魚のはなし 11月の魚

アナゴ、タコ、カニ、ゲタ、チヌ、カレイ、メバル
エビ、ヒラメ、サザエ、イイダコ、ナマコ、ウニ、のり
 魚には思ったほど早く成長するものがあります。中でもアナゴは成長が
早く、一年のうちでこの月が一番多く取れます。夏場になると川のウナギ
にドジョウ、そして海のハモにアナゴと長いものの人気が高くなります。これらの長い
ものたちは、いずれもふだんはデレデレしていますがいざエサを目の前にすると猛然と
襲い掛かる連中で、その瞬発力が暑さを乗り越えるパワーになるのかも知れません。ア
ナゴはウナギのような姿で体側に白い斑点が並んでおりハモよりは頭が小さくかわいい
口をしているので見分けがつきます。アナゴはウナギよりあっさりしていて天麩羅、か
ば焼き、白焼き、蒸し物などと用途が広く、下津井では底引網、はえ縄、かご縄などで
年間80トンから100トン程度水揚げされています。アナゴを水族館で見ると狭い筒の
中で何匹も体を寄せあっていますが、昼間はこのように岩穴や砂地にもぐりこんでいて、
夜になるとエサのエビやイカナゴを求めて活動します。下津井では古くからはえ縄で取
っていましたが10年ぐらい前からかご縄で取るようになりました。かご縄漁と言うのは
アナゴの性質を利用して縄につないだ筒状の捕獲器にエサのサンマ、イワシを入れて海
に沈めておき、アナゴがもぐりこむのを待つ仕掛で、他県では古くからの漁法です。こ
の時期に多く取れますので一年で一番値段の安い時です。是非買って食べて下さい。ア
ナゴ料理は開きから始まります。ウナギと同様に頭にクイを打ち背中から開いて背骨を
はずしますが、生きているのを処理したほうがおいしいので、
魚屋さんが開いたものを求めるのが得策でしょう。

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