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 IBM SANディスク DS4000シリーズの導入と構築 

参考)
IBM DS4000インデックスページ

IBM RedBooks(日本語)

IBM DS4300 Midrange Disk Systemファームウェアダウンロード
IBM System Storage DS4000ファミリー ファームウェア更新ガイド

Storage Newtowk Industory Association(SNIA):ストレージ全般、ツール含む。各国語サイトあり。
Fibre Channel Industory Association(FCIA):FC専門。各国語サイトあり。
 
 
+IBM SANディスク DS4000シリーズの導入と構築

  ・初期設定
    ・IPアドレスの設定
    ・HBA BIOSの更新及びデバイスドライバの導入
    ・DS4000 - Switch - Server間の結線
    ・スイッチのゾーニング
    ・DS4000/FAStT Storage Managerソフトウェアの導入
  ・DS4000の構成
    ・DS4000の認識
    ・DS4000に名前をつける
    ・Premium Feature Key
    ・RAID Arrayの作成
    ・Hostの定義
    ・LUNのマッピング
    ・(参考)MSJを使ったHBAのWWPN確認
    ・OS上での認識
    ・
ファイルシステムの作成
  ・DS4000の管理
    ・SNMP/E-mailアラート設定
    ・Event log、Subsystem Profileの参照、取得
    ・障害判別、復旧手順(Recovery Guru)
    ・コマンドラインインターフェース(CLI)
    ・Performance Monitor
    ・FlashCopyの使用
    ・DS4000のFirmware更新

 

試行環境: サーバ:IBM xSeries235、HBA:IBM TotalStorage FAStT FC2-133 Host Bus Adapter(P/N:24P00960) 2枚、FCスイッチ:IBM 2109、SANディスク:IBM DS4300

1.初期設定

(1)IPアドレスの設定

DS4000をイーサーネット経由で
out-of-band管理(サービス提供に使用するFabric側のセグメントを、管理にも使用するのがin-band管理。別途イーサーネット経由で管理を行うのがout-of-band管理)できるようにIPアドレスを、DS4000の各コントローラに割り当てる。デフォルトでは、以下IPアドレスが設定されている。

Controller IPアドレス サブネットマスク
A 192.168.128.101 255.255.255.0
B 192.168.128.102 255.255.255.0


A.DS4000の電源を投入する。コントローラA、B2つの電源を入れる。なお、外部接続のEXPユニットがある場合は、「EXPユニット」->「コントローラ」の順に電源を入れる
  (切断の場合は、逆順)

B.DS4000の後部にあるコントローラA側のシリアルポートにケーブルを接続する。

C.WindowsOS標準のハイパーターミナルを起動する。

  
ポート設定:
   ・接続方法:COM1
   ・ビット/秒:57600
   ・データビット:8
   ・パリティ:なし
   ・ストップビット:1
   ・フロー制御:なし

  ケーブルを接続し、ctrl+Pause(Beak)でBreak信号を送る。以下のメッセージが出力されたら、「ESC」キーを押す。

    
Press within 5 seconds:<ESC>for SHELL, <BREAK>for band rate

  接続されない場合は、数回Break信号を送って反応を見る。
  ※「Set baund rate:press<space> within 5 seconds」のメッセージが出た場合は、即spaceキーを押す。「baud rate」の設定がなされるので、再度Break信号を送る。

D.シェルにログインするため、パスワード(infiniti)を入力する。

E.netCfgShowコマンドを実行し、現在の設定を確認する。

-> netCfgShow

==== NETWORK CONFIGURATION ====
Interface Name     :gei0
My MAC Address    :00:a0:b8:16:89:94
Mt Host Name      :DS4300a
My IP Address      :192.168.128.101
Server Host Name   :host
Server IP Address   :0.0.0.0
Gateway IP Address  :192.168.128.100
Subnet Mask       :255.255.255.0
Network Init Flags   :0x00
Network Mgmt Timeout :30
Shell Password     :xxxxxxxxxxx
User Name        :guest
User Password     :xxxxxxxxxxx
NFS Group ID Number:0
NFS User ID Number :0
value = 27 = 0x1b

F.netCfgSetコマンドを実行し、設定の変更を行う

-> netCfgSet

==== NETWORK CONFIGURATION ====
My Host Name    :DS4300a      DS43001A
My IP Address    :192.168.128.101 
192.168.10.14  <- 変更ポイント1
Server Host Name :host         (空)
Server IP Address :(空)         (空)
Gateway IP Address:(空)         
192.16810.100  <- 変更ポイント2
・・・以降の指定は全て(空)

Network Configuration successfully written to NVRAM.

G.もう一方のコントローラBについても、同様の方法でIP設定を行う。



(2)HBA BIOSの更新及びデバイスドライバの導入

ア.事前確認

A.「デバイスマネージャ」を起動し、「?その他のデバイス」のところで、「?ファイバ・チャネル・コントローラ」と表示されていることを確認する。また、ファイルエクスプローラ
  を起動し、「%systemroot%\system32\drivers」にql2xxx.sys(ドライバ本体)が存在しないことを確認する
(=ドライバが未導入)

B.サーバを再起動し、以下メッセージが出力されたら即、「ctrl+Q」を押し、Fast!UTILを起動する。

   QLogic Corporation
   QLA2312 PCI Fibre Channel ROM BIOS Version X.XX
   Copyright (C) QLogic Corporation 1993-2002 All Rights Reserved.
   www.glogic.com

   Press <ctrl+Q> for Fast!UTIL


   Fast!UTILメニューが起動する。「SZelect Host Adapter」で、まず一方のアダプタを選択し、「Configuration Settings」 - 「Host Adapter Settings」を選択。
   HBAのI/Oアドレス(例:2400)とWWPN(World Wide Port Name)をメモする。2つめのHBAについても同様にメモする。あわせて、BIOS Revision(BIOSのレベル情報)
   も控えておく。

(例) I/O Address WWPN BIOS Revision
HBA1 2400 21:00:00:e0:8b:1a:43:d6 1.25
HBA2 2400 21:00:00:e0:8b:1a:c1:d1


イ.最新BIOSへの更新


サポートCDからBIOSの更新を行う場合は、CDを装填し、マシンを再起動。以下「オ」の手順以降を実施する。

A.以下サイトより、最新のBIOSを入手する。

  http://www-1.ibm.com/servers/storage/support/allproducts/downloading.html


イ.上記でダウンロードしたファイル(例:IBM FAStT FC2-133 Host adapter BIOS 1.47の場合:39y4771.zip)内の、(例)「39y4771」 - 「fc2-133_v1p47_0612005.EXE」を
   ダブルクリックする。「BIOS更新用ディスケット作成」プログラムが起動する。

ウ.空きFDをフロッピードライブに装填し、画面右上の「Drive」が「A:」になっているのを確認し、「OK」を押下。
  「The Operation complete with no error.」メッセージが出力されたら、BIOS更新用ディスケットは正常に作成されている。「Quit」を押下し、プログラムを終了する。

エ.「BIOS更新用ディスケット」を装填した状態で、マシンを再起動する。

オ.ブートが完了すると、プロンプトが表示されるので、以下コマンドを入力する。

> flashutil /f  <-- ベリファイの実施
QLA2312 Flash at I/O Address 2400 Verified Successfully

> flashutil /l 
<-- NVRAMの更新
NOVRAM at Address 2400 Loaded Successfully

>flashutil /u 
<-- BIOSデフォルトの更新(更新したBIOSを使用してほしい旨設定)
QLA2312 Flash at I/O Address 2400 Verified Successfully

カ.マシンを再起動し、Fast!UTILを起動する(マシン起動中に「Press <ctrol+Q> for Fast!UTIL」のメッセージが出力されたら、「Ctrl」+「Q」)。

キ.表示されたメニューより、「I/O Address」を確認する。確認後、一方のアダプタを選択し、「Configuration Settings」 - 「Host Adapter Settings」を選択。
  WWPNを確認する。あわせてBIOS Revisionも確認する。



ウ.デバイスドライバーの導入

A.マシンを起動すると、「新しいハードウェア検索ウィザードの開始」ダイアログが表示される。「次へ」を選択。

B.サポートCDを装填し、「デバイスに最適なドライブを検索する」を選択し、「次へ」を押下。「検索場所のオプション」では「CD-ROM」をチェックし、「次へ」を押下。

C.「?ファイバ・チャネル・コントローラ」「このデバイスのドライバが見つかりました。このドライバをインストールするには「次へ」をクリックしてください。
  D:\W2K\2340\W2K\oemsetup.inf」メッセージが出力されたら、「次へ」をクリックする。

