ テンカラ専用管付スレ 6・7・8号   尻巻き〜金色糸  下巻き 〜 赤の絹糸   胴巻き 〜 黒の絹糸  頭巻き〜赤の絹糸
 蓑毛 〜 チャボ鳥の茶首毛(黒・茶・白)    腹毛〜蓑毛の下方約三分の一を後ろに括り黒止め糸で巻いてしまいます。
 目印 〜 ポリヤーンの餌釣り用目印 (これは邪道でしょう。しかし見釣りに拘り、視力の悪い私には必要なのです)


写真の毛バリは、管付きスレ8号に巻いた源流岩魚用の定番です。


そして、稀にはこんな逆さ花笠を、水面から少し沈ませてクイクイクイと泳がせます。



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