| 豊臣秀吉が、大阪城を築く事になったとき太閤は、全国の大名達に天下統一の城にふさわしい石を差し出すように命じた。
ここ備前の国、柳田にも知らせが入った。柳田の村人達が集まって相談したところ、柳田八幡宮にある石がいいということになった。しかし、その石は、昔からこの地方の守り石で村人達がこまった時に助けてくれる不思議な力を持っていた。 次の日から石をわり始めたが、なかなかわれない。数日後にやっと二つにわれたかと思うとゴウゴウと音がして地しんの様に地面がゆれ動いた。村人達がさわいでいると、グニョ、グニョと大きな蛇が出てきた。 「われわれは、この岩に何百年も前から住んでいる大蛇じゃ。本来ならば罰として食い殺すところだが、今回は見のがしてやる。」と言って、どこへともなく消えていった。 それ以来、村人は二つにわれた岩を、「太閤の二つ岩」と名付けておまいりしたということだ。 |
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