D.「デジタル署名が見つかりませnでした」メッセージについては、「インストールを続行しますか?」に対して「はい」を押下。

E.「新しいハードウェア検索ウィザードの完了 QLogic QLA23xx PCi Fibre Channel Adapter このデバイスに対するソフトウェアのインストールが終わりました。」
  が出力されたら、「完了」を押下。2枚目のHBAについても、同様にウィザードに従いドライバー導入を行う。

F.デバイスマネージャを起動し、「SCSIとRAIDコントローラ」のアダプタ表示にて、「QLOgic QLA23xx PCI Fibre Channel Adapter」が2枚分並んで表示されている
  ことを確認する。

G.上記アダプタを右クリックし、「プロパティ」を選択する。表示されるダイアログの「全般」タブで「場所 = HBAのスロット番号」を確認する。

H.「ドライバ」タブを選択し、デバイスドライバのバージョンを確認する。

I.「リソース」タブを選択し、「I/O範囲= I/O Address」(例:2400-24FF)を確認する。


※Windows環境では、デバイスマネージャから各FCアダプタのI/Oアドレスを確認できる。Fast!UTILの内容と照会することで、I/Oアドレスと各アダプタのWWPNの対応を
  確認できる。

※デバイスドライバ導入後であれば、IBM DS4000 Host Adapterのユーティリティ「IBM DS4000 Management Suite Java(MSJ) Dianostic and Configuration Utility」を使用
  して、Fast!UTILの内容をリブートせずに確認できる。本ユーティリティは以下より入手可能。

  http://www-1.ibm.com/servers/storage/support/disk



(3)DS4000 - Switch - Server間の結線

A.DS4000のミニハブ、SwitchそれぞれにSFPモジュール(もしくはGBIC)がついていることを確認する。

B.FibreケーブルをそれぞれのSFPモジュールとHBAをFibreケーブルで接続する。接続構成は以下図とする。なお、Switchのゾーニングでポートゾーニングを行う場合は、
  何番のポートにどのデバイスが刺さっているかを覚えておく必要がある。

  ※DS4000シリーズのミニハブは、Switch接続を行う場合は、fabric接続となり、1ミニハブあたり1ポートしか使用できない。しかし、直結の場合はFC-AL接続で2ポート使用
    可能である。


サーバ
HBA HBA
| |
ポート ポート
Zone1 FCスイッチ Zone2
ポート ポート
| |
ControllerA ControllerB
DS4000

(4)スイッチのゾーニング

A.スイッチの初期設定を行う。詳細は、IBM SANスイッチの主要なコマンド一覧参照。

B.ブラウザを起動し、以下URLにアクセス。スイッチスペシャリストを表示する。

  http://[スイッチに割り当てたIPアドレス]

C.「Name Server」を選択し、DS4000とWindowsサーバのNodeWWN、スイッチのポートと接続しているアダプタのPortWWNを表示する。

  例)

Domain# Port# Port ID Port Type Port WWN Node WWN Symboric Name
9 0 091000 N 21:00:00:e0:8b:1a:43:d6 20:00:00:e0:8b:1a:c1:d1 NULL
9 1 091100 N 21:00:00:e0:8b:1a:c1:d1 20:00:00:e0:8b:1a:c1:d1 NULL
9 2 091200 N 20:04:00:a0:b8:16:0c:a3 20:04:00:a0:b8:16:0c:a2 [28]"IBM 1722-600 0520"
9 3 091300 N 20:05:00:a0:b8:16:0c:a3 20:04:00:a0:b8:16:0c:a2 [28]"IBM 1722-600 0520"


D.元の画面に戻り、「Zone Admin」を選択する。ユーザ名/パスワードが要求されるので、入力し、ログインを行う。

D.「Zone Administration」ダイアログが表示される。

 (a)PortWWNに対し、わかりやすく別名(=Alias)をつける

    ・「Alias」タブを選択し、「Client Alias」ボタンを押下。希望するAlias名(例:WinServ1HBA1)を入力する。
    ・「Member Selection List」にあるWWNsフォルダを開いて、対応するHBAのWWPNを選択し、画面中央の「Add Member」ボタンをクリックする。
    ・もう一枚のHBAについても、同様の手順で、Alias(例:WinServ1HBA2)をつける

 (b)次にDS4000ストレージ側の定義を行う。同様にDS4000コントローラのAlias名(例:「DS43001ctrlA」「DS43001ctrlB」)も作成する。

 (c)どのポートとどのポートを接続するかを決める、ゾーンを作成する。

    ・「Zone」タブを選択する。
    ・「Create Zone」ボタンを押下し、ゾーン名(例:WinServ1HBA1_DS43001ctrlA_Zone)を入力する。
    ・「member Selection List」のAliasフォルダを開き、先ほど作成したAlias名のうち、つなぎたいもの同士をそれぞれ「Add Member」で選択して、双方ともメンバーに
     加える。
    ・残りのゾーンも同様にして作成する。(例:「WinServ1HBA2_DS43001ctrlB_Zone」)


●ゾーニング例
Zone Alias WWPN
WinServ1HBA1_DS43001ctrlA_Zone WinServ1HBA1 21:00:00:e0:8b:1a:43:d6
DS43001ctrlA 20:04:00:a0:b8:16:0c:a3
WinServ1HBA2_DS43001ctrlB_Zone WinServ1HBA2 21:00:00:e0:8b:1a:c1:d1
DS43001ctrlB 20:05:00:a0:b8:16:0c:a3


 (d)上記で作成したゾーンを活動化するために、活動化したいゾーンを「Config」グループにまとめる。本コンフィグを活動化することで、その中の面罵として入っている
    ゾーンが活動化されることになる。

    ・「Config」タブを選択する。
    ・「Config Cfg」を押下して、コンフィグ名(例:DS4300WS1_config)を入力する。

 (e)Zone/QLoop Selection listで「Zones」フォルダを開き、上記(c)で作成したゾーン「例:WinServ1HBA1_DS43001ctrlA_Zone、WinServ1HBA2_DS43001ctrlB_Zone
    の2つ
」を「Add Member」でコンフィグのメンバーに加える。

 (f)ウィンドゥ下部の「Enable Config」のチェックを行い、「Apply」ボタンを押下。「Config currently enabled(現在活動化されているコンフィグ)」に、上記で作成した
   コンフィグ名が出ていれば完了である。「Done」を押下し、画面を終了する。

   ※画面最下部のステータスバーに「Committing Changes・・・」と表示され、最後に「Successfully committed changes to the switch.」と表示されれば、更新は完了。

E.ブラウザを閉じて次の作業に移る。



(5)DS4000/FAStT Storage Managerソフトウェアの導入

DS4000を管理、接続するのに必要な以下のソフトウェアを導入する。

  ダウンロード:http://www-03.ibm.com/servers/storage/support/allproducts/downloading.html

●DS4000/FAStT Storage Manager Client(SMclient)
  管理端末に導入する。管理端末を専用に別途設ける必要はない(=ホストを管理端末にしても構わない)。また、DS4000の障害監視を行うEvent Monitorもこのソフトと
  同時に導入される。Windowsでは、Event Monitorを導入するかどうかを選択できる。

●Redundant Disk Array Controller(RDAC)
  DS4000のマルチパスドライバー。パス障害が起こったときに、I/Oパスの切り替えを自動的に行う。Windows環境では必須になる。

●Storage Manager Agent(SMagent)
  DS4000をFibre経由のIn-band管理を行うのに必要。イーサーネット経由のOut of band管理を行うのであれば導入する必要はない。

●Storage Manager 9 Utility(SMutil)
  DS4000のDiskを認識させたり、FlashCopyなどを行う際に必要なツール。ホストに必ず導入する必要がある。

●DS4000/FAStT Management Suit Java
  HBAの管理を行うのに有効なツール。オプションで導入する。


※Windows2000の場合は、FSM8.3以上の導入にはSP4以上の適用が必要となる。

※SMclientを導入する管理端末のOSは以下の条件を満たす必要がある。
  ・Windows NT 4.0 Server with Service pack 6a
  ・Windows NT 4.0 Enterprise Edition with Service Pack 6a
  ・Windows NT 4.0 Workstation with Service Pack 6a
  ・Windows 2000 Server with Service Pack 4
  ・Windows 2000 Professional with Service Pack 4
  ・Windows 2000 Advanced Server with Service Pack 4
  ・Windows XP Professional Edition
  ・Windows Server 2003 Web Edition
  ・Windows Server 2003 Standard Edition

※DS4000に接続可能なホストは以下の条件を満たす必要がある。
  ・Windows NT 4.0 Server with Service pack 6a
  ・Windows NT 4.0 Enterprise Edition with Service Pack 6a
  ・Windows NT 4.0 Workstation with Service Pack 6a
  ・Windows 2000 Server with Service Pack 4
  ・Windows 2000 Professional with Service Pack 4
  ・Windows 2000 Advanced Server with Service Pack 4
  ・Windows Server 2003 Web Edition
  ・Windows Server 2003 Standard Edition

  ・Windows Server 2003 Enterprise Edition

  DS4000/FAStT Storage Managerの各ソフトウェアは、以前は個別に導入し、その導入にも順番があったが、バージョン9.15からは一括して導入できる。



ア.DS4000/FAStT Storage Managerの導入


A.「アプリケーションの追加と削除」画面で、以下のタイトルがないことを確認し、「DS4000/FAStT Storage Manager」のソフトウェアがインストールされてないことを
  確認する。

   DS4000/FAStT Storage Manager Host Software v 09・・・

B.Windows 2000 Serverの場合は、RDACのためのHotFixをあらかじめ充てておく必要がある。以下のHotFixを適用していない場合は、あてておく。

   Windows2000-KB822831-x86-JPN.exe

C.Storage Managerのインストールファイル(例:39y4836.zip)をダブルクリックし、その中の(例)「W2KWS03_9p15_IA32」 - 「Windows」 - 「SMIA-WS32-09.15.35.03.exe」
  を起動する。

D.「Introduction」画面にて、「Next」を押下。

E.「Choose Install Folder」画面にて、デフォルトのまま「Next」を押下。

F.「Select Installation Type」画面にて、「Typical(Full Installation)」を選択する。ただし、SM agentは、イン・バウンド管理を行う必要がなければ(アウト・バウンド管理を
  するなら)導入する必要はない。

G.「Automatically Start Monitor」画面にて、Event Monitorの自動起動を行うかを聞いてくる。「行う」ということで、そのまま「Next」で進める。

※「FCSM Client」「Event Monior」を導入したマシンとDS4000間では定期的な状態確認用の通信が行われる。よって不要なトランザクションを抑えるためにも
  複数台のマシンに「FCSM Client」「Event Monior」を導入することは推奨されない。

H.「Pre-installation Summary」画面にて、インストール情報を確認後、「Install」を押下し、導入を開始する。

I.導入が完了すると、「Install Complete」画面が表示される。「yes,restart my system」を選択し、「Done」を押下。

J.マシン再起動後、「C:\Program Files\IBM_DS4000」フォルダが存在することを確認する。

K.「コンピュータの管理」を起動し、「システムツール」 - 「システム情報」 - 「ソフトウェアの環境」 - 「ドライバ」内に、「rdacbus」「rdacdisk」が存在し、実行中の状態で
  あることを確認する。

L.「C:\Program Files\IBM_DS4000\util」以下に複数のファイル(hot_add.bat、SMdevices.bat、SMrepassist.exeなど)ができていれば、SMutilが導入できていることが確認
  できる。


イ.MSJ(IBM FAStT Management Suite Java)の導入

Webサイトよりダウンロードし、当インストーラ(例:39m7057.exe)を起動。ウィザードに従って、全てデフォルト指定のまま導入する。



2.DS4000の構成

(1)DS4000の認識

FSM ClientでDS4000を管理できるように、DS4000の認識、登録を行う。

A.「スタート」 - 「プログラム」 - 「Storage Manager 9 Client」を選択し、IBM DS4000/FAStT Storage Manager 9 Clientを起動する。この時点ではDS4000はまだ見えずに
  Storage Management 9 Clientを稼働させているWindowsサーバだけが可視になっている。これからDS4000をディスク・サブシステムとしてこのWindowsサーバに認識させ、
  さらに論理ドライブを定義していく。

  「Enterprise Management Windows Task Assistant」(Ver.9.1.2より新設される)画面にて、一番上の「Add Storage Subsystem」を押下。

B.「Select Addition Method」画面にて、ストレージ・サブシステムの定義を自動/手動いずれの方法で行うかの指定を行う。ここでは、「Manual」を選択して、「OK」を押下。
  なお、「Automatic」を選択した場合、同一ネットワーク上の全てのDS4000が認識される。

C.「Add Storage Subsystem」画面にて、以下指定を行う

   ・「Out-of-band management」にチェックを入れ、イーサネット経由での管理を行う
   ・「First Controller」に、DS4000コントローラAに割り当てたIPアドレスを指定する
   ・「Second Controller」に、DS4000コントローラBに割り当てたIPアドレスを指定する


D.検索が終わると「Storage Subsystem Added」画面が表示される。これ以上、ディスク・サブシステムを登録するか?の質問に対し、「No」を押下。
  もとの「Enterprise Management Windows Task Assistant」画面に戻る。



(2)DS4000に名前をつける

A.「Enterprise Management Windows Task Assistant」画面にて、「Name/Rename Storage Subsystems」を押下。

B.「Name/Rename Storage Subsystem」画面にて、DS4000に名前を指定する。

   ・「Storage Subsystem name」に、DS4000の名前(例:DS43001)を指定する。

  「Apply」もしくは「OK」を押下。

C.「Warning」画面にて、名前を変えたことに関する注意メッセージが表示される。「Yes」を押下。

D.「Enterprise Management Windows Task Assistant」画面を終了する。
  
「Storage Manager(Enterprise Management)」画面の右ペインにて、対象のDS4000が、上記で変更した名前に変更されていることを確認する。




(3)Premium Feature Key

DS4000で提供されるFeature(Storage Partition、FlashCopy、Volume Copy、Remote Volume Mirrorring)の確認、適用を行う。

ア.Premium Featureの確認

A.「Storage Manager(Enterprise Management)」画面より、先ほど名前を変更したStorage Subsystem(例:DS43001)を右クリック - 「Manage Storage System」を選択。

B.「Storage Manager(Subsystem Management)」画面より、最下部左のアイコンで、各Premium Keyが適用されているかを確認する。利用できないものには赤い斜め線
  が入っており、マウスを合わせるとDisable状態であることが分かる。

C.「Storage Manager(Subsystem Management)」画面より、Storage Subsystem(例:DS43001)を右クリック - 「Premium Features」 - 「List」で、どのPremium Featureが
  有効になっているかを確認する。

  例)
   Storage Partitioning:Enabled(0 of 8 used)
   Flash Copy Logical Drives:Enabled(0 existing flash copies)
   Remote Mirroring:DisabledDeactivated
   Logical Drive Copy:Disabled




イ.Premium Featureの適用

A.以下サイトより、Feature Keyを入手する。

   http://www-912.ibm.com/PremiumFeatures/

B.作成したPremium Feature Key(XXX.key)を適当なフォルダに配置しておく。

C.Premium Feature Keyの適用を行う。なお、「Storage Partition」は出荷時に適用されているので不要。
  
「Storage Manager(Enterprise Management)」画面より、Storage Subsystem(例:DS43001)を右クリック - 「Premium Features」 - 「Enable」でPremium Feature Key
  を選択し、注意書きを読んだあと、「Yes」を押下。

D.作業が完了したら画面下部のアイコンかListでPremium Feature Keyが適用されたかどうか確認する。




(4)RAID Arrayの作成

A.「Storage Manager(Subsystem Management)」画面より、Storage Subsystem(例:DS43001)以下の、「Total Unconfigured Capacity [・・・」を右クリック - 「Create Logical
   Drive」を選択するか、Logical Driveメニューの中の「Create」を選択する。

B.「Introduction(Create Logical Drive)」ウィザード画面が表示される。
   既存のRAID Arrayが存在している場合は、LUN(論理ドライブ)の作成を、既存の空き容量のあるRAID Array内に行うか、新しく構成するRAID Array内に行うかをまず
   選択することになるが、初めはRAID Arrayが存在していない状態なので、新しくRAID Arrayを構成する画面しか出てこない。「Next」を押下し、先に進む。

C.
「Specify Drive(Create Logical Drive)」画面にて、作成するArrayのRAID Level(0、1、3、5、10)の指定とそのRAID Arrayに使用するディスクを選択する。RAID Levelの
   選択肢にはRAID10がないが、HDDが2個のミラーリングではRAID1になり、HDDが4個以上の偶数は自動的にRAID10になる。また、選ぶディスクは、現在HDDが差し
   込まれているスロットが選択できる。

   RAID Array構成のHDDは、自動(Automatic)で選ばせることも出来るが、どのディスクが選ばれるか分からないため、「Manual」で明示的に指定したほうが望ましい。
   「Manual」を選択すると、画面イメージが変わる。複数のディスクを選択する場合は、ShiftもしくはCtrlを押しながら選択。ディスク選択後、「Add」を押下する。

   なお、必要最小限の数のHDDを選ばないと先には進めない。例えば、RAID5のArrayを作成したいときは、最低3つのHDDを選択する必要がある。ここでは、HDD3本で
   RAID5のArrayを構成し、残り1本をホットスペア・ドライブに割り当てることとする。

    (例)
    ・RAID Level:5
    ・Drive selection choice:Manual
    ・Selected drives:Slot1〜3にささっている3本分を指定


D.上記画面で、必要なHDDを追加後に、「Calucurate Capacity」を押下し、「Next」を押下。その後表示される「Array Success(create Logical Drive)」画面にて、そのまま
  「OK」を押下し、LUNの容量を定義する画面へ移行する。

E.「Specify Capacity/Name(Create Logical Drive)」画面にて、RAID Arrayの中に作成するLUNのサイズ(最大2TBまで)と名前(32文字まで)を決定する。
  「Advanced logical drive parameters」については、LUNの各種設定をデフォルト値にする「Use recommended Settings」か、任意にカスタマイズして、I/O特性などに
  あわせる「Customize Settings」かを選択できる。ここでは、「Customize Settings」を選択する。

    (例)
    ・New logical drive capacity:66.803GB
    ・Name:LD1
    ・Advanced logical drive capacity:Customize settings


F.「Customize Advanced Logical Drive parameters(Create Logical Drive)」画面。

  「Logical Drive I/O Characteristics」はLUNをどのようなアプリケーションで使用するかによって変更する。通常はFilesystemで、DBのようなランダムアクセスが主な
  アプリケーションは、Database、Multimesiaファイルのようサイズの大きいファイルを連続的に読み書きするような場合は、Multimediaセッティングが選ばれる。Custom
  セッティングもあるが、通常は3つの中から選んで、どうしてもパフォーマンスが出ないようなときなどに、Customセッティングを行うようにする。

  「Preferred controller ownership」の設定は、LUNに対してどちらのコントローラを使用してアクセスするかを決定するが、通常はLUNを作るたびにコントローラA,B,
  A,B・・・とownershipが均等に割り振られるので特に変更する必要はない。

    (例)
    ・Logical Drive I/O characteristics type:File system(typical)
    ・Preferred controller ownership:slot A


  「Next」を押下し、次へ進む。

G.「Specify Logical Drive-to-LUN Mapping(Create Logical Drive)」画面。

  「Logical Drive-to-LUN mapping」は、LUNを自動的にホストにマッピングするか、後で手動でマッピングするかを決定する。ここでは、「Map later using Mapping View」
  を選択することとする。

    (例)
    ・logical Drive-to-LUN mapping:Mapping later using the Mapping View


  「Finish」を押下し、次に「Creation Successful(Create Logical Drive)」画面にて、うまくLUNが作成できた旨の告知が出ると同時に、また別のLUNを続けて作成するか
  どうか聞かれるので、ここでは「No」を押下する。次に「Complete(Create Logocal Drive)」画面が出れば完了である。「OK」を押下し、次の作業に進む。



H.「Storage Manager(Subsystem Management)」画面に戻る。LUNに時計マークが出ている間、ディスクの初期化を行っている(この間でも、LUNをホストに対して
  マッピングを行い、ファイルシステムとして使用することは可能である)。また、この時LUNを右クリック - 「property」を選択することで、初期化の進捗状況を見ることが
  できる。



(5)Hostの定義

次にStorage Partition上でホストを定義する。Storage Partitionとは特定のLUNを特定のサーバにのみ見せることで、LUN Maskingとも呼ばれる。この機能を有効にしないと、DS4000に接続されている全てのサーバーから同一のLUNが見えてしまうため、データ破壊につながる恐れがある。接続されるサーバが一台のときや、クラスターグループが一つで共有ディスクしか使用しないケースではこの機能は特に必要なく、Default Host Groupを使用すればよい。

A.「Premium Feature Key」の項を参考に、「Storage Partition」が有効になっているか確認する。

   Storage Partitionが有効なら、「Storage Manager(Subsystem Management)」画面の、「Mapping View」タブを選択し、Storage Partition上でのホスト定義を開始する。

B.「Mapping View」では、どのLUNがどのホストにマッピングされているか、どのホストが定義されているかがわかる。Default Host Groupは初めから定義されている。

   最初にHost Groupを作成する。このHost Groupは、複数ホストを持つMSCSや、HACMPのCluster構成を組む場合では必ず作成する必要がある。同様の構成のホスト
   群などをまとめるのにも役立つ。

   Storage Subsystem(例:DS43001)を右クリックして、Define Host Groupを選択するか、Storage Subsystem(例:DS43001)を選択した上で、メニュー「Mappings」 -
   「Define」 - 「Host Group」を選択する。ダイアログボックスが出たら、「Host group name」に、ホストグループ名(例:X235HG1)を入力して、「Add」を押下。「Close」で
   抜ける。この時点では、作成したホストグループは、まだDefault Groupの配下にいる。

C.Host Group内にHostを定義する。Host Groupを右クリック - 「Define Host」を選択するか、Host Groupを選択した上で、メニュー「Mappings」 - 「Define」 - 「Host」を選択
  する。ダイアログボックスが出たら、「Host name」にホスト名(例:X235WS1)を入力し、「Add」を押下。「Close」で抜ける。

D.定義したホストからDS4000へ接続されているHost Port(HBA)を定義する。正しくサーバと接続されていれば、自動的にHBAの「Host port identifier」が見えているはず
  である。見えていたら、「HBA BIOSの更新及びデバイスドライバの導入」 - 「事前確認」の項でメモしたHBAのWWPNと照会する。

  操作手順としては、定義したHostを右クリック - 「Define Host Port」を選択するか、Hostを選択して、メニュー「Mappings」 - 「Define」 - 「Host Port」を選択する。

  ダイアログボックスが出てくるので、WWPNを確認し、接続するHostのOSの種類(Host Type)を指定する。OSの種類は間違えると正常に動作しないこともあるので
  注意する。

   (例)
   - HBA 1枚目 ----
   ・host port identifer:210000e08b1a43d6
   ・Host type:Windows 2000 Server 2003 Non-Clustered
   ・Host port name:X235WS11

   - HBA 2枚目 ----
   ・host port identifer:
210000e08b1ac1d1
   ・Host type:Windows 2000 Server 2003 Non-Clustered
   ・Host port name:X235WS12


  「Host port name」には、省略値として、Host name + 1(以降Add毎に連番)になる。HBAは、今回の環境では2枚取り付けているので、2枚分「Add」で追加し、「Close」で
  抜ける。



(6)LUNのマッピング

A.LUNを特定のHost Group、もしくはHostにマッピングする。通常LUNをHost Groupにマッピングする場合は、MSCSやHACMPを使った共有ディスクにする場合である。それ
  以外の場合は、他のHostからはアクセスが出来ないようにHostにマッピングするようにする。

  
「Storage Manager(Subsystem Management)」の「Mapping View」タブの画面にて、一番上の階層であるDefault Groupを右クリック - 「Define Additional Mapping」を選択。
  もしくはDefault Groupを選択して、メニュー「Mappings」 - 「Define」 - 「Addtional mapping」を選択する。

B.「Define Additional Mapping」画面にて、LUNをMappingする対象に、「Host」を選ぶか、「Host Group」を選ぶかを決定し、LUN番号を決定する。LUN番号は若い順に認識
  される。MappingするHost、LUN、Logical Driveが決まったら、「Add」で決定し、「Close」で抜ける。

   (例)
   ・Host group or host:Host X235WS1
   ・Logical unit number(LUN):0
   ・Logical Drive Name:LD1(「RAID Arrayの作成」 - 「E」項で作成した論理ドライブを選択)


C.LUNがMappingされたら、Default Groupの配下にあったはずのHost Group(例:X235HG1)とHost(例:X235WS1)がDefault Groupから外れたことが確認できるはず
  である。「Define Mappings」ビュー(右ペイン)に、LUNの詳細が表示される。対象Host(例:Host X235WS1)を選択し、自分で作成したLUN名(LD1:LUN番号0)がある
  ことを確認する。

  ※「Access」と名づけられたLogical DriveはSM agentによるFibre経由のIn-band管理を行うのに必要なもので、最初はDefault Groupに対してマッピングされている。
    In-band管理でDS4000を管理するHostに適宜割り振るようにする。In-band管理を行わない場合は必要ない。Mappingを削除しても問題ない。




(7)MSJを使ったHBAのWWPN確認

参考情報として掲載する。

A.「スタート」 - 「プログラム」 - 「IBM FAStT MSJ」 - 「FAStT MSJ」でMSJを起動する。

B.「Connect」ボタンを押下。

C.「Enter Hostname or IP Address」に、「localhost」を選択し、「Connect」を押下。

D.BIOSやドライバー、WWPNなどの各種HBAの情報、その他接続されているデバイス情報も得られる。




(8)OS上での認識

LUNをマッピングしただけでは、OS上からは認識されないので、今度はWindowsOS上でデバイスとして認識できるようにする。

A.「マイコンピュータ」を右クリック - 「管理」 - 「ディスクの管理」で内部ディスク以外のディスクが見えないことを確認する。また、「デバイスマネージャ」を起動し、「ディスク」
  の中に「IBM 1722-600 SCSI Disk Drive(DS4000のモデルにより型番号は異なる)」が見えない事を確認する。

  別の確認方法として、コマンドプロンプトを起動させ、以下コマンドを実行し、自分で作成したLUN番号0のディスクが存在しないことを確認する。

> cd C:\Program Files\IBM_DS4000\util
> smdevices

IBM Total Storage DS4000/FAStT Storage Manager Device,Version 09.14.35.02
Built Fri Jun 17 16:50:08 CDT 2005
(C) Copyright International Business Machines Corporation,2003-3005 Licensed Ma
terial -Program Property of IBM. All rights reserved.

IBM TotalStorage DS4000/FAStT Storage Manager Devices
found no devices -terminating

  なお、上記の例では出ていないが、任意に作成したLUN以外に「Logical Drive  Access,LUN31」などとある場合は、defaultで作成されたものである。「LUNのマッピング」 -
  「F」項で削除してなければ出力される。

B.Windows上でディスクを認識させる。方法は以下2つが存在する。

  
●方法1:hot_addコマンドを実行する
    以下コマンドを実行する。

> cd C:\Program Files\IBM_DS4000\util
> hot_add


  
●方法2:ディスクの再スキャンを実行する
    管理ツールを開き、「ディスクの管理」 - 右クリック「ディスクの再スキャン」を実行する。
  
C.以下コマンドを実行し、DS4000のディスクが見えていることを確認する。今度は「LUN番号 0」のディスクが見えているはずである。

> cd C:\Program Files\IBM_DS4000\util
> smdevices

IBM Total Storage DS4000/FAStT Storage Manager Device,Version 09.14.35.02
Built Fri Jun 17 16:50:08 CDT 2005
(C) Copyright International Business Machines Corporation,2003-3005 Licensed Ma
terial -Program Property of IBM. All rights reserved.

 \\.\PHYSICALDRIVE4 [Storage Subsystem DS43001,Logical Drive 1
,LUN 0,Logical
Drive ID <600a0b8000168994000018ec4250368a>,Preferred path (Controller-A):
In Use]
 \\.\SYMsmUTMLun0 [Storage Subsystem DS43001,Logical Drive Access,LUN 31,Logical  <-- 「LUNのマッピング」 -「F」項で、[Access]を消してない場合に出る
Drive ID <600a0b8000168994000018ec00000000>]
 \\.\SYMsmUTMLun1 [Storage Subsystem DS43001,Logical Drive Access,LUN 31,Logical
Drive ID <600a0b8000160c9c000013e500000000>]


 その他の確認方法としては、デバイスマネージャ上でIBM 1722-600(DS4000の型番により異なる)SCSI Disk Deviceが二つ、RDAC Vertual Dsikが1つあることを確認する。



(8)ファイルシステムの作成

最後に、OS上で認識されたディスクをファイルシステムとして使用する設定を行う。

A.「マイコンピュータ」を右クリック - 「管理」 - 「ディスクの管理」wp開く。ここで、「ディスクのアップグレードと署名ウィザードの開始」ウィンドゥが出ても、「キャンセル」で
  抜ける。

  「未署名」になっている対象ディスクを右クリック - 「署名」を選択し、署名を行う。対象ディスクが、「不明」から「ベーシック」に変わり、パーティションは、未割り当てに
  なっている。

B.パーティションの作成を行う。未割り当ての領域を選択して、右クリック - 「パーティションの作成」を選択。パーティションの作成ウィザードを開く。

  説明を読んで「次へ」を押下。

  「パーティションの種類を選択」では、OS領域であれば、「プライマリパーティション」を選択。データ領域であれば、何を選んでも構わない。
  
  「パーティションサイズの指定」では、最小サイズ7MB〜最大ディスク容量まで割り当て可能である。余りのサイズは別のパーティションとして作成できる。

  「ドライブ文字またはパスの割り当て」では、ドライブレターを割り当てる。後で変更可能。

  「パーティションのフォーマット」では、クイックフォーマットでも構わない。またボリュームラベルは後で変更できる。

    ●このパーティションを以下の設定でフォーマットする
       ・使用するファイルシステム:NTFS
       ・アロケーションユニットサイズ:規定値
       ・ボリュームラベル:ボリューム
    □クイックフォーマットする   □ファイルとフォルダの圧縮を有効にする

  次の画面で「完了」を押下すると、フォーマットが開始される。フォーマットが終わり、「フォーマット中」が「正常」に変われば作業は完了である。



3.DS4000の管理

ここでは、DS4000の障害通知設定や障害判別、さらにPremium FeatureであるFlashCopyの使用、その他の手順を紹介する。

(1)SNMP/E-mailアラート設定

ア.E-mailアラート設定


DS4000ではCritical Eventと言われる障害の検知にSNMPトラップ、もしくはE-mailによる検知が可能である。ここではE-mailによるアラートの送信の設定と実際に障害を起こして検知を行う。

A.FSM Clientの「Storage Manager(Enterprise Management)」画面において、Mailサーバの設定を行う。まずは管理対象としたいStorage Subsystem(例:DS43001)を
  選択し、メニュー「Edit」 - 「Configure Alerts」を選択する。

B.「Configure Alerts」画面が開くので、ここで「Mail Server」タブを選択する。Mail(SMTP) Serverと警告メールを送るときのユーザ名(E-mail sender address)を定義する。

   (例)
   ・Mail(SMTP) server:192.168.10.100
   ・Email sender address:group1
   ・Sender contact information:
     Name:ichiro Yamada
     Title:Alerts of Disk subsystems
     Phone:7807-5152
     Cell phone:
     Pager:
     Email:
     Fax:
     Additional info:


C.次に「Email」タブをクリックする。ここでStorage Subsystemが出す警告メールの送り先のE-mailアドレスを入力する。

   (例)
   ・Email address:server1@microsoft-icener.adm.co.jp


  「Add」を押下し、E-mailアドレスを登録すると、「Configured e-mail address:」Box内にアドレスが出てくる。Box内に登録されているアドレスを選択すると下のテキストボックス
  内にそのアドレスが表示され、「Delete」や「Validate」が押せる。「Validate」を押すことで、正しく登録がなされているかどうかテストメールの送信が可能である。テキスト
  ボックス内に表示されたアドレスを書き換えてReplaceすることも可能である。Validateを押下後、「Alert Validate」ダイアログボックスが表示されたら、「OK」を押下。

D.E-mailが送信されたかどうか、確認を行う。発信元は、先ほど指定した「Email sender address」(例:group1)になっている。また、受信したメールを見ると、メール本文中の
  「Event Message」については、「Alert test Message」になっているはずである。

E.次に実際に重大障害(Critical Event)を人為的に起こして、E-mailの送信と送信内容の確認をする。定義されているStorage Subsystem(例:DS43001)をダブルクリックし、
  「Storage Manager(Subsystem Management)」画面を開く。

  右ペインの「Physical」ビュー画面で、「Drive/Controller Enclosure」の中の適当なHDDを選択し、メニュー「Advanced」 - 「Recovery」 - 「Fail Drive」を選択して、次に出て
  くるポップアップの注意書きを読み、「yes」とタイプして「OK」を押下する。

F.この操作では、エラーとして、「Event 222D - Drive manually failed」というエラーがメール送信されることになる。選んだHDDのフロントランプは点滅する。さらに、FSM Client
  画面では、赤い×印が出ているはずである。あわせて以下のようなメールが来ている。

     (例)
     User-Supplied Information
     Name:ichiro Yamada
     Title:Alerts of Disk subsystems
     Phone:7807-5152
     Cell phone:
     Pager:
     Email:
     Fax:
     Additional info:

     Summary
     Node ID:DS43001
     Host IP Address:
     Host ID:out-of-Band
     Event Error Code:222d
     Event occurred:?,17 8 2005 10:08:45 JST
     Event Message:Drive manually failed
     Component type:Drive
     Component location:Enclosure 0,Slot 2


G.元に戻すときは、×印のついたHDDを選択して、メニュー「Advanced」 - 「Recovery」 - 「Reconstruct Drive」を選択し、次に出てきたポップアップで「Yes」を押下。

  しばらく、対象HDDに白い×マークがついた状態になる。このマークがなくなった時点で復帰は完了ということになる。



イ.SNMPトラップの設定

FSM Client上のみのSNMPトラップの設定を行う。この機能を有効にするには、SNMPをモニタリングする端末上でMIBファイルのコンパイルを行う必要がある。

A.「Configure Alerts」ダイアログボックスを開いた後、「SNMP」タブを開く。

B.「SNMP」タブで、「Community name」、「Trap destination」を入力する。「Trap destination」の項は、SNMPトラップを受け取る端末のIPアドレスかホストネームを入力する。




(2)Event log、Subsystem Profileの参照、取得

DS4000のEvent logを見ることで、DS4000上でどのようなオペレーションが行われているかを追うことがでkる。また、Subsystem Profileを参照して、DS4000の構成を確認できる。

A.
「Storage Manager(Enterprise Management)」画面より、メニュー「Advanced」 - 「Troubleshooting」 - 「View Event Log」を選択。

B.「Event Log」画面が開く。画面右上の「View details」チェックボックスにチェックを入れると、選択したLogの詳細が見られる。

  Event logでは、重大障害(Critical Event)の他、各種Eventを8192件まで見ることが出来る。チェックボックスにチェックを入れることで、詳細やCritical Eventだけの情報を
  見ることもできる。また「Save as」を押下することで、Eventを「.log」「.csv」の形式で保存できる。CtrlかShiftボタンを使用して保存したいEventを複数同時に選択し、「Save as」
  を押し、ファイル名を入れて保存する。先ほど起こした重大エラーをファイルに保存した例は以下。

    Date/Time: 05/04/04 10:54:47
    Sequence number:5763
    Event type:2220
    Event category:Internal
    Property:Critical
    Description:Drive manually failed
    Event specific codes:0/0/0
    Component type:Drive
    Component location:Enclosure 0,slot 2
    Logged by:Controller in slot A

    Raw data:
    4d 45 4c 48 02 00 00 00 83 16 00 00 00 00 00 00
    2d 22 41 21 67 9e 50 42 02 00 00 00 00 00 00 00
    a3 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 04 00 00 00
    01 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 02 00 00 00
    00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00

    00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00

    00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
    00 00 00 00 00 00 00 00 01 00 00 00 00 00 00 00

    Date/Time:05/03:29 8:36:58
    Sequence number:5475
    Event type:2220


  Critical Eventの記述についてはHelp内のCritucal Event Descriptionを参照できる。また、各Eventについてはリンク先からダウンロードでき、
  「IBM Total Storage FAStT Probrem Determination Guide」にも記載されている。

    
ftp://ftp.software.ibm.com/pc/pccbbs/pc_servers_pdf/gc26-7642-01.pdf

C.「Storage Subsystem Profile」を見るには、「Storage Manager(Enterprise Management)」画面より、メニュー「Storage Subsystem」 - 「View Profile」を選択する。ここでは、
  コントローラ、RAID Array、Logical Drive、物理HDD、DS4000のコンポーネント、マッピングに関する情報を得ることができ、各種コンポーネントや構成が正しいかどうか
  チェックすることができる。この情報も「Save As」でテキスト形式に保存可能である。




(3)障害判別、復旧手順(Recovery Guru)

SNMPやE-mailでアラートを受信したり、何らかの障害を発見した場合には、「Recovery Guru」内に記述されている「Recovery Procedure」の手順を踏んで障害判別と障害復旧を行うことができる。

A.もう一度障害を発生させる。どれかHDDを選択して、「Advanced」 - 「Recovery」 - 「Fail Drive」 - 「Yes」と進めて人為障害を起こす。

B.DS4000に障害が起こった場合、FSM Clientの表示が緑から赤い表示に変わり、「Recovery Guru」アイコン(聴診器のアイコン)が点滅するのを確認して、
  「Recovery Guru」をクリックする。

C.Recovery Guruの記述を確認して、復旧手順を踏む。ファイルの保存も同じ「Save As」で出来る。確認が終わったら、HDDをまた元の状態に戻しておく。

D.今度は、ホットスペア・ドライブの割り当てを行う。Arrayに割り当てていないHDDを選んで、右クリック - 「HotSpare Coverage」を選択する。もしくは、HDDを選択した後、
  メニュー「Drive」 - 「HotSpare Coverage」を選択する。

  「Hot Spare Drive Options」画面にて、「Manually assign individual drive」すなわち手動でホットスペア・ドライブを割り当てるオプションを選択し、「OK」を押下。

E.Array内のHDDをどれか選び、先ほど行った人為障害を起こす。

  少しすると、ホットスペア・ドライブの色が白だったのが、色が付き、利用されているのがわかる。さらにLUNに時計マークが出て、ディスクの再構成が行われているのが
  わかる。

  Recovery Guruを見てみると、ホットスペア・ドライブを利用している旨を知らせるメッセージ「HotSpare Drive in Use」が出ている。

F.ホットスペア・ドライブの構成が完全に出来上がったら、障害を起こしたHDDを正常に戻す。元のHDDが復旧すれば、ホットスペア・ドライブは自動的にもとの状態に戻り、
  スタンバイ状態になる。ホットスペア・ドライブを元に戻すための手順は特にない。自動で元に戻り、FSM Client上では白い状態になる。




(4)コマンドラインインターフェース(CLI)

CLIを使用することで、GUIを立ち上げることなくDS4000に対する各種オペレーションが行うことができ、また日常的なバッチ処理やLUNを複数作成する場合の処理を自動化できる。CLIによって可能な主な操作は以下の通りである。CLIの詳細やコマンド、スクリプトについてはFSM Clientの「Storage Manager(Enterprise Management)」画面上のヘルプを参照する。

  ・パフォーマンスの取得
  ・RAID Array、LUNの作成
  ・Storage Partitionのホスト定義
  ・RAID Array、LUNの削除
  ・FlashCopyのEnable、Disable
  ・Firmwareの更新
  ・Premium Feature Keyの適用
  ・LUNのマッピング、マッピング削除
  ・LUNの拡張
  ・Event logの取得


A.コマンドラインより、DS4000のイベントログを取得してみる。コマンドプロンプトを起動し、以下コマンドを実行する。

> cd C:\Program Files\IBM_DS4000\client
> smcli 192.168.10.14 192.168.10.15 -c "upload storageSubsystem file=\"EventLog2.txt\" content=allEvents;
<-- (コントローラA(192.168.10.14)とコントローラB(192.168.10.15)の全てのイベントログを、「EventLog2.txt」に出力する)
Performing syntax check...

Sysntax check complete.

Script exection complete.

SMcli completed successfully.

同じ「C:\Program Files\IBM_DS4000\client」フォルダ内にEventLog2.txtが作成されているのを確認し、中身を確認してみる。



(5)Performance Monitor

DS4000/FAStT Storage ManagerにはDS4000のパフォーマンスを計測するツールが提供されている。このPerformance Monitorを使用して、LUN単位、コントローラ単位でのI/Oの種類、トランザクション量、スループットなどが分かる。

A.「Storage Manager(Subsystem Management)」画面にて、メニュー「Storage Subsystem」 - 「Monitor Performance」でPerformance Monitorを開く。

B.コントローラ単位、LUN単位でパフォーマンスが分かる。左から計測するデバイス、計測し始めてからのトータルI/O、readの割合、キャッシュヒット率、現在のスループット、
  最大スループット、現在のI/O量、最大I/O量が表示される。ローカルドライブにある大きなサイズのファイルを、DS4000にコピーしてみる。計測を始めるには「Start」を押下
  する。設定してあるポーリング時間ごとに新しく表示が変わっていく。

  パフォーマンスを見る指標としては、マルチメディアファイルのようなファイルサイズの大きなファイル(数100KB〜)を読み書きするようなアプリケーションでは「KB/sec」、
  DBのような小さいファイル(数KB)を読み書きするような場合は、「IO/sec」を確認するとよい。

C.「Settings」で計測デバイスの選択と、ポーリング時間(何秒間の平均値をとるか)を設定できる。

D.パフォーマンスはコマンドラインでも取得できる。CSV形式のファイルに保存することで時系列でパフォーマンスの推移を見ることができる。

> cd C:\Program Files\IBM_DS4000\client
> smcli 192.168.10.14 192.168.10.15 -c "set performanceMonitor interval=600 iterations=60;upload storageSubsystem file=\"perf.csv\" content=performanceStats;
<-- (コントローラA(192.168.10.14)とコントローラB(192.168.10.15)のパフォーマンスログを、10分間隔で60回、「perf.csv」に出力する)
WARINIG:Default charset MS932 not supported,using ISO-8859-1 instead
Performing syntax check...

Sysntax check complete.

Executing script...

  「interval」はポーリング時間と同じで何秒間の平均をとるか、「iteration」は何回計測するかである。途中で止めるには、ctrl+Cを押下。ただし、途中でキャンセルすると、
  まだデータがバッファ上にありファイルに書き込まれていないこともあるので注意する。出力結果の例(perf.csv)は以下。

    Performance Monitor Statistics for Strage Subsystem:DS43001
    Date/Time:05/04/04 11:39:31
    Polling interval in seconds:10

    Device,Total,Read,Cache Hit,Current,Maximum,Current,Maximum
    ,IOs,Percentage,Percentage,KB/second,KB/second.IO/second,IO/second
    Capture Iteration: 1
    Date/Time:05/04/04 11:39:31
    CONTROLLER IN SLOT A,0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,

    Logocal Drive 1,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,

    CONTROLLER IN SLOT B,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,

    STORAGE SUBSYSTEM TOTALS,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,

    Capture Iteration: 2
    Date/Time:05/04/04 11:39:41
    CONTROLLER IN SLOT A,0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,

    Logocal Drive 1,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,

    CONTROLLER IN SLOT B,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,

    STORAGE SUBSYSTEM TOTALS,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,0.0,



(6)FlashCopyの使用

参考)IBM DS4000シリーズにおけるフラッシュコピーの概念

ここではBackup時にアプリケーションの停止時間を短縮することなどに有効なFlashCopyを使用できるようにする。

●FlashCopyの手順フロー
 @本番アプリケーションの停止
 Aキャッシュ上のデータをディスク上に書き出す(SMrepassist=SMflashcopyassist)
 BFlashCopy DriveのCreate(Recreate)
 C本番アプリケーションの再開
 DFlashCopy Driveをマッピング、認識(hot_add or ドライブの再スキャン)
 EBackup取得
 FBackup完了
 Gサーバ側でFlashCopy Driveのキャッシュ上のデータをディスク上に書き出す。(FlashCopy Driveに書き込みがなくてもこれを行わないと、データが書き込まれなかったと
   いうポップアップエラーが出るおそれがある)
(SMrepassist=SMflashcopyassist)
 Hマッピング削除、hot_addを使ってバスのクリーンアップ
 IFlashCopy DriveのDisable
 J再びBackupを行う場合は、@に戻る

A.SMF Clientを起動し、「Premium Feature Key」の項を参考にして、FlashCopyのPremium FeatureがEnableになっていることを確認する。

B.DS4000上のファイルシステムに、テストのため適当なファイルをコピー、もしくは作成しておく。

C.コピー完了後、このLUNに対してI/Oがないことを確認する。FlashCopyを行うLUNに対しては一時停止点を作るために全てのアプリケーションが停止している必要がある。

  先ほどコピーしたファイルがサーバ側のキャッシュに保存されているだけで、実際にはDS4000側に書き込まれていない可能性があるため、このキャッシュのデータを
  DS4000側に書き出すようにする。コマンドプロンプトで以下コマンドを実行する。

> cd C:\Program Files\IBM_DS4000\util
> smrepassist -f F:   
<-- サーバのキャッシュデータをDS4000のドライブであるFドライブに書き出す

  このコマンドはFlashCopyを行うときに、アプリケーションの停止とあわせて必ず行うようにする。

D.FlashCopyを行いたいLUNを右クリック - 「Create FlashCopy Logical Drive」 - 「Create A FlashCopy Logical Drive」を選択する。

  「Additional Instructions(Create A FlashCopy Logical Drive)」メッセージについては、ヘルプ内に記述されている正しい手順を踏まないとコピー先とコピー元のデータの
  整合性を失う恐れがあるという注意書きである。「OK」を押下し、次へ進む。

F.「Introduction(Create A Flash Logical Drive)」画面。本説明書きには、FlashCopyにはリポジトリー・ロジカル・ドライブ(Repository Logical Drive)という論理ドライブが使用
  されるとある。

  当ウィザードでは、Repository Logical Driveに関する設定をデフォルトの「Simpe」か、より詳細な設定が出来る「Advanced」の選択ができる。ここではどのような設定が
  あるかを追っていくために「Advanced」を選択する。「Next」を押下。

G.「Specify Names(Create A Flash Logical Drive)」画面。「FlashCopy Logical Drive」と「Repository Logical Drive」の名前を決定する。文字数は30文字以内で、分かりやすい
  名前をつける(「Simple」を選択した場合も出る)。

  今回の説明では、コピー元(バックアップ対象)として、「LD1」という名前のLUNを作成している。そのLUNのFlashCopyを取得する(コピー先)のボリューム名を
  「FlashCopy Logical Drive」として名前を決める。省略値では「LUN名-1」になる。

  また、FlashCopy取得後のコピー元(ここではLD1)のデータ変更があったときの記録をとるレポジトリー・ロジカル・ドライブ(Repository Logical Drive)の名前は、省略値では
  「LUN名-R1」になっている。

    (例)
    ・Flash Copy logical drive name:LD1-1
    ・Flash Copy repository logical drive name:LD1-R1


H.「Allocate Capacity(Create A Flash Copy Logical Drive)」画面。Repository Logical Driveの置く場所を決める。既存のRAID Arrayの空き容量を使用して作成するか、
  新しいRAID Arrayを作成するのかを決定する。

    (例)
     ●Freee capacity on same array as base(recommended)  <-- 既存のRAID Arrayに作成する


I.「Specify Flash Copy Repository Capacity(Create A Flash Copy Logical Drive)」画面。引き続きRepository Logical Driveの設定で、その容量を決定する。デフォルトでは
  コピー元の領域の20%である。FlashCopyを行っている最中[≒Backupを行っている最中]にコピー元の領域にどれだけ更新があるかを見積もる必要がある。この更新の
  量がどれだけあるかでRepositoryの領域は増減される。

  ただし、FlashCopy中はコピー元の領域に更新がかかると、その領域のデータをRepository領域に移動させる「Copy on write」というオーバーヘッドが発生し、パフォーマン
  スに大きな影響を与えることになるので、FlashCopy中にはあまりコピー元領域を大幅に更新するような作業は推奨しない。(例:DBインデックスのrecreateなど)

    (例)
    ・Flash Copy repository logical drive capacity:20%


J.FlashCopy Driveを今、マッピングするか、後でマッピング(Default)するかを選択する。またRepository領域が何%使用されると知らせるかを設定する。デフォルトでは50%、
  さらに、Repository領域がFulllになった場合には、コピー元への書き込みを禁止するか、FlashCopyをfail(使用不可)させるかを決定できる。一般的には通常業務の方が
  バックアップよりも重要であると考えられるのでFlashCopyをfailさせる(Default)ことの方が多い。

    (例)
    ・Flash Copy logical drive-to-LUN mapping:Map later with Storage Partitioning
    ・Notify when flash copy repository logical drive capacity reaches:50%
    ・If flash copy repository logical drive becomes full...:Fail flash copy logical drive


K.「Preview(Create A Flash Copy Logical Drive)」画面。内容を確認し、FlashCopy Logical DriveとRepository Logical Driveの作成を行う。「Finish」を押下。

  作成後、「Storage Manager(Subsystem Management)」画面より結果を確認する。FlashCopy領域(例:LD1-1)は仮想の領域なので、実ディスク上に領域を持たない。
  Repository領域(例:LD1-R1)は実領域で作成した直後にイニシャライズが行われるのでLUNが作られたときと同様に時計マークが表示される。

L.一つのLUNに対して、4対までのFlashCopy-Repository Logical Driveが作成できる。また、一度Repository領域を作成してしまえば、FlashCopyの取り直しをするためには、
  Kまでの手順を踏む必要はなく、FlashCopy Logical DriveのDisable <=> Re-createの繰り返しで運用継続できる。方法は、対象のFlashCopy Logical Driveを選択し、
  右クリック「Disable(Re-create)」を選択。なお、Disable/Re-create時には確認画面が表示されるので、yesで返答する。

M.Repository Logical Driveの設定はRepository Driveを右クリック「Properties」から変更することができる。表示された「Flash Copy Repository Drive」画面にて、設定を
  変更することが可能。

N.(参考)作成したFlashCopy Drive(フラッシュ・コピー先のドライブ)をサーバで使用できるようにするには「Mapping View」タブにおいてFlashCopy Driveをサーバにマッピング
  する必要がある。「Hostの定義」項以降の手順を踏んでサーバ上に見せることになる。通常はバックアップ・サーバを別に立ててバックアップ・サーバにマッピングする
  ことが推奨されていうr。そしてFlashCopy Driveの内容をバックアップ・サーバからテープ等にバックアップをとることになる。なお、MSCS環境ではバックアップ・サーバを
  立てることは必須である。

O.同一サーバにFlashCopy Driveをマッピングすることも可能である。ただし、WindowsのDynamic Diskの場合は同一サーバにマッピングしても使用することはできない
  (「異形式」として認識されてしまう。インポートしてもインポートが実行されずにディスクとして使用できない)。
  Basic Diskの場合は、同一サーバにマッピングすると、マッピングし直すたびに常に若いドライブレターが割り振られる。(別のサーバに割り当てた場合は、一回目は若い
  ドライブレターがアサインされるが、その際にドライブレターを変えると、それ以降マッピングを削除して再度マッピングしなおしてもドライブレターが変わる事はない)

  同一サーバにマッピングするのであれば、「Storage Manager(Subsystem Management)」画面にて「Mapping View」タブを選択して、「LUNのマッピング」移行の手順を
  踏む。

P.上記までで作成している論理ドライブ名LD1には、Logical unit number(LUN)に「0」を割り当てていた。FlashCopy Logical DriveのLD1-1には、LUNに「1」を割り当てて
   みることとする。「Define Additional Mapping」にて、LD-1のLUNに「1」を選択し、「Add」を押下。「Close」で抜ける。

  その上で、OS上で認識をさせる。管理ツールの「ディスクの管理」で、ディスクの再スキャンを行えば認識される。

※FlashCopyを用いた運用は日時のバッチ運用が一般的である。バッチ処理、スクリプトの運用法に関してはリンク先のRedBookを参照する。

    http://www-6.ibm.com/jp/support/redbooks/StorageSystem/SG88600300.pdf



(7)DS4000のFirmware更新

DS4000はカストマー・セットアップ製品(CSU)であるため、基本的にはユーザの責任においてFirmwareの更新を行うかどうかを決定し、更新を実施する。ここではFirmware更新のプランニング、更新を行う際の手順を記述する。

A.まずは更新を行うためのプランニングを行う。更新はFirmwareだけではなく、HDDのFirmware、ESM BoardのFirmware、HBAのBIOS、SwitchのFirmware、OSのサービス
  パック、JRE、Internet Explorerの更新なども同時に行う必要がある場合がある。必要な最新ファイルセットやその情報は以下サイトから入手できる。

    http://www-1.ibm.com/servers/storage/support/disk/

  また、Firmwareの更新にはサーバの停止が必要になるので、以下の時間を見積もる必要がある。

    ・OS領域、データ領域のバックアップ(任意)
    ・アプリケーションの停止
    ・現状構成の記録、保存(10分)
    ・サーバとDS4000の切り離し(5分)
    ・Storage Manager、MSJのアンインストール(10分)
    ・Windowsサービスパックの更新(10分)
    ・HBA BIOSの更新(約5分/1HBA)
    ・HBAドライバーの更新(約5分/1HBA)
    ・Storage Manager、MSJのインストール(10分)
    ・サーバ - DS4000の再接続(5分)
    ・DS4000 Controller Firmware/NVSRAMの更新(約20分x1回または2回)
    ・ESM BoardのFirmware更新(約3分/1HDD)
    ・HDD Firmwareの更新(約3分/1HDD)
    ・SANスイッチFirmwareの更新(20分)
    ・サーバのリブートと更新の確認(10分)
    ・SNMP/E-mailの設定(10分)
    ・LUNのMedia Scan設定(10分)


B.まず、アプリケーションを停止し、DS4000 Storage Subsystemに対する全I/Oを停止する。

C.DS4000の構成情報を保存するためにSubsystem Profile、Eventlogをセーブしておく。またSNMP/E-mailアラートの設定を確認する。DS4000/FAStT Storage Manager
  Clientのアンインストールを行うと、その時には設定がクリアされるため、当機能を使用している場合には、Mail Serverの構成情報や、アラートの宛先を記録しておく。

D.サーバとDS4000の切り離し、サーバのシャットダウン、ファイバー・チャネル結線の切り離し、サーバの再起動。どのケーブルがどこに結線されているかを記録しておく。

E.Storage Managerのアンインストール。Windowsのアプリケーションの追加と削除を利用して、「IBM DS4000/FAStT Storage Manager Host Software v09.12...」を削除する。
  Agent/Utility/RDAC/Client等が一括してアンインストールされる。また、MSJもアンインストールしておく。「IBM FAStT MSJ Management Suite Java」を選択し、削除する。

F.OSのService Pack、HBAのBIOS、HBAのデバイス・ドライバーのアップグレード。BIOSとデバイスドライバーについては「HBAのデバイスドライバのインストール、BIOS
  更新」項を参照。各コンポーネントのアップグレード時にOSの再起動が指示された場合にはそれに従う。

G.FAStT Storage Managerの各ソフトのインストール。「DS4000/FAStT Storage Managerソフトウェアの導入」を参考にして、Client/RDAC/Agent/Utilityを一括導入する。
  MSJもインストールしておく。インストール時にサーバーの再起動が指示された場合にはそれに従う。FSM Clientのインスタンス数に制限があるため、注意する。

H.サーバとDS4000を再接続する。サーバのシャットダウン、ファイバー・チャネル結線の再接続、サーバの再起動を行う。以前結線されていた通りに再接続する。

I.FirmwareのReadmeに記載があるが、ESM BoadのFirmwareは06.1xに更新する場合はEXPユニットのESM Boadを特定のレベルにする必要がある。EXPユニットがない
  環境は良いが、ある場合はESM BoadのFirmwareレベルをコントローラより先に確認するようにする。ESMのFirmwareのバージョンが満たされていない場合はコントローラ
  のFirmware更新よりも先にする必要がある。その場合は、次のステップを先に行う。

  参考:Readme)All EXP700s and EXP100s must have firmware 9326 and 9554,respectively,before upgrading controllers to firmware 06.10.xx. For EDXP700s,use
  esm9326.scr from the 1.43 package. For EXP100s,follow the instructions in the esm9554 firmware package README.


  EXPドロアのFirmwareアップデートを先に行う必要がない場合は、DS4000のコントローラFirmware/NVSRAMを更新する。Firmware、NVSRAMの順に更新する。
  「Storage Manager(Subsystem Management)」画面にて、メニュー「Advanced」 - 「Download」 - 「Controller Firmware」(その次はNVSRAM)
  を選択する。

  「Firmware Download」画面上で、Firmwareのバージョンを確認し、フォルダ内のFirmwareの該当ファイルを選択し、「OK」を押下。Firmware更新後、同様の手順で
  NVSRAMの更新も行う。

J.EXPドロアのESM Firmware、ドライブFirmwareの更新を行う。「Storage Manager(Subsystem Management)」画面にて、メニュー「Advanced」 - 「Download」 -
  「Drive Firmware」を選択する。ファイルブラウザから該当ファイルを選択して、さらに適用するHDD(Product IDとFirmwareを確認)を選択する。Environmental(ESM)
  Card Firmwareについても同様の手順で更新を行う。

K.SwitchのFirmwareの更新を行う。Firmwareのバージョンにあわせて前提のJRE、Internet Explorerを更新する。

L.サーバの再起動を行う。また、FSM Client上で、各FirmwareのDownloadの際に開いたウィンドゥか、次項で説明するStorage Subsystem Profileを開いてFirmwareが
  更新されたことを確認する。

M.メモしておいたSNMP/E-mailアラートを再設定する。

N.HDDの物理領域に異常がないかをチェックする。LUNのメディア・スキャンの設定を行う。「Storage Manager(Subsystem Management)」画面にて、メニュー「Change」 -
  「Media Scan Settings」を選択する。開いた「Change Media Scan Settings」画面で、「Enable background media scan」にチェックを入れる。またDurationで何日に一回
  Media Scanを行うか設定する。

  その後、各LUNに対して、Media Scanを行うかを設定する。LUNを右クリック「Change」 - 「Media Scan Settings」を選択。開いた「Change Media Scan Settings」画面上で
  どのLUNに対してMedia Scanが行えるか、またMedia Scanと同時にRAIDのParityの整合性をチェックし、Redundancy Checkを有効にするかどうかを決定する。通常は
  Redundancy Checkを行う必要はない。

※上記「D」「H」の手順は必須ではないが、RDACが導入されていない状態でDS4000へアクセスする危険性を回避するためには、物理的に切り離すことが推奨される。
  「F」「J」の手順は必要にあわせて実施する。

  「N」の手順はデータの保全性を高めるために設定することが推奨される。特に要件がなければ30日に1回で構わない。


AIX、RS/6000、UNIX、Linux